スラブ研究センターニュース 季刊 2008 年秋号 No.115 index

学会短信


比較経済体制学会秋期大会開かれる

10 月18 日(土)に横浜国立大学において比較経済体制学会第7 回秋期大会がおこなわれ た。昨年あたりから、秋期大会でも共通論題が設定されるようになっており、今年の共通論 題の1つは「社会主義経済体制論におけるブルスとコルナイ:回顧・評価・展望」であった。 これは大津定美代表幹事(大阪産業大学)の提案によるものであり、佐藤経明(横浜市立大 学名誉教授)、中兼和津次(青山学院大学)、盛田常夫(Tateyama Laboratory Hungary Ltd.) の3氏による報告がなされた。もう1つの共通論題は「家計と貧困の移行経済論」とされ、 こちらは新鋭の若手研究者がパネリストとして登壇した。このほかに、8本ほどの自由論題 報告があり、全体としても活発な意見交換がなされたように感じられた。

セッションの合間に、学会の若手研究者に贈られる今年度の研究奨励賞が、金野雄五氏(み ずほ総合研究所)に授与されることが発表された。受賞対象は、今年3月に北海道大学大学 院で博士号(学術)を取得した博士論文「ロシアにおける対外経済関係の自由化の一考察: 多角的貿易自由化と地域経済統合の展開を中心として」であった。

[田畑]

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