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コーカサスを知るための 60 章

編著: 北川誠一、前田 弘毅、廣瀬陽子、吉村貴之


2006 年 4月
明石書店 (出版 社のページへ)
エリア・スタディーズ
ISBN 4-7503-2301-2
四六判 / 縦組 / 並製 / カバー, 344 頁

目   次


はじめに / 3
I コーカサス 世界 15
第 1 章  コーカサスは世界を内蔵する ―プロメテウスの岩からノアの方舟まで / 16
第 2 章栽培 植物起源地としてのコーカサス ―自然地理 / 23
第 3 章「火 の国」の諸相 ―アゼルバイジャン地理概要 / 27
第 4 章「中 東のスイス」化計画 ―アルメニア地理概要 / 32
第 5 章ユー ラシア最古の人類の里 ―グルジア地理概要 / 36
第 6 章諸民 族の山 ―北コーカサス地理概要 / 40
第 7 章言語 の万華鏡 ―コーカサスの諸言語 / 46
第 8 章温泉 と風とバラ色の街 ―南コーカサスの三都物語 / 51
第 9 章神と 権力者と ―宗教生活 / 57
II歴史 61
第 10 章神 話世界の中のコーカサス ―豊潤な古代史と彷徨する民族の歴史 / 62
第 11 章コー カサスという磁場 ―大国と世界宗教の狭間で / 67
第 12 章二 つの太陽に灼かれて ―コーカサス中世王国の興亡 / 72
第 13 章コー カサスのパクス・モンゴリカ ―13、14世紀交通案内 / 78
第 14 章新 たな帝国時代 ―イラン、トルコ、ロシアによるコーカサス分割 / 83
第 15 章マ イノリティ・エリートの世紀 ―アルメニア商人とマムルーク軍人 / 88
第 16 章草 原の民と山岳の民が織りなす歴史 ―北コーカサスの歴史時代 / 92
第 17 章ア ジアからヨーロッパへ? ―ロシアのコーカサス支配 / 97
第 18 章蜂 起と鎮圧の連鎖か、共生への模索か ―ロシアの北コーカサス進出と 山岳諸民族 / 105
第 19 章コー カサスの1905年 ―農民運動・ゼネスト・民族紛争 / 110
第 20 章つ かの間の独立 ―第一次大戦とコーカサス三国の成立 / 115
第 21 章「新 しい社会」の誕生 ―コーカサスとソヴィエト政権 / 119
第 22 章故 郷剥奪と流浪 ―スターリン期の民族強制移住 / 124
第 23 章ソ 連邦の地方か独立王国か ―第二次大戦後のコーカサス / 128
第 24 章ペ レストロイカからカタストロイカへ ―民族紛争に揺れるコーカサス / 132
III政 治と経済 139
第 25 章ア リエフ・ダイナスティの道程 ―アゼルバイジャンの現代政治 / 140
第 26 章「外 国人」の大統領 ―アルメニアの現代政治 / 145
第 27 章一 人勝ちの危さ ―グルジアの現代政治 / 149
第 28 章民 族の坩堝で保たれる不安な安定 ―北コーカサスの現代政治 / 154
第 29 章国 際政治の荒波のなかで ―9・11事件の衝撃と地域情勢の変化 / 159
第 30 章「対 テロ戦争」での米ロ均衡と軍事態勢の模索 ―安全保障 / 163
第 31 章紛 争解決の枠組み ―ナゴルノ・カラバフとアブハジア / 167
第 32 章知 られざる紛争の真実 ―チェチェン紛争に見るナショナリズムとイス ラーム主義 / 172
第 33 章貿 易・投資を軸に進む経済復興 ―コーカサス経済展望 / 176
第 34 章復 活する家族経営 ―経済体制移行の緩衝材としての農業 / 182
第 35 章カ スピ海石油開発とパイプライン ―「ロシアルート v.s. 非ロシアルー ト / 187
IV文化 193
第 36 章言 語文化の豊かな世界 ―コーカサスの口承文芸 / 194
第 37 章諸 民族共通の遺産 ―コーカサスの伝統文学 / 199
第 38 章ビ ザンティン帝国の東方に咲いた華 ―アルメニア、グルジアの中世美 術 / 204
第 39 章山 岳民族の知恵と美意識 ―ダゲスタンの伝統工芸 / 209
第 40 章辺 境のキリスト教建築 ―コーカサス南部の建築文化 / 214
第 41 章山 々にこだまする男声合唱の響き ―コーカサスの多声音楽 / 219
第 42 章モ ダニズムと民族文化の覚醒 ―アゼルバイジャンの国民文学 / 223
第 43 章時 代を生き抜いた文芸作品 ―アルメニアの国民文学 / 227
第 44 章客 人歓待のロマンティシズム ―グルジアの国民文学 / 231
第 45 章伝 統と政治のはざまで ―北コーカサスの国民文学 / 235
第 46 章政 治という舞台の上で ―社会主義とグルジア演劇 / 240
第 47 章も うひとつの美術史 ―コーカサスの近現代美術 / 245
第 48 章西 洋との接触から生まれたコーカサスの国民音楽 ―帝政ロシアの民族 音楽 / 250
第 49 章舞 台舞踊としての表象 ―コーカサスの舞踊 / 258
第 50 章ソ ヴィエト映画に刺激を与えた“周縁”の力―コーカサスの映画 / 263
V社会と 生活 269
第 51 章コー カサスの長寿食文化 ―生活習慣病を予防する日常食 / 270
第 52 章人 づくりの多様なベクトルが錯綜するアリーナ ―グローバル化のもと での教育改革 / 278
第 53 章格 闘技王国コーカサス ―スポーツ / 283
第 54 章見 果てぬ夢 ―少数民族の独立運動と避難所としての南コーカサス / 288
第 55 章ア ララトへの道 ―アルメニア人の在外コミュニティ / 297
第 56 章バ クー油田開発物語 ―石油王達の群像 / 301
第 57 章兄 弟の歌 ―コーカサス系トルコ国民の音楽・舞踊活動 / 305
第 58 章ロ シア南部の火薬庫が拡大 ―北オセチア・ベスランの悲劇 / 310
第 59 章ロ シアから見たコーカサス ―文学における最も身近な「他者」 / 315
第 60 章コー カサスと日本 ―広がる相互理解 / 320

主要参考文献 325