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民族紛争における地域大国の役割に関す る比較研究

月村太郎(研究代表者)

所属機関  同志社大学政策学部教授
専門分野 バルカン研究、民族紛争比較研究
役割分担

研究概要

研究の目的は、冷戦終了後の国際政治において一貫して重要なイシューであり続けている民族紛争(文化的共同体が少なくとも一方の当事 者となる大規模な暴力的紛争)について、それを地域大国の役割という切り口から比較的に考察することである。切り口の対象となる大国は、現在の国際政治に おける地域大国(ロシア、インド、トルコ、アフリカの地域大国)が中心となるが、民族紛争への介入という点からは、歴史的題材も豊富である。それらも比較 の対象に含まれる。
地域大国が民族紛争に関わるパターンとしては、大きくふたつにわけることができる。即ち、①地域大国が自国の中に民族紛争を抱え、当該政府自らが紛争当事 者となるパターン、②地域大国が国外の民族紛争に介入するパターンである。本研究では主に後者について考えていきたい。まずは、①地域大国の介入の動機、 ②地域大国の介入の態様、③地域大国の介入の時期を足がかりとして、地域大国が民族紛争において果たしてきた役割を同時代的、通時的に比較的していきた い。