スラブ研究センターニュース 季刊 2009 年秋号 No.119 index

研究の最前線


笹川平和財団との共催セミナー「エネルギーの対ロ依存は危ういか? 存在感を増すロシアの資源外交」の開催

センターは、2009年7月22日に東京で笹川平和財団との共催セミナー「エネルギーの対ロ依存は危ういか?存在感を増すロシアの資源外交」を開 催しました。このセミナーは、日本でも近年輸入が急増し、今後もさらに輸入が増加していくと見られるロシアのエネルギー(石油・天然ガス)について、その 政治的、経済的安全性を考えてみようというものです。欧米では、ウクライナやベラルーシに供給される石油やガスについて、ロシアが資源を外交の手段として 使っているのではないか、そのようなエネルギーをロシアに依存するのは危ういのではないかという議論が繰り返されてきました。サハリンの石油やガスについ ても、数年前に同様の議論がありました。このセミナーでは、この問題を考えるうえでの日本を代表する論客である横手慎二(慶応大学)、本村真澄 (JOGMEC)、栢俊彦(日本経済新聞社)の3氏を講師として、議論しました。当日は、80人を超える参加者があり、報告も討論も大変盛り上がったよう に感じられました。会場を提供し、準備に当っていただいた笹川平和財団に厚く感謝申し上げます。なお、新学術領域研究「ユーラシア地域大国の比較研究」の 第3班「持続的経済発展の可能性」においては、エネルギー問題を重要な研究課題の一つとしているため、このセミナーも同研究からの支援を受けていることを 記しておきます。このセミナーの記録は、「スラ ブ研究センター・レポート」No. 4にまとめられていますので、センター・ホームページでご覧ください。

[田畑]

→続きを読む
スラブ研究センターニュース No.119 index