◆ 新センター長 井上紘一教授のあいさつ ◆
スラブ研究センターが総力を上げて取組んだ重点領域研究「スラブ・ユーラシアの変動」が3月末をもって終了しました。センターはその成果を踏まえて、次なるステージへ向けて飛翔を試みる必要があると思われます。このような重要な時期に、非力な私がセンター長という大役を引受けることは、センター自体にとってはなはだ危険でありますが、輪番制という麗しい伝統にのっとって指名された以上、全力を傾けて職務を遂行する以外にありません。皆様の御指導と御協力を衷心よりお願い申し上げる次第です。
センターは今年で創設43周年を迎えますが、1978年にスラブ研究センターへ改組されたのちも着実に発展してきました。話を過去10年に限れば、1990年に全国共同利用施設となり、93年には民族環境部門が増設されて5部門体制になりました(私は新設部門のスタッフとして94年に着任した新参です)。また95年には文部省から「卓越した研究拠点」(COE)の指定を受けるとともに、上記の重点領域研究も開始されました。今後の課題としては、情報資料部の充実、さらなる部門増設、大学院教育への参画など、組織面での拡充を図るほか、スラブ・ユーラシアを対象とする地域研究の構築という、センターのアイデンティティにかかわる課題とも取組むことが必要でしょう。
就任間もないセンター長を襲った最初の難題が、事務局への事務機能集中化問題でした。センターには現在14名の常勤スタッフと3名の事務職員がおりますが、北大が目下検討中の事務体制見直し案によると、センターでも事務職員1名が事務局へ「集中化」される可能性がないとは言えません。事務職員1名は図書専務ですから、最悪の場合には事務室が一人体制となるシナリオも想定されます。センターは小部局に対する特段の配慮を大学当局へ申入れていますが、その成否は予断を許しません。
最後に、センター最古参のスタッフとして重要な役割を果たしてきた情報資料部の松田潤さんが、3月末をもって退職されたことをお伝えせねばなりません。松田さんは22年の長きにわたってセンターに助手として勤務され、私どもにとっては文字通り「縁の下の力持ち」でありました。彼が目立たぬところで塞いでこられた「穴」の数とその多様さを、改めて確認させられる昨今です。松田さんには、センターを代表してお礼を申し上げるとともに、新しい仕事場に選ばれた札幌大学での益々の御発展を切望してやみません。
◆ 文部省重点領域研究 ◆
「スラブ・ユーラシアの変動− 自存と共存の条件 −」の終了
1995年度から3ヵ年計画で始まった文部省重点領域研究「スラブ・ユーラシアの変動 − 存と共存の条件 −」(略称:スラブ地域の変動)活動の総括の場と位置付けた「公開シンポジウム」が本年1月29日と30日センターで開催されました。
本領域研究のテーマは、スラブ・ユーラシア地域という巨大な空間が変動前と後でどのように変化したのか、そして今後各国家、民族、社会が自存・共存してゆくためにはどのような条件が必要とされているのかを見極めることでした。 公開シンポジウムではこのテーマに真っ正面から答えるべく九つの計画研究班の代表が報告しました。 会場が息苦しくなるほどの多数の参加をえただけでなく、真に学際的で熱のこもった、なおかつ真摯な討論が展開でき、最後まで参加者の数が減らなかったのはシンポジウムの内容の濃さを示していたというほかありません。
研究成果としては、1995年4月から現時点までに73の報告輯と六つの全体研究集会報告集が刊行されました。この事実は、スラブ・ユーラシア地域での多面的な変動研究が着実に進行したことを物語っています。確かに、73の報告輯のうち25は資料集に等しく、その他も中間報告の色彩が強いといえるでしょう。しかも全体としてまとまりが弱いようにも見えます。しかし、今後の研究の見通しをたてるうえでこれは不可欠な通過点であり、このプロセスなしに研究活動の自己革新は期待できないでしょう。しかも、出版物の2割近くを欧文で出版したのは、他の社会科学系の領域研究では希であり、とくに研究用に編集された資料が海外の研究機関からも注目されています。収集された資料の多くは現地で研究者自らが調査した成果であり、しかも国際比較可能な意識調査資料や数値資料が多かった。言い換えれば、今後スラブ・ユーラシア地域研究を進めていく上で、国際的にみても高水準な基礎研究に貢献したといえます。また、旧ソ連・東欧地域ではソ連邦崩壊時までほぼ不可能とされていた現地調査を活用したことで、数々の問題を含みながらも、その経験が今後に生かされてゆく下地ができたと考えています。
本年2月21日総括班・計画研究班代表合同の合評・反省会を開催し、当初の目的が遂行できたかどうか本領域研究成果報告書を通して検証しました。年度末に公開シンポジウム報告集と本領域研究成果報告書が発行されましたが、そこには本領域研究の高水準の目的達成度や学術的貢献度が記録されていると考えています。
本領域研究の目的の一つに、多面的な変動研究をすることにより、新たな研究体制の確立とスラブ・ユーラシア学の刷新をはかること、そしてこれらを通して学術的・社会的要請に応えることがありました。
まず、研究体制についてですが、スラブ研究推進のために設立されていた諸学会の多くが冷戦構造の終焉とともに存在意義の再確認を余儀なくされました。こうした組織再編の橋渡し役をするのも本領域研究活動の目的の一部であったわけです。本領域研究のイニシアチブをとったのがスラブ研究センターであり、計画研究班代表のほとんどが当センターの専任研究員であった背景には、ある特定の学会の発展ではなくスラブ研究全体の躍進を前面に出す理由があったからです。この目標に沿って、20以上の研究班が組織されました。その内訳は、総括班1、計画研究班9、公募研究班の場合は年度毎にその数が異なりましたがほぼ12前後ありました。本領域研究活動への参加者数はこの3年間で延べ370名(研究協力者や公募研究分担者、そして全体研究報告会での報告者も含む)以上に達しましたが、これは学会などの枠組みを意識せずに広く参加を呼びかけた結果です。今後、どのような研究体制が構築されていくか定かでありませんが、本領域研究が諸学会の横断的なコミュニケーションの場として機能し、研究者間の交流を深めたのは事実であり、関連学会相互の連絡を緊密にしようという動きがすでに始まっています。さらには、領域研究の枠を越えて他の地域研究と相互に研究成果を取り入れ合った例は、中国に関する重点領域研究との合同シンポジウム開催でした。 両領域研究間には問題関心を共通にするところが多かったこともあり、本領域研究の活動がより実りあるものとなりました。
総括班の提案により学際的な「ロシア極東班」が構成され、その研究成果は道内の市民との3回の公開交流セミナーで報告され、ロシア(とくに極東地域)からの招聘研究者との意見交換も含め、道内の新聞紙上でも本領域研究が社会的要請に応えていると報道されました。また、交流セミナーの報告書も各方面に配布されました。 以上のように、本領域研究は研究活動のみならず、今後のスラブ・ユーラシア学発展に多大の貢献ができたと信じております。これで、予定していた全ての(若干の班会議を残し)本領域研究行事が1997年度末で終了したことをここにお知らせいたします。
最後に、領域研究全体を効率的に運営し、かつ有機的に統合するために、各研究班への適切な指示と全体の調整をおこなった総括班の構成員、そして総括班事務局が定めたルールを遵守し、共同研究プロジェクトを進行させた計画研究班代表、それに研究活動に参加した研究分担者や研究協力者全員、また献身的な支援を惜しまなかった機関事務局とアルバイトの方たちに心より謝意を表す次第です。
