ロシアの地域間の資金循環(2)
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序    文

 本研究報告シリーズは、1998〜2000年度文部省科学研究費補助金(国際学術研究・基盤研究(B))による「ロシアの地域間の資金循環」研究の2回目の中間報告である。これまでの本研究の成果は、1回目の中間報告である『ロシアの地域間の資金循環(1)』(スラブ研究センター研究報告シリーズNo. 65、1999年5月刊行)のほか、2冊のスラブ研究センター夏期国際シンポジウム報告集(Kimitaka Matsuzato, ed., Regions: A Prism to View the Slavic-Eurasian World, 2000; Takashi Murakami and Shinichiro Tabata, eds., Russian Regions: Economic Growth and Environment, 2000)に掲載された。
本冊子に収録されている論文のうち、最初の3本は、スラブ研究センター冬期シンポジウム(2000年1月27〜28日)で報告されたものである。ロシアの地域間の生活水準格差は、本研究プロジェクトの主要テーマの1つとされており、これらの3本の論文は、人口、所得、消費、雇用などの面から、この問題に迫ったものである。本冊子の最後の論文は、前掲の『ロシアの地域間の資金循環(1)』に掲載された論文の改訂版である。地域における統計作成の実状も、本研究プロジェクトの主要テーマの1つであり、この論文では家計調査統計に焦点が当てられている。

2000年9月

研究代表者
田畑伸一郎