み せ ら ね あ

◆ 望月研究員に木村彰一賞 ◆

現代ロシア文学に関する共同研究の推進とその成果、およびV. ソローキンの大作『ロマン』の翻訳(国書刊行会、1998年)によって、望月哲男研究員は第7回木村彰一賞を受賞されました。[井上]

◆ センターの役割分担(1999年度) ◆

1999年度のセンター教官のセンター内の仕事における役割分担は以下の通りです。[井上]

センター長
井上紘一
<学内委員会等:センター長関連以外>
国際交流委員会
村上隆
図書館委員会
望月哲男
学術情報委員会
山村理人
学術情報委員会情報NWS専門委員会
山村理人
点検評価委員会教員業績専門委員会
望月哲男
125周年出版等専門委員会
望月哲男
125周年実働組織
原暉之
先端研運営委員会
村上隆
<センター内部の分担>
予算
村上隆
点検評価
山村理人/林忠行
図書
望月哲男
大学院問題
林忠行
将来構想
林忠行/家田修
情報
山村理人
教務
林忠行
全学教育科目責任者
林忠行
全学教育科目担当
望月哲男
公開講座
村上隆
諸研究会幹事
宇山智彦
夏期シンポ
村上隆/田畑伸一郎
冬期シンポ
林忠行
鈴川基金事業
松里公孝
公募
宇山智彦
和文紀要
宇山智彦
欧文紀要
松里公孝
紀要編集委員会
田畑伸一郎/宇山智彦/松里公孝
センター叢書
松里公孝
ニューズレター(和・英文)
松里公孝
外国人研究員プログラム
田畑伸一郎
外国人研究員担当
ウィタカー
松里公孝
クルプニク
宇山智彦
ティラド
原暉之
ニコヴァ
林忠行
ハーン
皆川修吾
劉魁立
村上隆
<情報資料部>
編集出版・研究補助
大須賀みか
図書関連業務
兎内勇津流
研究情報・機器管理
山下祥子

◆ 1998年度外国人研究員の送別会 ◆

当センターは、短期および長期滞在の外国人研究員は年間6人におよんでいます。そのために、かつてのようなまとまった形での送別会はできにくくなっています。とくに、年度末とも なると専任研究員もとりわけ多忙になり、日程の調整がつきにくくなっているのが現実です。 今年はそれでも離日の早かったシシキン氏を除いて、クリャムキン氏と彼の子息、ポストニコフ夫妻の送別会に多数参加しました。陽気な雰囲気に包まれたお別れ会は歌にまで発展し、とどまるところを知らず、しびれをきらした店の人に閉店ですよう促される次第でした。〔村上〕