◆ 1998年度夏期国際シンポジウム ◆
《地域:スラブ・ユーラシア世界を映す鏡》
センターは、今年度の夏期国際シンポジウムを7月22日(水)から25日(土)にかけて開催します。今年度のシンポジウムは「地域」をキー概念として、歴史、政治、経済、社会意識を横断した学際的なものとなります。
現在、参加を予定している外国人研究者の氏名、報告テーマは下記の通りです(センターに滞在予定の外国人研究員も含みます)。日本人報告者および討論者は、現在交渉中です。
1989年以降のスラブ世界の変動は、スラブ学における地域実証研究の地位を不動のものとしました。一方では、主権国家の枠組みを通じてこのエリアを見るのでは不十分だということが示され、他方では、地方の古文書・現地調査などに立脚した研究が現に可能になったからです。過去数年間、人文社会科学の諸領域においてスラブ圏の地域を対象とした調査が蓄積され、研究の現状は、個別事例研究から地域間比較、一般理論構築への飛躍が求められている段階だと言えましょう。1995年度から1997年度にかけておこなわれた重点領域研究「スラブ・ユーラシアの変動」において、多くの研究班が地域社会にスポットを当てたのも偶然ではありません。本シンポジウムは、「地域」概念を軸に人文社会科学諸分野を横断し、北米、西欧、東欧、ロシア、ウクライナの第一線の研究者を結集して開催されます。また、上記重点領域研究の総括的な意味も持ちます。
スラブ「地域学」は学際性を必要としています。たとえば、地域の歴史的アイデンティティと住民の投票行動の間の相関関係などは、東欧でもロシアでもウクライナでも注目されているのに、従来、分野別の学会しか開催されず、歴史学者と政治学者の間の対話の場がなかったため、こうした問題を検討する場がありませんでした。旧ソ連や北米における過度に専門分化したスラブ学の現状に鑑みても、センター以外にこうした学際的シンポジウムを開催しうる機関が世界に存在するとは考えられません。本シンポジウムは、スラブ「地域学」の世界的な飛躍の場となるでしょう。 関心のある方は、松里公孝まで(Eメール:kim@slav.hokudai.ac.jp)。
◆ 1997年度冬期研究報告会開かれる ◆
センター恒例の冬期研究報告会は、1月29日(木)〜30日(金)に開かれました。1997度は、センターを中心に3年間おこなってきた重点領域研究「スラブ・ユーラシアの変動」の最終年度に当たりましたので、冬期研究報告会は、重点領域研究の公開シンポジウムを兼ねておこなわれました。この公開シンポジウムは、重点領域研究各班のこれまでの研究成果を公表し、総括する場と位置付けられました。重点領域研究の研究分担者・研究協力者をはじめとして、100名を超える参加者がありました。
シンポジウムでは四つのセッションが設けられました。最初の三つのセッションは、「スラブ・ユーラシア地域固有の価値体系とは何か」、「共存(国家・社会・民族)の条件とその検証の成果は」、「何のための体制変換なのか、そしてその展望は」の三つをそれぞれのテーマとして、九つの計画研究班の代表が報告しました。これらのテーマは、まさにこの重点領域研究が研究目的として掲げたものであり、課題に真正面から答えようとする報告が相次ぎました。センターの研究報告会ではしばしば見られることですが、一つのテーマについて、文学、歴史学、民族学、政治学、経済学など、専門分野の異なる研究者が並んで報告し、例年にも増して学際的な討論ができたように感じられました。 最後のセッションでは、「スラブ研究の未来」と題するパネルディスカッションがおこなわれました。これは、この重点領域研究が、スラブ・ユーラシア地域を研究する「スラブ・ユーラシア学」の確立を目的の一つに掲げたことに関係しています。この地域を研究するいくつかの学会の代表者や林忠之センター長らがパネリストとして登壇したこのパネルでは、現在この地域研究が抱えている問題点が指摘されるとともに、センターに対する様々な期待が表明されました。
なお、公開シンポジウムの成果は、『スラブ・ユーラシアの変動 ― 自存と共存の条件 ―』(1997年度重点領域研究公開シンポジウム報告集)として、3月に出版されました。[田畑]
◆ 外国人研究員セミナー開かれる ◆
1997年度は、冬期研究報告会が重点領域研究の公開シンポジウムを兼ねておこなわれましたので、例年冬期研究報告会の枠内でおこなわれていた、センター滞在の外国人による報告会が2月19日(木)〜20日(金)に独立しておこなわれました。さらに、この時期に日本に滞在していた数人の外国人研究員がセンターでの報告を希望されたため、報告者数は、当初の予定の5人から9人に増えました。報告者と報告テーマは次のとおりでした(最初の4人がセンター外国人研究員)。 M.アルトシューラー(ヘブライ大/イスラエル)「第三千年紀前夜のCISのユダヤ人」
V.A.ポトゥルニツキー(ウクライナ科学アカデミーウクライナ史料学研究所)「ロシア政治思想におけるウクライナ及びウクライナ人のイメージ(1860〜1945年)」
O.T.ボゴモーロフ(ロシア科学アカデミー国際経済・政治研究所)「経済と政治の変化の相互関係:ロシアとCIS諸国のケース」
B.N.ミローノフ(ロシア科学アカデミーサンクトペテルブルグ支部歴史学研究所)「古い問題への新しいアプローチ:身長データで見るロシア人の福祉(1821〜1961年)」
J.ホルブ(カレル大/チェコ)「チェコ共和国におけるNATO拡大についての議論」
S.V.チュグロフ(ロシア科学アカデミー世界経済・国際関係研究所) 「ロシアの地域の政治的選好」
T.エルドシュ(ハンガリー科学アカデミー経済研究所)「移行期におけるインフレとその主要な影響」
V.J.チェパイティス(トゥヴェルメ出版社/リトアニア)「リトアニアの再生:サユディスの独立政策」
T.シドルチョウク(宗教学研究所/ウクライナ)「戦間期オーストリアにおけるウクライナ人亡命者による文化・教育・宗教活動」
道外からも、重点領域研究の関係者をはじめとして20人近くの参加者があり、ちょっとした国際シンポジウムという感じでした。テーマはかなり分散していましたが、それぞれの報告について興味深い議論ができたように思われました。[田畑]
◆ 公 開 講 座 ◆
《動きだす日露関係》
今年のセンター公開講座は「動きだす日露関係」というテーマで下記の日程でおこなわれます。4月30日まで受講募集をおこなっています。[望月]
第1回 | 5月11日(月) | 日露関係の新展開: | 木村汎 |
クラスノヤルスク以後 | (国際日本文化研究センター) | ||
第2回 | 5月14日(木) | 日露貿易と北海道: | 荒井信雄 |
カニ輸入の背後に見えるもの | (北海道地域総合研究所) | ||
第3回 | 5月18日(月) | ロシア政治の読み方:政策決定の仕組み | 皆川修吾(センター) |
第4回 | 5月21日(木) | チェルノブイリ救援市民運動 | 和田あき子(ロシア史研究者) |
第5回 | 5月25日(月) | 日本人のロシア観 | 外川継男(上智大) |
第6回 | 5月28日(木) | 環日本海経済圏の中の日本とロシア | 村上隆(センター) |
第7回 | 6月1日(月) | 日露関係史への新しい視点 | 原暉之(センター) |
◆ 1998年度のCOE [Center of Excellence] 外国人研究員決まる ◆
1998年度のCOE外国人研究員として、以下の3氏が5月末以降センターに滞在することになり、現在受け入れ準備が進められています。
