スラブ研究センターニュース 季刊 2011 年秋号No.127 index
講演会のようす |
熱心に聞き入る受講 者の皆さん |
→受賞者エッセイ「地域研究コンソーシアム賞研究作品賞を受賞して」を読む
アゼルバイジャンのカフカズ大学のジェイフン・マフムドル(Mahmudlu, Ceyhun)氏が、2011 年9 月3 日から10 月1 日まで、国際交流基金知的交流フェローシップ事業によりセンターに滞在しました。研究テーマは「アゼルバイジャンと日本の関係:エネルギー協力と将来の展望」で、日本のエネルギー関係の研究者・実務家のインタビューを精力的にこなしました。また、セミナーではアゼルバイジャンとロシアの関係をテーマに報告しました。セミナー後
の夕食会で、センター外国人研究員でアルメニア人であるシャフナザリャンさんと、両民族の複雑な関係について、緊張を含みながらも友好的な会話をしていたのが印象的でした。
日露青年交流事業若手研究者フェローシップにより、サルダアナ・ムーヒナ(Mukhina,Sardaana)氏が11 月1 日から1 年間センターに滞在します。ムーヒナ氏はサンクトペテルブルグ国立大学を卒業後、モスクワの日本大使館に勤務していました。研究テーマは、「経済とエネルギーの分野における日ロ関係」です。
ニュース126 号以降の、センターでおこなわれた北海道スラブ研究会、センターセミナー、新学術領域研究会、GCOE 研究会、世界文学研究会、北海道中央ユーラシア研究会、及び昼食懇談会の活動は以下の通りです(前ページまでに記事のあるものは除く)。
8月9日 | K. マクスト(ユーラシア国立大・院、カザフスタン)“Slovak Policy in Kazakhstan: Implementing Economic Agendas”(センター・セミナー) |
8月18日 | 大西健夫(岐阜大)「バルハシ湖はなぜアラル海のようには干上がらなかったのか?」(北海道中央ユーラシア研究会) |
8月29日 | 井上暁子(センター)「越境するポーランド文学:亡命・移民文学を中心に」(世界文学研究会) |
9月20日 | 近藤大介(一橋大・院)「ゴーゴリ『アラベスク』と視覚文化:散文は絵のごとく」;千葉美保子(関西大・院)「モスクワの新外国人村: 近世ロシアにおける外国人居留者とその居住空間の一事例」(鈴川・中村基金奨励研究員報告会) |
9月26日 | 小松久恵(センター)「Pride and Prejudice:20 世紀初頭北インドにおけるマールワーリー・イメージをめぐる一考察」(GCOE・SRC 研究員セミナー) |
9月28日 | C. マフムドル( カフカズ大、アゼルバイジャン)“Azerbaijan-Russian Relations: Friendship, Hostility, or Balance Policy”(センター・セミナー) |
9月29日 | 「EU におけるドイツ語の地位」&「スラヴ諸語の親近性、相互了解性」セミナー V. ドヴァリル(カレル大、チェコ)“On the
Status of German in the European Union”;M. スロボダ(同) “How Similar and Mutually Intelligible Are Slavic Languages?”(GCOE・SRC 特別セミナー) |
10月1日 | 熊倉潤(東京大・院)「ソ連中央アジアの政治エリートの形成:1920 年代後半のウズベキスタン共産党中央委員を中心に」;立花優(北大・院)「国内問題としてのナゴルノ・カラバフ紛争」(北海道中央ユーラシア研究会) |
10月2日 | グエン・アン・フォン(淑徳大)「ベトナムのアルミ産業と赤泥問題:コメコン調査から中国企業による開発までの経緯」(センター・セミナー) |
10月6日 | G. レヴィントン(SRC)「マンデリシュタームとドストエフスキー(ロシア語)」(センター・セミナー) |
10月11日 | V. ポジガイ=ハジ(リュブリャナ大、スロベニア)“A Contemporary Sociolinguistic Look at Former Yugoslavia”(センター特別セミナー) |
10月13日 | V. ポジガイ=ハジ(リュブリャナ大、スロベニア)“Croatian and Slovenian: A Review of Studies on the Relationship between the Two Languages”(センター特別セミナー) |
10月17日 | S. ジェムホフ(ジョージワシントン大、米国)“Islamic Practices and Socio-Political Behavior in the North Caucasus: Effects of the Hajj Pilgrimage”(新学術第5 班セミナー) |
10月19日 | 「ロシアにおけるイエズス会の神話」セミナー 望月哲男(SRC)「ロシア文学におけるイエズス会の影(ロシア語)」;E. アスタフィエヴァ(同)「ロシアのイエズス会神話を作った男?、ユーリー・サマーリン(ロシア語)」(センター・セミナー) |
10月20日 | 桜間瑛(北大・院)「民族の歴史の語りと疎外:映画『ジョレイハ』とタタールの現在」(世界文学研究会) |