スラブ研究センターニュース 季刊 2010 年冬号 No.120 index

研究の最前線


2010 年度「スラブ・ユーラシア地域(旧ソ連・東欧)を中心とした ◆ 総合的研究」に関する公募

センターは2010 年度からの共同研究・共同利用拠点の本格的な立ち上げに向けて、これに かかわる公募を実施しました。本事業の目的は、「スラブ・ユーラシア地域研究」に関する諸 分野における共同研究及び共同利用をさらに発展させるため、国公私立大学等に所属する研 究者に呼びかけ、広い分野からの参加による研究の向上・発展を目指すものです。2010 年度 の応募数はプロジェクト型8 件、共同利用型10 件、採択数は プロジェクト型5 件、共同利 用型10 件でした。いずれも、学外委員が過半数を占める審査委員会による審議を通じて決定 されました。

2010 年度採択者一覧

(プ ロ ジェクト型)
申 請者氏名
所属機関・職
研究課題名
今西一
小樽商科大学商学部経済学科 教授
近現代サハリン・樺太における境界変動と跨境的人流・物流に関する研究: ロシア極東・北東アジア地域における相互理解に資する歴史記述を求めて
小森宏美
京都大学地域研究統合情報センター 准教授
ロシア・東欧地域における領域性認識と歴史表象の関係
下斗米伸夫
法政大学法学部 教授
古儀式派から見たロシア・ソ連史
仙石学
西南学院大学法学部 教授
ポスト社会主義国における選挙データの体系的整理(継続)
溝端佐登史
京都大学経済研究所 教授
ロシア多国籍企業の経営戦略に関する実証研究

(共 同 利用型)
申 請者氏名
所属機関・職
研究課題名
伊藤美和子
大阪大学・神戸大学・佛教大学・園田学園女子大学
非常勤講師
ヴィゴツキーによるポテブニャの批判と受容
江村公
京都造形芸術大学 非常勤講師
科学と芸術の協同: 20世紀初頭ロシア芸術と身体・感性のテクノロジーに関する歴史的考察
大山麻稀子
横浜国立大学 非常勤講師
19世紀後半から20世紀初頭のロシア・インテリゲンチアの文学的思想的系譜: ナロードニキとドストエフスキー
小椋彩
川村学園女子大学 非常勤講師
戦間期ポーランドの亡命ロシア文学
カレイラ松崎順子
東京未来大学 専任講師
CEFR導入以降のハンガリーの外国語教育
酒井英子
石川県立看護大学 非常勤講師
クシュニェルにおけるチュッチェフの詩の間テクスト的展開
塩谷哲史
筑波大学大学院人文社会科学研究科 準研究員
アムダリヤ水利権問題をめぐる帝政末期ロシア=ヒヴァ・ハン国間関係の研究
日臺健雄
一橋大学経済研究所 研究機関研究員
世界金融危機下のロシア自動車産業:政府による支援策と外資の動向
平野恵美子
早稲田大学演劇博物館演劇研究センター 
グローバルCOE特別研究員
19世紀末から20世紀初頭の帝室劇場のバレエ・オペラ研究
毛利公美
東京大学大学院人文社会系研究科文学部現代文芸論 助教
亡命の詩学―ロシア第一次亡命文学再検討の試みに向けて

[編集部]

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