ハリナ・A・ヤナシェク-イワニチコヴァー(シレジア大学スラブ文学研究所/ポーランド) 研究領域:19-20世紀の西スラブ文学
ピーター・ルートランド(ウェズレイヤン大学政治学部/米国) 研究領域:旧ソ連・東欧の政治経済学
マイケル・D・ケネディ(ミシガン大学社会学部ロシア東欧研究センター/米国) 研究領域:脱共産主義過程の社会変動の比較政治社会学的分析
予定ではヤナシェク-イワニチコヴァー氏が他の2人よりも長く、本年6月15日から12月14日までの6ヵ月間、ルートランド氏は本年5月24日から8月25日までの3ヵ月間、ケネディ氏は本年6月1日から9月1日までの3ヵ月間となっております。
COE外国人研究員の滞在は比較的短く、滞在中には特に夏期の国際シンポジウムで報告する他、センターでの研究活動に積極的に参加することが期待されております。これらの方々との研究交流をご希望の方はセンターまでご連絡ください。[村上]
◆ 1999年度外国人研究員公募締め切る ◆
この3月末で1999年度の外国人の公募を締め切りました。現在審査に向けて書類を整理中ですが、暫定的な数字では応募件数は50件です。昨年の76件に比べて35%ほど減少しておりますが、その原因は新たに公募が始まる、より短期のCOE外国人研究員の応募に流れたようです。およその分野をみますと政治6件、経済5件、歴史8件、文学9件、民族1件の他、東・中欧15件、中央アジア6件です。もちろん東・中欧や中央アジアには各分野の研究者が含まれています。国別(home address)にみると、ロシア10件、ブルガリア7件、米国、ウクライナ各5件、ポーランド、中国各4件、ドイツ、在日本、ベラルーシ各2件、オーストラリア、キルギスタン、カナダ、カザフスタン、ルーマニア、ウズベキスタン、クロアチア、チェコおよびアゼルバイジャンが各1件となっています。
1998年度の外国人研究員、ウラヂーミル・I・シシキン(ロシア科学アカデミーシベリア支部歴史学研究所)アレクセイ・V・ポストニコフ(ロシア科学アカデミーロシア科学史・技術史研究所)イーゴリ・M・クリャムキン(独立社会学分析研究所/ロシア)の3氏は6月以降滞在される予定で、受け入れ準備が進められています。[村上]
◆ 1999年度COE外国人研究員の募集 ◆
センターでは、通常の外国人研究員プログラムとは別に、1995年度に1名、1996年度からは毎年3名の外国人がCOEの外国人研究員経費により、3〜6ヵ月程度滞在しています。これまでは、この枠を利用して、とくに夏の国際シンポジウムで報告していただく研究者などを招聘してきました。しかし、この制度が安定化し、また、この制度による滞在を希望する外国の研究者からの問い合わせが増えてきていることから、来年度に滞在するCOE国人研究員について次の要領で公募をおこなうことになりました。
滞在期間:1999年6月から2000年3月までの間の3ヵ月から5ヵ月の期間このほかの給与等の条件は、通常の外国人研究員プロジェクトに準じます。応募のお問い合わせは、センター大須賀まで。応募要領は、センターのホームページでもご覧になれます。[田畑]
応募締切:1998年9月30日 採用通知:1999年3月中旬
◆ 専任研究員セミナー ◆
年度末ということもあり、1月から3月にかけては専任研究員セミナーのラッシュでした。
月日 | 報告者 | 報告題 | 討論者 |
1月21日 | 宇山智彦 | 中央アジアの文明史と地域構造 | 川口琢司(北海学園大) | 3月 2日 | 家田修 | ハンガリーとEU加盟:社会統合の視点から | 佐々木隆生(北大経済) |
3月16日 | 田畑伸一郎 | 国民所得 | 上垣彰(西南学院大) |
3月19日 | 武田昭文 | ロシア・アヴァンギャルドの美学と そのメンタリティー |
望月哲男(センター) |
3月23日 | 藤田智子 | 近代ロシア幻想小説 | 望月哲男(センター) |
3月24日 | 望月哲男 | ドストエフスキーの小説『おとなしい女』 にみる時間意識 |
鈴木淳一(札幌大) |
3月25日 | 村上隆 | 戦前期日露貿易の統計的分析 | 西村可明(一橋大) |
宇山氏の報告は、地域のメルクマールを、言語文法の共通性や当該地域で公式に採用されている宗教や帝国理念に求めるのではなく、住民の環境への適応努力、特に生業に求めるもので、その点では井上紘一教授のエトノス論との近似性を感じさせました。中央アジアが16世紀、周囲の文明による「切り取り」によって成立したとする考え方は、類似の現象を壁の反対側から見たものではありますが、ジョン・ルドンの近著『ロシア帝国と世界』を想起させました。余談になりますが、このセミナーの約10日後、1月末の重点領域公開シンポジウムにおいて宇山氏と加藤九祚氏との間に鋭い論争が生じましたが、この専任セミナーに出席した者には、論争がなぜあのような熱を帯びたのか理解でき、学界の舞台裏を覗くような面白さがありました。
家田氏の報告は、東中欧諸国のEU加盟がその社会にどのような影響を及ぼすかについての考察でした。固有文明と普遍文明の間の融合と相克という壮大な論点に関わり、将来的にはモノグラフにも発展するであろう報告でした。 田畑氏の報告は素人には往々にしてとっつきにくいものですが、今回についてはテーマが概括的なものであったことと上垣氏の親切なコメントとに導かれ、田畑氏の回答時間がなくなるほど議論が盛り上がりました。田畑氏はセミナー後に回答を文書で配布しましたが、その文書では氏の統計観がほとんど哲学と呼びうるようなレベルに昇華されていることが私には印象的でした。
武田氏の報告は、最近のロシアの文学研究、芸術研究の業績に依拠して、ロシア・アヴァンギャルド(と後知恵的に名付けられたもの − 武田氏によれば)を多角的に検討したものでした。
藤田氏の報告は、ロシア文学における幻想小説というジャンルを19世紀から20世紀に至るまで、しかもドストエフスキーからポピュラー文化までを視野に入れて概括したものでした。
望月氏自身は、報告の前おきとして、作品論は専任研究員セミナーのような学際的な場に持ち出すべきではないと自嘲気味に述べられましたが、実は、氏には、文学研究者としては稀なひとつの能力があります。それは、望月氏の論文を読むと必ず、そこで論じられている作品が読みたくなることです。しかも今回については作品そのもののコピーも事前に配られておりましたので、素人「文学者」の体験的ドストエフスキー論の花が咲きました。
村上氏の報告は、『大日本外国貿易年表』という膨大な資料のデータベース化に挑戦したもので、しかも価値ある原資料を発掘したことに安住せずに旧ツガンフのアーカイヴ資料もこなされており、読者サービスに溢れたものでした。なお、テキスト部分(地名など)については、資料にある言葉をそのまま使うという原則を村上氏は採用されましたが、これは議論の対象となりました。
年度末ですので、専任研究員セミナー自体の反省をします。私は2年間外国にいた関係で、どうしても、それ以前のセミナーのあり方と比較してしまうのですが、まず、セミナーの水準が顕著に上がったのは、討論者の高い水準と真摯な姿勢に負うところが大きいということを感じました。この点については、センターの教官全員が、討論者を務めてくれた先生方に改めて感謝しなければならないでしょう。逆に言えば、討論者の負担が大きくなっているわけですが。他方、専任セミナーではすでに完成品に近いような報告をしなければならないかのような習慣が確立されている(アイデア段階のものを報告すると酷評される傾向がある)ことは問題です。ほんらい学際的な研究会は、アイデア段階のものを試してみる場という意義を持つべきですから。[松里]
◆ 研究会活動 ◆
