スラブ研究センターニュース 季刊 2009 年冬号 No.116 index
12 月付けで『スラブ・ユーラシア研究報告集』第1 号 が発行されました。これは1979 年から2004 年まで95 号・ 別冊5 号にわたって出版された『スラブ研究センター研 究報告シリーズ』の趣旨を受け継ぎ、スラブ研究センター を舞台とした恒常的な研究活動のプロセスおよび成果を 反映するワーキグ・ペーパーとして、このたび新たなシ リーズとして刊行されるものです。今号の内容は科学研 究費研究「スラブ・ユーラシアにおける東西文化の対話 と対抗のパラダイム」の研究成果の一部で、タイトルは 『共産圏の日常世界』。内容は以下の通りです。
柚木かおり |
ポストスターリン期における組織的な日常娯楽の盛衰:楽器バラライカの
事例から |
塚崎今日子 |
ソ連時代のアネクドート:「アルメニア・ラジオ」シリーズ |
越野剛 |
ソ連の学校における少女の物語文化 |
Alexei Palkin |
Games of Russian Pre-school
Children in Soviet and Post-Soviet Periods: Comparison |
鈴木正美 |
1960 年代のジャズ・フェスティバルと聴衆 |
岩本和久 |
禁忌とアトラクション:キラ・ムラートヴァの映画に見る日常的空間とそ
の異化 |
宮風耕治 |
1980 年代ロシアSF ファンダムの構造と変動 |
鳳英里子 |
壁面を彩る:タシケントのパネル式多層階集合住宅の装飾事例 |
伊賀上菜穂 |
「旧」古儀式派農村はソ連時代にどう語られたか:ブリヤート共和国・セ
メイスキーに関する1960 ~ 70 年代の記述の特徴 |
中野徹 |
英雄の読まれ方:小説『鉄道遊撃隊』の受容 |
応雄 |
映画『千万不要忘記』(くれぐれも忘れぬよう、1964)と「道徳的マ
ゾヒズム」:切断・連接としてのイデオロギー |
中根研一 |
中国の怪獣〈野人〉と〈水怪〉:現代中国を徘徊する妖怪イメージ |