スラブ研究センターニュース 季刊 2012年夏号No.130 index

図書室だより

 The History of Modern Russian and Ukrainian Art, 1907-1930. Pt. 1 の購入 

 今年の初め、センター図書室は、IDC が販売する上記のマイクロフィッシュのセットを購入したことをお知らせします。 このセットは、主に当時のロシアもしくはソ連で出版された、このテーマに関する65タイトルの単行書と、 41 タイトルの逐次刊行物を、1794 枚のマイクロフィッシュに収めたものです。
 内容を見ると、単行書では「ダイヤのジャック」芸術家協会『芸術論集』第1 冊(1913年)、 カジミル・マレーヴィチ(1878-1935)のものが『キュービズムからスプレマチズムへ』(1916年)ほか 2点、ニコライ・プニンの『第3 インターナショナル記念塔 : В. タトリンの構想』(1920年)、 『タトリン : キュービズムに抗して』(1921年)、ウラジミル・マトヴェイ(1877-1914)の、 『黒人芸術』(1919 年)など多数の稀覯書が収録されています。 演劇、建築など、他分野の資料もなくはありませんが、ほとんどが美術関係のものです。
 逐次刊行物では、『芸術』(1923-1928 年)、『美術家労働組合』(1927-1934 年)などを収録しています。 また、『南ロシアにおける芸術』(1913-1914年)、『ソビエト芸術』)(ウクライナ語、1928-1932 年)などのキエフの出版物が収録されています。
 なお、本セットに含まれる『アポロン』(1909-1917 年)については、既存のコレクションと重複するため、山形大学で活用していただくこととなりました。
 ウェブサイトを検索したところ、筑波大学附属図書館体芸図書館のマイクロ資料リストにこれが掲載されていました。 先方から内容のリストをいただいて確認したところ、Pt.1の単行書の部分65タイトルに当たることがわかりました。
 センターが今回購入したセットは、現在、逐次刊行物の部分が未整理の状況ですが、必要な場合は、利用できるように対応します。
[兎内]


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