ニュース72号以降の北海道スラブ研究会とセンター特別研究会の活動は以下の通りです。[大須賀(み)]
3月6日 | M. イルナー(チェコ科学アカデミー社会学研究所)“Small Towns in the Czech Republic after the Decay of Socialism”(特別研究会) |
4月1日 | I.S. ドゥミトリエフ(メンデレーエフ博物館・文書館/ロシア)「メンデレーエフの業績における社会・経済的テーマ」(北大理学部との共催セミナー) |
4月7日 | C. マクミラン(カールトン大/カナダ)“Assessing the Post-Communist Transition in Central and Eastern Europe”(特別研究会) |
◆ 松田潤氏の離任 ◆
1976年、まだセンターが「法学部附属スラブ研究施設」といわれていた頃から22年の長きにわたりセンターの発展に尽力されてきた助手の松田潤氏が、この4月に離任され、札幌大学女子短期大学部で研究・教育活動(司書課程)に携わることになりました。
就任当初は手薄な事務体制のもと、図書の受け入れや、発注のための重複調べ、印刷物の編集・発送作業などあらゆる仕事を受け持たれていましたが、主要な業務としては『スラブ研究者名簿』および『スラブ研究文献目録』の作成を担当してこられました。またOA化が進んだ近年はスタッフの使うパソコンのメンテナンスもこなされていました。
『スラブ研究者名簿』の作成が開始されたのは1972年。「わが国におけるソ連・東欧研究の動向」というタイトルで、科研費でパンフレットが出版され、これが研究者の間で好評であったということもあって、その後継続されることになりました。文部省調査の「研究者・研究課題総覧」というディレクトリーはありますが、これは全分野ということですし、住所や電話番号は載っていません。また個別の学会名簿はそれぞれの学会が作成していますが、会員以外はわからないということで、『スラブ研究者名簿』はわが国で唯一の便利な道具だといえるでしょう。少なくとも地域研究の分野ではほかに例を見ないものです。 『スラブ研究文献目録』の作成が開始されたのは1977年。松田氏は開始されたきっかけを、「名簿の改訂版を出した際に業績のアンケートを見ながら、これをそのままにするのももったいないという気持ちがあったのと、スラブ研究施設自体がそのころから日本のこの分野におけるセンターとして情報を発信するということを大事な任務と考えていたことから、ぼくにそうした目録を作らないかという話になり、自分自身もそうした仕事は好きだったので、始めることになった」と語っています。1991年から文献データベースとして入力作業が始められました。学術情報センターでデータベースの公開をしたり、最近ではインターネット上で作業の途中でもデータを検索ができる仕組みができたりと、利便性が追求されています。松田氏は札幌大学へ移られてからもセンターの協力を得てデータべース作業を続けようと考えておられます。
「外国人研究員の日常生活のお世話」という、活字にするとそっけないが実際は一口では語れない、大変な仕事もしてこられました。というより外国人の方がたの足がどうしても松田氏のほうに向かって行ってしまうようでした。一時新旧外国人研究員の間で「札幌での日常生活についてはジュンに聞け」という裏情報が流れたことさえあったようです。
3月30日に札幌アスペンホテルで開かれた送別会には、往年のアルバイトの方がたをはじめ、秋月孝子氏、望月喜市氏、またはるばる千葉から元助手の大塚恵理さんも駆けつけ、松田氏の新しい門出を祝いました。松田さん、いままでほんとうにありがとうございました。[大須賀(み)]
松田潤氏の新勤務先
〒062-8520 札幌市豊平区西岡3-7-3-1札幌大学女子短期大学部
Tel. 011-852-1181 内2515 E-mail: jmatsuda@sapporo-u.ac.jp
◆ 1998年度のCOE非常勤研究員 ◆
本年度の非常勤研究員については2名という枠が認められました。ニュース前号でお伝えしましたように、センターではこの公募をおこない、それに対して10名の応募がありました。この中から慎重な審査をおこなった結果、次の2名の方が本年度のCOE非常勤研究員に採用されました。
久保久子(くぼ・ひさこ)
北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了 ロシア文学専攻
金 成浩(きむ・そんほ)
東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学 ロシア外交史専攻
この2名の方は既に赴任しています。これまでと同様に、共同研究の補助業務を担当しながら、それぞれの研究をセンターでおこなうことになります。なお、昨年度に非常勤研究員として勤務された大須賀史和氏は東京外国語大学地域文化研究科助手、武田昭文氏は富山大学人文学部助教授、藤田智子氏は札幌大学外国語学部非常勤講師として、教育研究活動を継続します。[田畑]
◆ センター客員教授 ◆
1998年度は次の方々に客員教授をお願いすることになりました。なお、新任の上垣氏と左近氏については、事前に提出されたプロジェクトが審査された上で、採用が決定されたものです。[野村]
上垣彰氏(西南学院大学・経済学部)
左近毅氏(大阪市立大学・文学部)
川継男氏(上智大学・外国語学部)
◆ 日本西洋史学会第48回大会 ◆
日本西洋史学会第48回大会が、5月16日(土)〜17日(日)に福岡大学で開催される。スラブ地域関連の論題発表として、以下が注目される。[松里]
田中良英(東京大)「18世紀初頭におけるロシアのエリート層」
青木恭子(一橋大)「帝政末期のロシア農民家族:出稼ぎと世帯分割という現象をめぐって」
伊藤順二(京都大)「1905年革命前後のグルジアの農民運動と知識人」
池田嘉郎(東京大)「革命期ロシアの政治文化を考えるために:死者を悼むボリシェヴィキ」
連絡・照会先:福岡大学人文学部松塚研究室気付 日本西洋史学会第48回大会準備委員会事務局 Tel. 092-871-6631(内3712)Fax. 092-864-2864
◆ 比較経済体制学会第38回全国大会 ◆
今年度の比較経済体制学会の全国大会は、6月5日(金)〜7日(日)に北陸大学で開催される。プログラムは以下のとおり。[田畑]
6月5日(金)
13:00〜 数量経済研究会
富山栄子(新潟大・院)「ロシアにおける独占・寡占と価格自由化」
陳光輝(神戸大)「改革・解放後中国の地域格差と需要吸収力」
石川健(島根大)「体制転換後ロシアの就業動向」
6月6日(土)
10:00〜12:00 自由論題
長谷部勇一(横浜国大)「東アジアにおける貿易と経済発展」13:00〜14:00 総会
岩崎一郎(一橋大・院)「ウズベキスタン:新工業管理制度の構造と機能」
保坂哲郎(高知大)「ロシア連邦における予算システム改革」
日向健(山梨学院大)「オーストリア学派とその市場観の展開」
14:00〜17:00 共通論題報告「移行国における政府の役割とは(1)」
マクロ経済安定化 報告:田中宏(高知大)、丸山伸郎(愛知大) 討論:久保庭真彰(一橋大)
産業政策 報告:溝端佐登史(京都大)、吉井昌彦(神戸大) 討論:加藤弘之(神戸大)
17:30〜 懇親会
6月7日(日)
10:00〜12:00 共通論題報告「移行国における政府の役割とは(2)」
社会・労働問題 報告:山本恒人(大阪経済大)、大津定美(神戸大) 討論:石川晃弘(央大)13:00〜17:00 共通論題全体討論
