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● 21世紀COEプログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」の採択について

 文部科学省は平成14年度から新たな研究教育支援策として「21世紀COE研究教育拠点形成事業」を開始しました。 その主旨は「我が国の大学が世界のトップレベルの大学と伍して、教育及び研究水準の向上や世界をリードする創造的人材を育成していくために、競争的環境を 醸成し、学問分野ごとに世界的な教育研究拠点の形成を重点的に支援することにより、活力に富み、国際競争力のある世界最高水準の大学づくりを推進する事 業」とされています (詳細については、 http://www.jsps.go.jp/j-21coe/index.html を参照してください)。

 北海道大学はスラブ研究センターを中核組織として、北海道大学内のスラブ地域研究者を事業推進者とする「スラブ・ユーラ シア学の構築:中域圏の形成と地球化」 拠点形成プログラムを同事業の平成15年度募集分に申請しました。北海道大学による申請は全部で13件ありましたが、そのうち本申請を含めて6件が採択さ れました(北海道大学の21世紀COEプログラム情報は大学のホームページ http://www.hokudai.ac.jp で見ることができます)。本申請は5分野からなる申請区分のうち「学際、複合、新領域」分野に対するもので、この分野には今年度、全国の国公私立大学から 合計で176の申請があり、そのうち25件が採択されました。

 今回採択された本拠点形成プログラム「スラブ・ユーラシア学の構築:中域圏の形成と地球化」ではスラブ研究センターが 培ってきた 世界的研究拠点としての実績を踏まえつつ、地域研究を開放性や相関関係の方向で刷新し、スラブ・ユーラシア全域(旧ソ連東欧地域)、 ひいてはユーラシア全体に関する新たな認識の枠組みを提示することが目指されます。即ち本プログラムでは世界に先駆けてスラブ・ユーラシア学 という新領域の学問形成を目指すことが目標とされます。そこでの新たな分析概念は「中域圏」です。つまり、スラブ・ユーラシア内の各地域は地球化(グロー バリゼーション) の中で隣接外部世界から引っ張られ(遠心力)、極東シベリア、中央ユーラシア、中・東欧などの「中域圏」が生まれつつあると考えられるのです。 各中域圏では内外境界の流動化と共に、民族や資源をめぐる様々な軋轢が生まれました。

 今日のスラブ・ユーラシアは旧社会主義圏としての求心力と外部世界からの遠心力がせめぎあう、「中域圏」のゆるやかな束 として 独自のまとまりを保っています。ところが世界的な研究の動向はこの現実とは逆に、地域の細分化や研究所の株分け傾向にあります。 本プログラムでは「中域圏」を隣接地域と旧共産圏との相互関連の中で比較分析し、スラブ・ユーラシアの全体像を描き出す試みを行います。

 本拠点形成プログラムは以上のような研究面だけでなく、若手研究者養成という教育の側面も持っています。スラブ研究セン ターが担当する北海道大学大学院 文学研究科スラブ社会文化論専修における教育の充実と、大学の垣根を超えた若手研究者の育成と支援のために、 新規の事業や従来の制度を発展させた事業を行う予定です。  

 間もなく本プログラムのサイトが本格的に立ち上がりますので、上で述べたような様々な研究教育事業や公募事業も、 サイト上で逐次お知らせすることになります。

 「スラブ・ユーラシア学の構築:中域圏の形成と地球化」研究教育拠点形成プログラムは国内外の研究者を糾合して世界に発 信しよう という趣旨で実施されます。本事業への皆様方の積極的なご参加をお待ち申し上げております。 ご質問、御意見など、お気軽にお寄せ下さい。 宛先は src@slav.hokudai.ac.jp
もしくはCOE事務局 ses-coe@slav.hokudai.ac.jp まで御願いいたします。

平成15年8月12日


拠点リーダー


スラブ研究センター長

家田修

E-mail:ieda@slav.hokudai.ac.jp

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