スラブ研究センターニュース 季刊 2008 年夏号 No.114 index

研究の最前線


公開講座「現代ロシアをめぐる7つの問い」が開かれる

2008 年度のスラブ研究センター公開講座は、5 月12 日から6 月2 日まで、7 回にわたっておこなわれました。 今回のテーマは経済発展と政治的安定を背景に存在感を 増しているロシア連邦の社会・文化事情。国家の発展ぶ りは、はたして国民の生活にどのような影響を与えてい るか? 総じて現代ロシアで、人々はどんな風に働き、 何を考え、どんな関心や悩みや目標をもって生活してい るか? そんな関心に基づいて、今のロシアを人々の暮 らしの目線から捉えようという企画で、講師陣にも経済、 政治、社会、スポーツ、思想、映画、文学と、多方面の 専門家をそろえました。北海道サミット前というタイミ ングも手伝ってか、86 人の受講生の参加を得る盛況ぶ りで、各講義の後には活発な質問が出されました。講座 の結果は、後日インターネット版雑誌『しゃりばり』に 掲載される予定です。プログラムは以下のとおり。

問6 大須賀史和氏の講義
問6 大須賀史和氏の講義

【5 月12 日(月)】 講師:田畑伸一郎(センター)
問1:ロシアは「普通の先進国」になれるか?(ロシア経済の方向性を考える)
【5 月16 日(金)】 講師:皆川修吾(愛知淑徳大)
問2:メドヴェージェフとは誰か?(ポスト・プーチンの政治を語る)
【5 月19 日(月)】 講師:大平陽一(天理大)
問3:ロシア・サッカーはどこへ行くか?(スポーツから社会を見る)
【5 月23 日(金)】 講師:扇千恵(同志社大)
問4:ロシアではどんな映画が人気を呼んでいるか?(映画から世相を見る)
【5 月26 日(月)】 講師:大津定美(大阪産業大)
問5:ロシアは誰に住みよいか?(社会生活・格差問題を考える)
【5 月30 日(金)】 講師:大須賀史和(横浜国大)
問6:ロシア知識人は何を考えているのか?(言論・思想界の状況を語る)
【6 月2 日(月)】 講師:望月哲男(センター)
問7:トルストイは「復活」するか?(文学から社会を見る)
[望月]

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