連絡・照会先:北陸大学法学部叶秋男研究室 Tel. 0762-29-1161
◆ 中国・スラブ領域合同研究会 ◆
《体制変容の政治経済学:スラブ・ロシア・中国の場合》
中国・スラブ領域合同研究会が6月12日(金)開催される。会場は青山学院大学総合研究所ビル大会議場。プログラムは以下の通り。問い合わせはセンター皆川まで(Tel. 011-706-3312)。
10:30〜13:00 体制変容の分析枠組みをめぐって
司会: | 西村成雄(大阪外語大) |
スラブ研究から: | 皆川修吾(北大・重点領域研究「スラブ・ユーラシアの変容」領域代表) 家田修(北大) |
中国研究から: | 毛里和子(横浜市大・重点領域研究「中国の構造変動」領域代表) 菱田雅晴(静岡県大) |
自由討論 |
司会: | 未定 |
スラブ研究から: | 西村可明(一橋大)、長岡定男(一橋大) |
中国研究から: | 中兼和津次(東京大・院)、杜進(東洋大) |
自由討論 |
◆ 学会カレンダー ◆
1998年5月16〜17日 | 日本西洋史学会第48回大会。於福岡大学。(記事参照) |
6月5〜7日 | 比較経済体制学会第38回大会。於北陸大学。(記事参照) |
6月12日 | 中国・スラブ領域合同研究会「体制変容の政治経済学:スラブ・ロシア・中国の場合」(記事参照) |
7月7〜10日 | ICCEESの太平洋地域大会。於メルボルン。 |
7月22〜25日 | スラブ研究センター夏期国際シンポジウム「地域:スラブ・ユーラシア世界を映す鏡」 |
7月23日〜8月2日 | 国際ドストエフスキーシンポジウム1998。於コロンビア大学、ニューヨーク。連絡・照会先:Robert L. Belknap, Slavic Dept. 708 Hamilton Hall, Columbia Univ. New York, NY 10027 USA. Tel. 212-854-3941; Fax. 212-854-5009; E-mail: dm387@columbia.edu |
9月10〜12日 | European Association for Comparative Economic Studies第5回コンファレンス“Economies in Transition and the Varieties of Capitalism: Features, Changes, Convergence”。於バルナ、ブルガリア。ペーパー募集中(締め切りは3月1日)。連絡・照会先:Prof. Mitko Dimitrov, Institute of Economics, BAS, 3, Aksakov St. BG-1040 Sofia Bulgaria. Fax. 359-288-2108 |
9月24〜27日 | AAASS(米国スラブ研究促進学会)第30回年次大会。於フロリダ。 |
◆ シェヴェロフ・コレクションの受入 ◆
センターはニューヨーク在住のスラブ言語学・文献学者ジョージ ・Y・シェヴェロフ博士の旧蔵書を購入することとなり、その第1陣として図書832冊、雑誌806冊がこの2月末に到着しました。シェヴェロフ博士は、1908年にポーランドのウォムジャに生まれ、コロンビア大学教授として長く活躍されました。博士の仕事の領域は,ウクライナ語を中心としながら、スラブ諸語を広くカバーするものであり、その蔵書はセンターの言語学関係資料の核となることが期待されます。
なお、博士の蔵書は、協定により、個人コレクションとして将来的にも他の資料とは区別して管理されることとなっています。[兎内]
◆ 「旧共産党・国家機密文書集成」および「コミンテルン文書」の収集 ◆
昨年度は、「旧共産党・国家機密文書集成」の、RTsKhiDNI(ロシア現代史文書保存・研究センター)フォンド17(党中央委員会)について、党員調査、予算部門、および党大会関連資料を購入しました。本年度も、引き続きフォンド17の資料本体の収集を進める予定です。 「コミンテルン文書」については、1935年の第7回大会関係文書に続いて、第1回〜第5回執行委員会総会(1922-1925)関係資料も購入しましたのでお知らせします。[兎内]
◆ 和文紀要『スラヴ研究』 ◆
No. 46(1999年3月発行)への執筆申込を受け付けています。申込締め切りは6月末、原稿締め切りは8月末です。執筆希望の方は編集部までご一報下さい。申込書と執筆要項をお送りします。[松里・大須賀(み)]
◆ 欧文紀要 Acta Slavica Iaponica ◆
第16号(1998年9月発行)は、3月末に原稿の募集を締め切りました。14点の応募があり、現在レフェリー審査をおこなっているところです。今回、日本人の投稿が非常に少なかったのが気にかかります。次号以降、積極的な投稿をお待ちします。[宇山・大須賀(み)]
1997年(1〜12月)の専任研究員・客員教授の研究成果、研究余滴のアンケート調査を以下のようにまとめました。(五十音順)[大須賀(み)]
家田 修 ¶編著 ▼Public Opinion on Local Elites in the Emerging Slavic-Eurasian World: Questionnaire Surveys in Russia, Hungary and Bulgaria, Occasional Papers on Changes in the Slavic-Eurasian World 24(97.3)115 ▼ロシア・東欧における地方制度と社会文化に関する序論的考察『ロシア・東欧における地方制度と社会文化』「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯25(97.6)1-11▼Political Elites in Veszprem County, Hungary, Occasional Papers on Changes in the Slavic-Eurasian World 17(98.3)245
井上紘一 ¶論文 ▼「オイロトの民を求めて:アルタイのブルハニズム序説」内堀基光編『民族の生成と論理』岩波講座『文化人類学』5(97)229-263, 1997 岩波書店 ▼「そり」高橋幸一・野々宮徹編『雪と氷のスポーツ百科』 大修館書店(97)158-177 ¶共著論文 ▼(M. G. Turov と)The Ewenki of Middle Siberia:“Survival”Viewed in The Retrospect of An Ethnic History(part 1), 『民族の共存を求めて(2)』「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯50(97.12) 165-173 ¶編著 ▼『民族の共存を求めて(2)』「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯50(97.12173
宇多文雄 ¶論文 ▼ロシアにおける分離傾向と統合力『旧ソ連の地域別研究』(外務省委託研究報告書)日本国際問題研究所(97.3)14 ▼『ロシアにおける政治参加の変容:マスメディアの場合』「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯47(97.12)39¶その他 ▼NHKラジオ・ロシア語講座入門編、講師として出演、テキスト執筆(97.497.9)
