スラブ研究センターニュース 季刊 2010 年春号 No.121 index

大学院だより

文学研究科スラブ社会文化論専修にとって、2009 年度は4 人が博士号を取得する記念すべ き年になりました。新年度から、秋山徹さんは日本学術振興会特別研究員（東京大学）、天野 尚樹さんは北海道情報大学非常勤講師、山本健三さんは韓国の長安大学講師、劉旭さんはセ ンターの新学術領域研究特任研究員として活躍を続けます。また、修士課程は6 人が修了し ました。博士課程修了の秋山さんと修士課程修了の高橋さんが修了者の声を寄せてくれまし たので、お読みください。

4 月には、修士課程5 名、博士課程4 名（うち内部進学3 名）の新入生を迎えました。今 年度の大学院生およびスラブ研究センター研究生は以下の皆さんです（研究テーマは仮のも のを含みます）。

学年	氏名	研究題目	指導教員（正／副）
D3	倉田有佳	在日亡命ロシア人	岩下	荒井
	須田将	スターリン期ウズベキスタンにおけるソヴィエト市民の創出	宇山	岩下
	加藤美保子	ロシアの安全保障とアジア太平洋の地域主義	岩下	林
	立花優	アゼルバイジャン現代政治	宇山	松里
	井上岳彦	帝政ロシアとカルムィク人	宇山	長縄
	小野田悦子	ロシア正教会とカトリック教会の対立関係におけるイエズス会の活動	望月	松里
	高橋 沙奈美	ロシア正教をめぐる記憶から見る、ポスト･ソヴィエト社会の国民統合問題	望月	松里
	櫻間 瑛	ロシア連邦沿ヴォルガ地域における宗教=民族関係	宇山	松里
	マルティン・ホシェク	極東におけるチェコスロヴァキア軍団（1918-1920年）	林	ウルフ
	竹村寧乃	ソ連初期ザカフカス連邦	宇山	長縄
	イヴォナ・マレロヴァ	日露文学の関係論（ペレーヴィンと村上春樹）	望月	ウルフ
D2	秋月準也	ミハイル・ブルガーコフと20世紀初頭のロシア文学	望月	野町
	アレクサンドラ・クリャクヴィナ	有島武郎の｢或る女」とトルストイの｢アンナ・カレーニナ」における女の運命	望月	野町
D1	斎藤祥平	ロシア人亡命者の擬似科学、1930 年代ユーラシア主義	ウルフ	望月
	松下隆志	ウラジーミル・ソローキンと現代ロシア文学	望月	野町
	エンリク・マリク	カザフスタン外交政策におけるアジア外交：東アジア・東南アジア地域諸国を中心に	宇山	岩下
	中嶌哲平	コーカサスのトルコ系ムスリム知識人の政治思想とその運動	長縄	宇山
M2	吉田真由美	ロシアの学校における文学教育について	望月	荒井
	石黒太祐	チェコスロヴァキア連邦解体過程に関する研究	林	家田
	平間惇也	ユーラシア主義	望月	ウルフ
	アレクサンドル・クラムスコイ	サハリン大陸棚における石油・天然ガス開発とサハリン州内の反応	荒井	田畑
	マリヤ・アルチュシキナ	東シベリア・極東地域と北東アジア諸国のエネルギー協力におけるサハ共和国の役割	田畑	荒井
	ハン・ボリ（韓寶离）	中央アジア少数民族の生と死に関する人生儀礼：高麗人を中心に	宇山	長縄
	塚田愛	ウズベキスタンからロシアへの出稼ぎ労働者問題	宇山	山村
	宮風耕治	主として1980年代以降のロシアの現代SFの研究	望月	野町
	長友謙治	世界の農産物市場におけるロシアの役割	山村	田畑
M1	アセリ・ビタバロヴァ	中央アジア地域の安全保障	岩下	宇山
	恩田良平	中央アジアをめぐる外交と援助	宇山	岩下
	西原周子	セルビアを中心とするバルカンの言語と政治	野町	望月
	野口健太	ロシア経済発展の可能性	田畑	山村
	エレーナ・ゴルブノワ	ロシア極東地域の発展における中央政府の役割	田畑	荒井
研究生	フェルナンド・ガルシア・ダ・ホシャ	はるかな周縁国の近い作家たち：夏目漱石とマシャド・デ・アシス	望月
	エカテリーナ・プリーク	日本とサハリン州の都市間交流の歴史	荒井
	アントン・マトヴェエフ	サハリンの農業と日露農業交流（1980 年代後半より）	荒井