スラブ研究センターニュース 季刊 2010 年夏号 No.122 index

研究の最前線

公開講座
「地域大国比較の試み：ロシアを中国やインドと比べたら何が分かるか？」
が開かれる

センターの今年度の公開講座が、 「地域大国比較の試み：ロシアを中 国やインドと比べたら何が分かる か？」をテーマに5 月10 日（月） から31 日（月）まで7 回にわたっ て開催されました。センターでは、 2008 年度より新学術領域研究「ユー ラシア地域大国の比較研究」が開 始されており、今年度の公開講座 では、このプロジェクトに参加し ている研究者を講師に招いて、研 究成果の一端を分かりやすく解説しました。例年の公開講座と異なる大きな特徴は、講師に、 スラブ・ユーラシア地域（旧ソ連・東欧地域）の研究者だけでなく、中国やインドの専門家 が多数含まれたことでした。受講者数は87 名を数えました。受講者に対するアンケートによ り、中国やインドに対する関心が予想以上に高かったことが分かりました。

熱心に聞き入る受講者

回	日　　程	講　義　題　目	講　　　師
第1回	5月10日(月)	ロシア,中国,インドの共通性：経済の視点から	田畑 伸一郎（センター）
第2回	5月14日(金)	アフガニスタンをめぐる「小さな冷戦」：ロシア,中央アジア諸国,中国,インド	山根聡（大阪大学）
第3回	5月17日(月)	新興３カ国の連携の思惑と限界：国際政治学の視点から	伊藤融（防衛大学）
第4回	5月21日(金)	BRICsの台頭と世界経済の行方	佐藤隆広（神戸大学）
第5回	5月24日(月)	中国の連環画･ポスターに見えるロシア･ソ連イメージ	武田雅哉（北大文学研究科）
第6回	5月28日(金)	都市＝農村関係の中露比較	田原史起（東京大学）
第7回	5月 31日(月)	グレートゲーム再考：中央アジアから見た英中露帝国	宇山智彦（センター）