宇山智彦 ¶論文 ▼20世紀初頭におけるカザフ知識人の世界観:M.ドゥラトフ『めざめよ、カザフ!』を中心に『スラヴ研究』44(97.3)1-36 ¶研究動向 ▼カザフスタンにおける歴史・人文社会科学研究の動向『地域と地域統合の歴史認識(その1):ヴォルガ・ウラル・カザフスタン』「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯46(97.1225-41 ¶その他 ▼中央アジアから見たロシア文化『北海道大学スラブ研究センター公開講座:ロシア文化の新しい世界』S北海道開発問題研究調査会(97.10)38-53 ▼座談会「中央アジアを読み解く」『アジ研ワールド・トレンド』19(97.1)2-15 ▼言語がもたらす中央アジア社会の統合と分裂『アジ研ワールド・トレンド』19(97.120-21 ▼中央アジア『マルチメディア百科事典:エンカルタ98』マイクロソフト(97.11)(CD-ROM)
田畑伸一郎 ¶編著 ¶論文 ▼The Investment Crisis in Russia: A Research Report, Post-Soviet Geography and Economics, 38(9)(97)129-144(1997) ▼ロシアとCIS諸国との貿易に関する統計分析『スラブ・ユーラシアの変動:その社会・文化的諸相』スラブ研究センター96年度冬期研究報告会報告集(97.6)417-435 ▼ロシアの国民所得統計『ロシアのマクロ経済統計』「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯39(97.8)1-23 ▼ロシアの経済構造と経済循環の変化『経済システムの転換と新経済圏の形成(2)』同報告輯49(97.12)17-44 ¶解説 ▼マクロ経済の動向『ロシア・CIS諸国の市場化と民主化の到達点と問題点』国際金融情報センター(9724-33 ▼ロシア経済の苦境『エコノミスト』臨時増刊(97.4.7)166-167 ▼主要経済政策『季刊ROTOBOエコノミックトレンド』12-4(97.4)10-18, 13-1(97.7)11-19, 13-2(97.9)9-13, 13-3(97.12)11-14 ¶エッセイ ▼ハバロフスク統計委員会を訪れて『アジア長期経済統計データベースプロジェクト・ニュースレター』 4(97)7-8 ¶編集▼『経済システムの転換と新経済圏の形成(1)』「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯29(97.5)60▼『ロシアのマクロ経済統計』同報告輯3997.8)142 ▼『経済システムの転換と新経済圏の形成(2)』同報告輯49(97.12)68
外川継男 ¶書評 ▼BANNNAI Tokuaki et al.(eds.), Roshia: Sei to Kaosu(Sairyu-sha, 1995), Japanese Slavic & East European Studies, 17(97)111-114 ¶エッセイ ▼滞在許可証『うらら』38(97)14-20 ▼菊地さんの思い出『ニューズレター』(ロシア史研究会)27(97)
兎内勇津流 ¶解説・紹介 ▼資料紹介 大型コレクション「ロシア帝国および近隣諸国詳細図」について『楡陰』98(97.4)13-14 ▼札幌からの便り(スラブ研究センターへのご案内)『むすびめ2000』21(97.10)18-20 ▼アメリカ西海岸の大学図書館を訪ねて『スラブ研究センターニュース』71(97.10)20-23
林 忠行 ¶編著 ▼The Emerging New Regional Order in Central and Eastern Europe(The proceedings of the SRC '96 Symposium), Sapporo(97.3) 374 ¶共編著 ▼(G.Jukes と)Building Nation, State and Regime: Some Post-Communist Examples, Occasional Papers on Changes in the Slavic-Eurasian World 23(97.3)131 ¶論文 ▼「チェコおよびスロヴァキア」田中浩編『現代世界と福祉国家:国際比較』御茶の水書房(97)544-558 ▼東中欧諸国における左派政党の位置『ロシア・東欧学会年報』25(97)20-30 ¶その他 ▼チェコ・スロヴァキア選挙見物雑感:1990〜1996年『スラブ研究センターニュース』69(97.4)6-8
原 暉之 ¶論文 ▼対岸航路と対岸貿易:日本海を挟む日露海運の歴史から『ロシア研究』25(97)73-87 ▼戦争と革命と平和:シベリア出兵をめぐって『岩波講座世界歴史』25(97)245-262 ¶エッセイ▼道のロシア史:ウラジオストク物語 第16-24回『シャリバリ』(S北海道開発問題研究調査会)179-187(97)¶編集 『地域と地域統合の歴史認識(その1)ヴォルガ・ウラル・カザフスタン』「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯46(97.12)44
廣岡正久 ¶論文 ▼ロシア政治と宗教:「正教ナショナリズム」をめぐって『産大法学』(京都産業大学法学会)30-3・4(97.2)518-535 ▼20世紀のロシア正教会:チーホンからアレクシー2世へ『スラブ・ユーラシアの変動:その社会・文化的諸相』スラブ研究センター96年度冬期研究報告会報告集(97.6)121-146▼ユーラシア国家ロシアとユーラシア主義『比較法史研究』(比較法史学会編、未来社)6(97.9)88-104 ¶エッセイ ▼ロシア正教はどこへ向かうのか:混迷ロシアと正教会『北海道大学スラブ研究センター公開講座:ロシア文化の新しい世界』S北海道開発問題研究調査会(97.10(97.10)54-62 ▼ロシア正教会と国家:歴史と現在『アウローラ』(関西フォーラム21)9(97.10)51-58 ¶新聞評論 ▼聖なるロシアと自由の背理:ロシアの新宗教法改正案をめぐって『朝日新聞』(97.2.18) ▼新しい国家像を模索:ロシアとユーラシア主義『読売新聞』(97.11.21)
松里公孝(2年分) ¶論文 ▼アパラート・デモクラシー:ロシアの中小都市、郡における政治と行政『スラヴ研究』43(96.3)93-128 ▼The Fate of Agronomists in Russia: Their Quantitative Dynamics from 1911 to 1916, The Russian Review, 55-2(96.4)172-200 ▼Poniatie "mesta" v rossiiskoi istorii: Administrativno-territorial'noe raionirovanie, Istoricheskie nauki - Vestnik Cheliabinskogo gosudarstvennogo pedagogicheskogo instituta, 1(96.8)18-28 ▼The Split and Reconfiguration of Ex-Communist Party Factions in the Russian Oblasts: Chelyabinsk, Samara, Ulyanovsk, Tambov, and Tver(1991-95), Demokratizatsiya - The Journal of Post-Soviet Democratization, 5-1(97.1) 53-88 この論文はOccasional Papers on Changes in the