平成23年度「スラブ・ユーラシア地域(旧ソ連・東欧)を中心とした総合的研究」に 関する公募

概要:

スラブ研究センターはこれまでの全国共同利用施設のステータスを拡充した共同利用・共同研究拠点として認定されました(平成 22~27年度)。これにかかわる公募を実施します。本事業の目的は、「スラブ・ユーラシア地域研究」に関する諸分野における共同研究及び共同利用をさら に発展させるため、国公私立大学等に所属する研究者に呼びかけ、広い分野からの参加による研究の向上・発展を目指すものです。

公募するのは、(1) 「プロジェクト型」の共同研究、(2) 「共同利用型」の個人による研究、の2 種類です。プロジェクト型の研究とは、スラブ・ユーラシア地域に関する特 定の研究課題実施のための組織(個人・団体)の活動全般を含むものであり、共同利用型の研究とは、本センターの施設・所蔵資料等を利用して実施する研究活 動のみを対象としたものです。いずれも、学外委員が過半数を占める審査委員会による審議を通じて決定します。

(1) 「プロジェクト型」の共同研究

対象:

スラブ・ユーラシア地域研究の枠内に入るすべての研究。
とくに将来先駆的な研究に発展する可能性をもつもの、あるいは従来の研究アプローチで十分にカバーできなかったものなどが期待される。基本的に人文・社会 にかかわるテーマを対象とするが、人文・社会と融合した理系の研究者による申請を妨げない。

応募資格:

科研費への申請資格を有する研究者。個人か複数かは問わない。なお、大学院後期博士課程在学中の者は、計画の構成員にはなれるが、 申請者にはなれない。

件数:

3件程度の採用を予定。

研究期間:

平成23年4月末より平成24年3月31日まで。 

研究費の使途と支給額:

1研究テーマにつき、60万円まで。研究費の使途は、主として国内・海外旅費、会議費とする。 他の使途で応募される場合は、あらかじめ相談のこと。

申請書の送付と締めきり:

申請は、当センターのホームページ(http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/)からダウンロードした申請書(プ ロ ジェクト型)(WORD 形式)による。
*経費申請の頁の書き込み事例:こちらの様式を参照のこと。(PDF形式)
送付先のアドレスは以下の通り。
src@slav.hokudai.ac.jp
申請書提出の締めきりは、平成22 年11月19日(金)とする(必着)。
質問などは、上記アドレスまで(担当:大須賀みか)。

審査の基準:

  • テーマと計画の適合性
  • 期間内に求められる研究成果をあげる可能性
  • 研究の独創性・先駆性
  • 研究内容の学際性と研究計画の国際性
  • 選考結果の通知:

    平成22年12月末を予定。

    成果報告など:

    研究期間内にスラブ研究センター関連企画(シンポジウム、セミナーなど)のなかで報告のうえ、一定のまとまった研究成果報告書など を提出すること。また、研究の成果を学術論文として発表する場合は、論文中に本事業を利用したセンターでの研究活動によるものであることを明記し、別刷 り、またはコピー1部をスラブ研究センター宛に送付すること。

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    (2) 「共同利用型」の個人による研究

    対象:

    「スラブ・ユーラシア地域研究」の枠内に入る研究で、特に、スラブ研究センターの所蔵する資料の活用を計画に含むもの。

    応募資格:

    原則として、科研費への申請資格を有する研究者。但し、一定の研究業績を有すれば、科研費の申請番号をもたない研究者の応募を妨げ ない。

    件数:

    10件程度 (申請状況により採択件数の増減の可能性がある)。

    研究期間:

    平成23年4月末より平成24年3月31日まで。  

    研究費の使途と支給額:

    研究費の費目は、原則として国内旅費のみ。 用務先は、北海道大学スラブ研究センターに限り、旅費申請は1研究課題につき合計2回を上限とする。旅費として支給されるのは、往復の交通運賃(実費)と 1回の旅行につき1万円の滞在費のみ。 但し、総支給額の限度内であれば、パック料金(宿泊費込みのもの)の利用も可能。

    共同利用に供される施設等:

    本事業を利用してスラブ研究センターに研究滞在する場合、北海道大学所蔵の図書資料を利用することが出来る。また、共同利用のため の研究室や複写機など、センターに付属する設備を、滞在期間中に一定の範囲内で利用することが可能。

    申請書の送付と締めきり:

    申請は、当センターのホームページ(http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/)からダウンロードした申請書(共同利 用型)(WORD 形式)に よる。
    送付先のアドレスは以下の通り。
    src@slav.hokudai.ac.jp
    申請書提出の締めきりは、平成22 年11月19日(金)とする(必着)。
    質問などは、上記アドレスまで(担当:大須賀みか)。

    選考結果の通知:

    平成22年12月末を予定。

    成果報告など:

    研究の内容・成果などについての短い報告(1,000字程度)を、研究期間終了後、1ヶ月以内に提出すること。この報告は、セン ターのウェブサイトを通じて公開される。また、研究の成果を学術論文として発表する場合は、論文中に本事業を利用したセンターでの研究活動によるものであ ることを明記し、別刷り、またはコピー1部をスラブ研究センター宛に送付すること。

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    平成23年度採択者一覧
    プロ ジェクト型

    申請者氏名
    所属機関・職
    研究課題名
    1
    塩原俊彦
    高知大学人文学部准教授
    ガスプロムからみたロシアの政治経済分析
    2
    等々力政彦
    トゥバ民族音楽家
    ロシア連邦・トゥバ共和国および台湾に保存されているトゥバ古地図のデータ化に向けての基礎調査
    3
    横手慎二
    慶應義塾大学法学部教授
    北東アジア地域における第一次世界大戦
    共同利用型
    1
    大串敦
    早稲田大学政治経済学術院助教
    現代ロシア官僚制の特質と構造の分析
    2
    木寺律子
    同志社大学、大阪市立大学非常勤講師
    ドストエフスキー文学におけるシラーの影響
    3
    杉戸勇気
    東京大学大学院総合文化研究科博士課程
    ビロード革命を軸としたチェコ文学・文化研究
    4
    田中良英
    宮城教育大学教育学部准教授
    18世紀ロシア陸軍における非エリート連隊の日常史
    5
    日臺健雄
    一橋大学経済研究所研究機関研究員
    グローバリゼーション下のロシア農業: WTO加盟問題と農産物貿易の動向
    6
    前田恵
    大阪大学、同志社大学非常勤講師
    映画スタジオЭТКの運営と成果
    7
    三好俊介
    電気通信大学他非常勤講師
    ヴラジスラフ・ホダセヴィチとその周辺
    8
    村知稔三
    青山学院女子短大子ども学科教授
    現代ロシア社会の変遷とその下での子ども特に乳幼児の現状に関する研究

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