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Name
SHIDA Kyoko

氏名
志田 恭子
所属
スラブ研究センター
職名
COE研究員
学位
博士(文学)
現在の専門
ロシア近代史

研究内容 研究・教育歴 研究業績

研究内容

博士論文「ベッサラビア統治から見た帝政ロシアの膨張と統合─1812‐1917年─」(2006年3月学位 取得)において、以下の点について指摘した。

  1. 従来「ルーマニア地域」として扱われてきたベッサラビアをビザンツの伝統や文化が色濃く残る「ポスト・ ビザンツ空間」として認識する必要性

  2. 「中央‐地方」関係の問題設定が多いロシア帝国の辺境統治研究に対し、空間的にも政策的にも帝国の外へ 目を向ける必要性

  3. 帝国にとって辺境が単なる統合の対象ではなく膨張の道具でもあったことから、辺境統治研究における統合 政策偏重の傾向を克服する必要性

ベッサラビアとコーカサス(特にグルジア)はロシア帝国領「ポスト・ビザンツ空間」としての特性を共有しているにもかかわらず、モルドヴァ共和国の歴史家 はコーカサスについて知らず、コーカサス研究者はベッサラビア・バルカン研究を参照しない。このような狭い地域主義による黒海東西沿岸地域史の分断を克服 するために、ロシア帝国、正教、ビザンツ法などの広域分析枠を媒介に、黒海・地中海正教圏に対する帝政ロシアの内政と外交を包括的に論じる方法を模索す る。


研究・教育歴

  • 1994年4月-1996年3月 早稲田大学大学院文学研究科史学専攻修士課程

  • 2001年4月-2006年3月 北海道大学大学院文学研究科歴史地域文化学専攻博士後期課程

  • 2005年4月‐2006年3月 日本学術振興会特別研究員


研究業績
学術論文
  • 「帝政ロシアにおけるノヴォロシア・ベッサラビアの成立─併合から総督府の設置まで─」『スラヴ研究』 第49号(2002年)

  • 「ウクライナのなかのアジア─現地での最新の学位論文を中心に─」『ロシア史研究』第71号(2002 年)

  • 「『ルーマニア人の統合』再考─1866年クーデタを中心に─」『スラヴ研究』第53号(2005年)

  • 「帝政ロシアにおける南部地方統治と地域間関係─ベッサラビアを事例に─」『ロシア史研究』第76号 (2005年)

  • 「イェルサレム問題─ロシアの正教政策とベッサラビアにおける修道院領─」『北海道大学大学院文学研究 科研究論集』第5号(2005年)


他 -受賞歴、国際会議発表、等-



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