Slavic-Eurasian World 12(96.7)に転載 ▼ロシアの地方制度 :大改革から 1995 年地方自治法施行まで『体制移行諸国における地方制度に関する調査研究』(財)地方自治研究機構(97.3)19-41. この論文(同題)は次に転載:『ロシア・東欧における地方制度と社会文化』「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯25(97.6)167-192 ▼The Concept of “Space” in Russian History: Regionalization from the Late Imperial Period to the Present in: T. Hara and K. Matsuzato(eds.), Empire and Society: New Approaches to Russian History, Sapporo(97.7) 181-216 ▼“Obshchestvennaia ssypka” i voenno-prodovol'stvennaia sistema Rossii v gody Pervoi mirovoi voiny, Krest'ianovedenie - teoriia, istoriia, sovremennost' - ezhegodnik(97.11)147-176 この論文のロング・バージョン(同題)は、次に掲載: Acta Slavica Iaponica, 15(97) 17-51 ¶編書 ▼(Teruyuki Hara と共編)Empire and Society: New Approaches to Russian History, Sapporo(97.7)218 ▼(A.B.Shatilov と共編)Regiony Rossii: khronika i rukovoditeli/1/"Krasnyi poias"(Tsentral'noe chernozem'e), Occasional Papers on Changes in the Slavic-Eurasian World 33(97.6)316 ▼(A.B.Shatilov と共編) Regiony Rossii: khronika i rukovoditeli/2/ Rostovskaia oblast', Saratovskaia oblast', Occasional Papers... 34(97.7)334▼(A.B.Shatilov と共編)Regiony Rossii: khronika i rukovoditeli/3/Samarskaia oblast', Iaroslavskaia oblast', Occasional Papers... 35(97.9)301▼(A.B.Shatilov と共編)Regiony Rossii: khronika i rukovoditeli/4/Leningradskaia oblast', Kaliningradskaia oblast', Occasional Papers... 36(97.9)236 ¶書評 ▼Pavel Zyrianov, Krest'ianskaia obshchina v Evropeiskoi Rossii 1907-1914(1992) Jahrbucher fur Geschichte Osteuropas, 44-2(96夏)466-468 ¶旅行記 ▼私の見た大統領選挙:モスクワ、サマーラ、タンボーフ『スラブ研究センターニュース』66(96.7) 13-17 ▼誰も書かなかったウクライナ『スラブ研究センターニュース』70(97.7)7-13
皆川修吾 ¶編著 ▼市民交流セミナー:『小樽日露シンポジウム「小樽から見る日露関係史:過去と未来をつなぐもの」』「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯26(97.376 ▼『釧路市民交流セミナー「釧路から見たロシアと日本」』同報告輯27(97.390 ▼『体制変容化の中国・スラブ・ユーラシア』同報告輯40(97.9)95 ▼『小樽市民交流セミナーII「小樽からみた極東地域経済」』同報告輯48(97.12)73
村上 隆 ¶ 論文 ハバロフスク地方および沿海地方における機械工業企業の動態分析『スラヴ研究』44(97.3)147-179 ▼ロシアの石油・ガス産業の私有化過程『比較経済体制学会会報』34(97)49-57 ▼ロシア、中央アジア、アゼルバイジャンの石油・天然ガス開発事情『ペトロテック』(石油学会)20-7(97)535-540 ▼ロシアのエネルギー部門にみる市場圏の形成『経済システムの転換と新経済圏の形成(2)』「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯49(97.12)45-68 ¶共著論文▼The present situation and future problems of energy production in the Russian Far East, Tsuneo Akaha(ed.), Politics and Economics in the Russian Far East, Routledge(97)110-119 ¶その他 ▼経済シナリオとエネルギー需給、ロシア連邦、極東地域『ロシア連邦、東シベリア・極東地域における石油・ガスパイプラインおよびインフラストラクチャー調査』(財)日本エネルギー経済研究所(97)1-64 ▼ロシア極東長期発展プログラムの評価『ロシア等の経済実態調査』日本総合研究所(97)11-26 ▼極東経済の市場化の発展『ロシア・CIS諸国の市場化と民主化の到達点』(財)国際金融情報センター(97) 82-89 ▼国際経済の動き『信濃毎日新聞(97.1.21(97.2.18)(97.3.18)(97.4.15)(97.6.10)(97.7.8)(97.8.5)(97.9.2(97.10.7)(97.10.30)(97.11.26) ▼マルチ時評『読売新聞』(97.11.27 ◆環日本海経済圏『地理・地図資料』帝国書院(97.12)1-3
望月哲男 ¶論文 ▼ドストエフスキー論をめぐって:バフチンの内部と外部『ミハイル・バフチンの時空』せりか書房(97)108-117 ¶報告要旨 ▼パラドクスとポリフォニー『スラヴ学論叢』(北大文学部ロシア語ロシア文学研究室)2(97)237-241 ¶作品紹介 ▼ヴィクトル・ペレーヴィン「チャパーエフとプストタ」『ロシア文学の近景』「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯21(97.3)36-47 ▼アレクサンドル・フールギン「オーストラリア」同上、62-65 ▼パフィト・ケンジェーエフ「イワン・ベズウグローフ」「若き日の芸術家の肖像」同上、75-81 ▼ドミートリー・リプスケーロフ『チャンジョエ40年記』『ロシア文学の多様性』同報告輯41(97.9)70-74 ▼ヴィクトル・ペレーヴィン『チャパーエフとプストタ』『ユリイカ』(97.4臨時増刊)194-195 ¶エッセイ ▼プストタについて『ユリイカ』(97.4)284-285 ▼ロシア世紀末の自画像1:未来の後とカオス『しゃりばり』S北海道開発問題研究調査会(97.10)15-19 ▼ロシア世紀末の自画像2:アネクドートと小説『しゃりばり』(97.1115-20 ▼ロシア世紀末の自画像3:祭と政治『しゃりばり』(97.12)29-35 ▼「作家の日記」について『ちくま』筑摩書房(97.11)16-17 ▼1997年回顧:ロシア『週間読書人』(97.12.26)4 ¶翻訳 ▼ユーリー・ロートマン『ロシア貴族』(共訳)筑摩書房(97)1-545, i-XI ▼ミハイル・エプシテイン「ポストモダニズムとコミュニズム」『現代思想』(97.4)80-102 ¶その他 ▼ロシア文化はポストモダンか?『北海道大学スラブ研究センター公開講座:ロシア文化の新しい世界』S北海道開発問題研究調査会(97.10)5-20¶編集▼『ロシア文学の近景』「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯21(97.3)82 ▼『ロシア文学の多様性』同報告輯41(97.9)74