◆ 人物往来 ◆

ニュース76号以降のセンター訪問者(道内を除く)は以下の通りです。〔井上〕

1月28〜29日 アルチューノフ(Y.A. Arutyunov)氏(ハバロフスク国立経済法律アカデミー)、A. ドーリン氏(東京外大)、ミグラニアン(A.M. Migranian)氏(大統領評議会委員)、青木洋子氏(立命館大)、青柳和身氏(岐阜経済大)、秋山晋吾氏(千葉大・院)、アンドレイ・ベロフ氏(福井県大)、石川健氏(島根大)、石田信一氏(跡見学園女子大)、伊藤美和氏(法政大)、伊東孝之氏(早稲田大)、岩下明裕氏(山口県大)、岩田賢司氏(広島大)、上垣彰氏(西南学院大)、上野俊彦氏(国問研)、宇多文雄氏(上智大)、浦雅春氏(東京大)、大津定美氏(神戸大)、貝澤哉氏(早稲田大)、金子亨氏(千葉大)、加納格氏(法政大)、亀山郁夫氏(東京外大)、川端香男里氏(中部大)、木村崇氏(京都大)、久保庭真彰氏(一橋大)、小森田秋夫氏(東京大)、小山洋司氏(新潟大)、斉藤久美子氏(和歌山大)、斎藤晨二氏(名古屋市大)、坂田美幸氏(早稲田大・院)、阪本秀昭氏(天理大)、左近毅氏(大阪市大)、佐藤経明氏(横浜市大)、佐藤智秋氏(愛媛大)、塩川伸明氏(東京大)、下斗米伸夫氏(法政大)、鈴木博信氏(桃山学院大)、鈴木正美氏(芝浦工大)、関啓子氏(一橋大)、仙石学氏(西南学院大)、園田貴章氏(佐賀大)、高倉浩樹氏(都立大)、高橋清治氏(東京外大)、武田昭文氏(富山大)、竹森正孝氏(都立短大)、田子健氏(名城大)、楯岡求美氏(東京大・院)、田中まさき氏(東京大・院)、田畑理一氏(大阪市大)、角田安正氏(防衛大)、東田範子氏(東京大・院)、土肥恒之氏(一橋大)、富森虔児氏(桜美林大)、富森孜子氏(桜美林大)、戸谷浩氏(明治学院大)、中村友一氏(神戸大・院)、中村喜和氏(共立女子大)、名島修三氏(横浜商科大)、西村可明氏(一橋大)、西山克典氏(静岡県大)、沼野充義氏(東京大)、袴田茂樹氏(青山学院大)、橋本伸也氏(京都府大)、馬場朝子氏(NHK)、半谷史郎氏(東京大・院)、藤本和貴夫氏(大阪大)、藤原克美氏(大阪外語大)、堀江典生氏(東京大)、末澤恵美氏(国問研)、松原広志氏(龍谷大)、松本佐保氏(明海大)、森美矢子氏(東京大)、森岡裕氏(富山大)、守屋愛氏(東京大・院)、吉田進氏(日商M)、和田春樹氏(東京大)、渡邊昭子氏(一橋大)、渡邊日日氏(東京大・院)
2月3日 洪性翕(Hong Sung-Heup)氏(韓国全南大学校社会科学大学)、鄭根埴(Jung Keun-Sik)氏(韓国全南大学校社会科学大学)
2月18日 八重樫永規氏(外務省欧亜局)
2月19日 タク・S・キム氏(国営サハリン・テレビ・ラジオ局)、ナヂェジュダ・P・ミチェンコ氏(国営サハリン・テレビ・ラジオ局)、ヴラジーミル・N・ベスソノフ氏(国営サハリン・テレビ・ラジオ局)
2月26日 朴鍾根(パク・ジョンケウン)氏(ソウル大学電子工学研究科)
3月5日 杉山秀子氏(駒澤大学外国部)
3月5日 ガブリエル・ゴロデツキー(G. Gorodetsky)氏(テル・アヴィヴ大学キュリー国際研究センター)、シモン・ナヴェー(S. Naveh)氏(テル・アヴィヴ大学ロシア東欧研究カミングズ・センター)
3月15日 タチヤナ・A・モルダノヴァ氏(チュメニ州ハンティ・マンシ自治管区オビ・ウゴル復興学術研究センター)、チモフェイ・A・モルダノフ氏(チュメニ州ハンティ・マンシ自治管区オビ・ウゴル復興学術研究センター)、谷本一之氏(北海道立アイヌ民族文化研究センター)、星野紘氏(東京国立文化財研究所)
3月26日 児島昌樹氏(文部省高等教育局)、山内弘志氏(総務庁行政管理局)

◆ 研究員消息 ◆

山村理人研究員は、2月7〜13日の間「OECD専門家会議へ参加」のため、ロシア連邦へ海外研修旅行。

家田修研究員は、3月31日〜5月26日の間「ハンガリー、ルーマニア、ロシア及びウクライナにおける地域経済の再編と欧州統合問題に関する現地調査」のため、ハンガリー他へ海外研修旅行。[野村]


◆賑やかな外国人研究員が帰国し、地表の大半が顔を出すこの季節は、スラ研がまるで当たり前の研究機関であるかのような静けさに包まれる頃である。ところが本号の原稿を読み直していると、何となく心穏やかならぬ思いにおそわれる。◆日本のスラブ研究にとって一大イベントだった重点領域研究が終了してはや1年が経ったが、同事業がスラ研に残した宿題のひとつは、スラ研が日本のスラブ研究者にとって利用されやすい施設であるための条件とは何かを探求することだと個人的には考えている。『スラヴ研究』や『アクタ』が本格的レフェリーズ・ジャーナルになって3年目、客員教授が競争公募制に移行して2年目、そして今年は、共同研究員の委託基準が明確化された。◆このように制度的には、公開性と健全な競争原理を強める方向で改革が重ねられている。もっと大切なのは内容面で、国際的な研究動向と日本の研究動向との間の橋渡しのような機能をスラ研が果たすことだろう。というのも、重点領域研究は、この二つの動向の間の若干の乖離をも示したからである。これは特に、これから世界に撃って出ようという若い世代にとってはゆゆしい問題だろう。◆反面、たとえば、日本における研究水準が非常に高いロシア農村研究においては、ロシア語で書かれていれば『祖国史』や(V・ダニーロフの)『農民学』などに必ず載るであろう優れた論文が、地方大学の紀要の中に埋もれているという状況もある。こうした状況に鑑みて、今年度から開始される国際学術研究「旧ソ連東欧諸国における農村経済構造の変容」に寄せられる期待は大きい。

エッセイ:
外川継男 スラ研の思い出(第3回) p. 7
林 忠行 チェコ、スロヴァキア滞在余録 p. 10
宇山智彦 タジキスタン民主化セミナーを終えて p. 14
金 成浩 当世韓国大学事情 p. 19


1999年4月30日発行
編集責任 松里公孝
発行者 井上紘一
発行所 北海道大学スラブ研究センター
060-0809 札幌市北区北9条西7丁目
пD 011-706-3156、706-2388
Fax. 011-706-4952
インターネットホームページ:
http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/