スラブ研究センターニュース 季刊 2011 年秋号No.127 index

みせらねあ

人物往来

 ニュース126 号以降のセンター訪問者(客員、道央圏を除く)は以下の通りです(敬称略)。
[望月/大須賀]
8月18日
8月22日
8月31日
9月1日
大西健夫(岐阜大)
田中良英(宮城教育大)
木寺律子(同志社大)
近藤大介(一橋大・院)、千葉美保子(関西大・院)
9月 15日 YU Xintian(上海国際問題研究院、中国)、WU Jinan(同)、LI Xiushi(同)、
Qiang Xiaoyun(同)、QIAN Zongqi(同)、CHEN Youjun(同)
9月29日
10月1日
10月2日
10月11日
10月17日
10月20日
TVít Dovalil(カレル大、チェコ)、Marián Sloboda(同)
熊倉潤(東京大・院)、松田哲(京都学園大)
Nguyen Anh Phong(淑徳大)
Vesna Požgaj Hadži( リュブリャナ大、スロベニア)
Sufian Zhemukhov(ジョージワシントン大、米国)
高橋知之(東京大・院)

みせらねあ

研究員消息

 
 ウルフ・ディビッド研究員は8 月3 日~ 9 月1 日および9 月8 ~ 22 日の間、科学研究費研 究に関する資料収集のため、米国に出張。
 望月哲男研究員は8 月5 ~ 16 日の間、科学研究費研究に関するヴォルガ流域現地調査のた め、ロシアに出張。また、9 月8 ~ 19 日の間、新学術領域研究第6 班「地域大国の文化的求 心力と遠心力」に関する現地調査およびセミナー出席ならびに発表のため、インドに出張。
 野町素己研究員は8 月5 ~ 17 日の間、科学研究費研究に関するヴォルガ流域現地調査のた め、ロシアに出張。また、8 月31 日~ 9 月9 日の間、グローバルCOE プログラム「境界研 究の拠点形成」に関する学会研究報告及び資料収集のため、フランスに出張。また、9 月12 ~ 18 日の間、科学研究費研究に関する国際研究集会打合せのため、セルビアに出張。また、 9 月20 ~ 25 日の間、グローバルCOE プログラム「境界研究の拠点形成」に関する国際シン ポジウム参加及び研究打合せのため、ベルギーに出張。
 田畑伸一郎研究員は8 月8 ~ 16 日の間、新学術領域研究第3 班「持続的経済発展の可能性」 に関する現地調査のため、ロシアに出張。また、8 月25 ~ 30 のあいだ、学会発表および中 ロエネルギー協力に関する調査のため、中国に出張。また、9 月7 ~ 10 日の間、サハリン州 の社会・経済活動に関する調査のため、ロシアに出張。
 長縄宣博研究員は8 月12 ~ 28 日の間、新学術領域研究第5 班「国家の輪郭と越境」に関 する資料調査のため、英国に出張。
 松里公孝研究員は8 月21 日~ 9 月1 日の間、科学研究費研究に関する現地調査のため、中 国に出張。また、9 月3 日~ 10 月2 日の間、科学研究費研究に関する現地調査および研究打 合せおよびストルイピン首相没後100 周年記念国際学会参加のため、ロシアに出張。また、 10 月12 ~ 24 日の間、科学研究費研究に関する現地調査および研究打合せのため、ロシアに 出張。
 兎内勇津流研究員は8 月29 日~ 9 月11 日の間、科学研究費研究に関する資料収集のため、 ロシアに出張。
 岩下明裕研究員は、9 月1 ~ 13 日の間、セミナー、コンファレンス、およびフォーラム出 席のため、ポーランド、スイス、フランス、徳之島に出張。また、9 月29 日~ 10 月1 日の間、 第6 回沖縄国際学術会議「東アジアの国境問題と住民の暮らし」参加のため、韓国に出張。また、 10 月16 ~ 19 日の間、グローバルCOE プログラム「境界研究の拠点形成」に関するフォー ラム出席および研究打合せのため、香港に出張。
 宇山智彦研究員は、9 月10 ~ 25 日の間、科学研究費に関する国際会議での研究成果報告 および資料収集のため、ロシア、英国に出張。

みせらねあ

 外国人特任教員の招へいと来日時のお世話をする担当になって、はや8 年が経つ。最近の4 年は10 ヵ月間3 名ではなく、5 ヵ月間6 名を招へいするスタイルが根付き、人数が増えた分仕事が煩雑になり、出会いが増えた。▲研究員の先生たちと違い外国に旅行することの滅多にない自分にとって、外国人とのつきあいは貴重な異文化体験だ。ロシア語話者たちは昼
間部屋の照明を滅多につけないため不在と勘違いさせられたり、誕生日には自らが知り合いを招いてごちそうを振舞うのを見て驚かされたり、ドアのノックが3 回だと外国人、2 回だと日本人だと見当がついたり、その他もろもろ。▲人間相手の仕事なので、平等に接しているつもりなのに、相手から返ってくる反応は正反対だったりする。ある人からは送別会で「プロとしてのりっぱな仕事ぶり」を褒められたかと思うと、別の人とは行き違いから帰国ぎわに大喧嘩になり(言葉が流暢でない分、つい感情表出がオーバーになってしまった)、怒った相手がセンター長にクレームのメールを送りつけてきたり。▲ついこの間帰国した2 人には、自分だけでなく何人かの人がずいぶん世話を焼くことになった。チャーミングなロシア人A嬢は、普段は快活で人なつこいがストレスに弱く、普通の人がなにも感じない匂いに悩んで部屋の交換を要求してきたり、出張後に全身に発疹が出たときは、重大な病気かもしれないと大騒ぎしたので病院に連れて行ったところ、疲労による一時的なものにすぎないと判明したり。いろいろあったがお別れのときロシア式に3 回キスされたときは、慣れない異国の作法に固まってしまったものの、悪い気はしなかった。▲足が悪く複数の持病をかかえながら果敢に日本での研究生活に挑戦したL 氏は、日本滞在中に症状が悪化し、複数の病院に通うため、複数の人が世話をすることとなった。歩いてセンターに来るのが難しくなり、タクシー代がずいぶんかさんだようだ。帰り際、「日本での生活では、まるで赤ん坊に戻ったようだった。人の助けがないと何もできないんだから。」といつもは口数少ないL 氏がつぶやいていたのが印象に残っている。▲普段は1 人でパソコンに向かって編集作業をしている時間の長い自分が、人間関係を学べる貴重な時間として、これからも外国人との関係を大事にしたいと思っている。[大須賀]

2011 年11月25 日発行
編集責任 大須賀みか
編集協力 家田修
発行者 望月哲男
発行所 北海道大学スラブ研究センター
060-0809 札幌市北区北9 条西7 丁目
Tel.011-706-3156、706-2388
Fax.011-706-4952


スラブ研究センターニュース No.127 index