山村理人 ¶著作 ▼『ロシアの土地改革:1989-1996年』多賀出版(97)324 ¶論文 ▼ロシアにおける国有企業改革の考察:中国との比較『体制変容下の中国・スラブ・ユーラシア』「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯40(97.9)1-15 ▼1990代、ロシア畜産の危機の構造」『ロシアの畜産基礎情報に関する調査報告書』農畜産業振興事業団(97)1-26 ▼1990年代におけるロシア農業の構造変化『ロシア・CIS諸国の市場化と民主化の到達点と問題点』国際金融情報センター(97)63-71頁 ¶編集 ▼Firm Level Skill Formation and Career Pattern of Management Class During Transformation Processes in Poland(Occasional Papers on Changes in the Slavic-Eurasian World) 22(97.3) ¶その他 ▼ロシア研究におけるインターネット活用の可能性と限界『ユーラシア研究』16(97)39-43 ▼危機に直面するウクライナの酪農『酪総研』213(酪農総合研究所)(97)10
◆ センターの役割分担(1998年度) ◆
1998年度のセンター教官のセンター内の仕事における役割分担は以下のとおりです。[井上]
予算 | 田畑伸一郎 | 点検評価 | 山村理人/家田修 |
図書 | 望月哲男 | 大学院問題 | 林忠行/皆川修吾 |
将来構想 | 林忠行/家田修 | 情報ネットワーク | 山村理人 |
教務 | 林忠行 | 全学共通科目担当 | 原暉之 |
公開講座 | 望月哲男 | 諸研究会幹事 | 皆川修吾 |
夏期国際シンポジウム | 松里公孝/家田修 | 冬期研究報告会 | 林忠行 |
鈴川基金事業 | 村上隆 | 客員教授 | 宇山智彦 |
和文紀要 | 松里公孝 | 欧文紀要 | 宇山智彦 |
センター叢書 | 田畑伸一郎 | ニューズレター(和・英) | 松里公孝 |
諸行事幹事 | 家田修 | 渉外 | 宇山智彦 |
外国人研究員(申請) | 村上隆 | クリャムキン担当 | 松里公孝 |
シシキン担当 | 原暉之 | ポストニコフ担当 | 村上隆 |
COE外国人研究員(申請) | 田畑伸一郎 | ケネディー担当 | 皆川修吾 |
田畑伸一郎 | ヤナシェク担当 | 望月哲男 |
◆ 1997年度外国人研究員の帰国 ◆
1997年度は6人の外国人研究員が中・長期的に当センターに滞在されましたが、帰国にあたってはそれぞれバラバラの時期であったことや重点領域研究が大詰めで多忙を極めたことから、まとまった形で送別会を開催することができませんでした。それぞれのホスト教官を中心に都合のつく方々に集まってもらい、ささやかなお別れの会をもちました。外国人研究員のアルトシューラー氏は2月29日、ポトゥルニツキー氏とミローノフ氏は3月31日、COE外国人研究員のアーゴシュトン氏は9月30日、マイェヴィチ氏は10月15日、ボゴモーロフ氏は3月6日にそれぞれ無事帰国されました。帰国後の連絡先は以下の通りです。[村上]
Tel. 2-88-42-67
Tel. 0322-72-0391 Fax. 0322-64-62-65
St. Petersburg, Russia Tel. 812-235-65-24
Novocheryomushkinskaia 46, 117418 Moscow, Russia
Tel. 095-120-82-00 Fax. 095 310-70-61
◆ 人 物 往 来 ◆
ニュース72号以降のセンター訪問者(道内を除く)は以下の通りです。[林]
1月29〜30日 | 秋野豊氏(筑波大)、五十嵐徳子氏(大阪大)、石川健氏(島根大)、石川晃弘氏(中央大)、石田信一氏(筑波大)、伊東孝之氏(早稲田大)、岩崎一郎氏(一橋大)、岩下明裕氏(山口県大)、岩田賢司氏(広島大)、上垣彰氏(西南学院大)、上野俊彦氏(国問研)、宇多文雄氏(上智大)、大津定美氏(神戸大)、岡奈津子氏(アジア経済研)、小沢弘明氏(千葉大)、貝澤哉氏(早稲田大)、笠原清志氏(立教大)、加藤九祚氏(創価大)、金子亨氏(千葉大)、亀山郁夫氏(東京外語大)、川端香男里氏(中部大)、北川誠一氏(弘前大)、木戸蓊氏(神戸学院大)、木村崇氏(京都大)、木村汎氏(国際日文研)、久保庭真彰氏(一橋大)、斎藤晨二氏(名古屋市大)、佐々木史郎氏(国立民族学博物館)、佐藤経明氏(横浜市大)、佐藤次高氏(東京大)、塩川伸明氏(東京大)、下斗米伸夫氏(法政大)、篠原琢氏(東京外語大)、庄司博史氏(国立民族学博物館)、鈴木博信氏(桃山学院大)、鈴木正美氏(芝浦工大)、田中克彦氏(一橋大)、田畑理一氏(大阪市大)、外川継男氏(上智大)、富田武氏(成蹊大)、豊川浩一氏(明治大)、永綱憲悟氏(亜細亜大)、中村裕氏(秋田大)、中村靖氏(横浜国大)、中山えつこ氏(東京大・院)、長与進氏(早稲田大)、西村可明氏(一橋大)、西山克典氏(静岡県大)、沼野充義氏(東京大)、袴田茂樹氏(青山学院大)、橋本伸也氏(京都府大)、羽場くみ子氏(法政大)、廣岡正久氏(京都産業大)、広瀬佳一氏(防衛大)、藤本和喜夫氏(大阪大)、松原広志氏(龍谷大)、宮本勝浩氏(大阪府大)、六鹿茂夫氏(静岡県大)、横手慎二氏(慶応大)、吉井昌彦氏(神戸大)、吉田進氏(日商岩井)、吉田浩氏(岡山大)、和田春樹氏(東京大)、渡辺雅司氏(東京外語大) |
2月16日 | ブロックドルフ(T.G. Brockdorff)氏(ベルリン日独センター/ドイツ) |
2月19〜20日 | チェパイティス(VJ. cepaitis)氏(トゥヴェルメ出版社/リトアニア)、S. チュグロフ(V. Chugrov)氏(ロシア科学アカデミー世界経済・国際関係研)、エルドシュ(T. Erdos)氏(ハンガリー科学アカデミー経済研)、ホルブ(J. Holub)氏(カレル大/チェコ)、上垣彰氏(西南学院大)、川端香男里氏(中部大)、佐々木照央氏(埼玉大)、佐藤経明氏(日本大)、佐藤芳行氏(中部大)、高尾千津子氏(早稲田大)、田畑理一氏(大阪市大)、西村可明氏(一橋大) |
3月6日 | イルナー(M. Illner)氏(チェコ科学アカデミー社会学研) |
4月1日 | ドゥミトリエフ(I.S. Dmitriev)氏(メンデレーエフ博物館・文書館/ロシア) |
4月7日 | マクミラン(C. McMillan)氏(カールトン大/カナダ) |
◆ 研究員消息 ◆
村上隆研究員は、1998年2月2日〜13日の間「ロシア極東地域の統計データ収集・分析」のため、ロシアに出張 家田修研究員は、3月3日〜12日の間「ハンガリーのEU加盟問題に関する現地調査」のため、ハンガリーに出張。[加我]