スラブ研究センターニュース 季刊 2009 年春号 No.117 index

新学術領域研究


第1回国際シンポジウムの開催

新学術領域研究「ユーラシア地域大国の比較研究」の最初の国際シンポジウムが2009年7月9日~10日にスラブ研究センターで開催されます。テーマは 「地域大国と持続的発展の可能性」です。ロシア、中国、インドおよびその他の地域大国が、今後国際社会のなかでどのような位置を占めていくのか、現在の 「地域大国としての地位」は今後も持続可能であるのかを探ろうとするものです。具体的には、この「持続可能性」は、マクロ経済、環境、エネルギー、格差と 貧困という4つの基本視角から検討されることになります。シンポジウムにおける議論によって、各国がこれら4つの領域で抱える諸問題の共通性と特殊性が明 らかになるとともに、地球規模でのそれらの問題の解決の糸口も見出されるものと期待されます。さらに、国境問題に関するセッションも合わせて開催されま す。暫定的なプログラムは以下のとおりです。

(編集部注:この国際シンポジウムは,今年度のスラブ研究センターの夏期国際シンポジウムを兼ねて開催されます。)


The First International Symposium of Comparative Research on Major Regional Powers in Eurasia
The Elusive Balance: Regional Powers and the Search for Sustainable Development
新学術領域研究「ユーラシア地域大国の比較研 究」第1回国際シンポジウ ム
地域大国と持続的発展の可能性
9–10 July 2009, Sapporo
Session 1
Economic Reforms and Macro Economic Performance
経済改革とマクロ経済
Session 2
The Politics of the Environment: Global Warming after Kyoto
環境の政治学:「京都」後の地球温暖化
Session 3
Searching for Energy Security
エネルギー安全保障を求めて
Session 4
Artificial Boundaries: The Broken Heart of Eurasia
引き裂かれたユーラシア:作られた国境をめぐって
Session 5
Social Disparity and Poverty
社会的格差と貧困
Session 6
Historical Perspect
歴史的視点から


[上垣彰(組織委員長)]

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