北海道大学スラブ研究センター

拝啓　時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

さて、ご承知の通り、現在、サハリン島北東部の大陸棚では石油・天然ガス採掘の本格的な操業に向けて、開発準備作業が急ピッチで進められております。それにともなって、北海道産業界のプロジェクト参入への関心も高まっております。

　一方、自然・気象条件が厳しく、繊細な生態系をもつこの地域で、万一、日本海におけるナホトカ号の重油流出や東京湾におけるタンカーによる原油流出のような事故が発生すれば、環境への影響も深刻になるものと懸念されます。

　この地域を研究対象のひとつとしている当スラブ研究センターは、初めての企画として本学水産学部の練習船「おしょろ丸」において「サハリン大陸棚の『開発と環境』の問題を考える」船上セミナーを開催することになりました。

　本セミナーによって、北海道企業および道民の皆様方が『開発と環境』の問題を総合的に考える機会になればと考えております。

　ご参加の程お待ちしております。

敬具

記

1. テーマ 「サハリン大陸棚の『開発と環境』を考える」
2. 日　時 平成９年９月１０日（水）
   午前９時３０分「おしょろ丸」乗船開始、午後５時下船
3. 集合場所 小樽港第３埠頭南側
4. 内　　容

   9:30	乗船開始
   10:00〜10:10	開会あいさつ 北海道大学スラブ研究センター長　　林　　忠行
   10:10〜10:30	『サハリン大陸棚石油・天然ガス開発と後方支援基地』 北海道大学スラブ研究センター教授　　村上　隆
   10:40〜11:00	『大陸棚開発にともなう経済的波及効果』 （社）北海道地域総合研究所理事長　　荒井　信雄 （北海道大学スラブ研究センター共同研究員）
   11:00〜11:20	『オホーツク海の気象と流氷』 北海道大学低温科学研究所教授　　青田　昌秋
   11:20〜11:40	『海洋構造物の強度問題』 北海道大学工学部教授　　　　佐伯　浩
   11:40〜12:00	『オホーツク海沿岸の水産資源』 北海道大学水産学部教授　　中尾　繁
   12:00〜12:30	昼食
   12:30〜16:00	積丹方面視察
   16:00〜16:50	船上ビアパーティー
   17:00	下船

5. 参加費 実費２，０００円（昼食代、ビアパーティ代および傷害保険料）
   当日船上でお納め下さい。
6. 定　　員 ５０名
   （先着順。定員になり次第締め切らせていただきます。）
7. 申込方法 別紙申込書により、８月２２日までに、直接・郵送またはＦＡＸでお申し込み下さい。
8. 申込先・連絡先

   北海道大学スラブ研究センター事務掛　ｏｒ　担当教授　村上
   
   〒060　　札幌市北区北９条西７丁目
   ＴＥＬ　 011-726-8782
   ＦＡＸ　 011-709-9283
   

　なお、台風のような異常気象の場合には航行は中止されますが、公開セミナーは

場所を変更して実施いたします。