(募集締め切り平成21年2月10日必着)

第 2期ITPフェローの公募について
趣 旨:


スラブ研究センターは、独立行政法人日本学術振興会が推進する「若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)」の平成20−24年 度における実施組織として採択されました。その趣旨は、「我が国の大学院学生(博士課程、修士課程)、ポスドク、助教等の若手研究者が海外で活躍・研鑽す る機会の充実強化を目指し」、「我が国の大学が、一つないし複数の海外パートナー機関(大学、研究機関、企業等)と組織的に連携し、若手研究者が海外にお いて一定期間教育研究活動に参加する機会を提供すること」です(http://www.jsps.go.jp/j-itp/index.html)。

スラブ研究センターは、ハーヴァード大学デイヴィス・センター、ジョージ・ワシントン大学(ワシントンDC)、オックスフォード大学聖 アントニー校をパート ナーとし、それらに毎年一人ずつ若手研究者を派遣します。初年度は、7名の応募者の中から、4名が採択されました。

本制度の目的は、あくまで訓練のための派遣であり、従来の留学と違う点を列挙すれば次の通りです。

  1. 派遣期間中に有力国際学会での研究発表、一流英文査読誌への投稿が義務付けられる。
  2. 10ヶ月の派遣期間中だけではなく5年間の事業期間を通じて国際的な共同研究、イベント、業績発表の先頭に立つ(そのための 財政的・技術的な支援を受ける)。
  3. 派遣期間中、個人的な研究に従事し、業績を発表するだけではなく、スラブ研究センターと上記パートナーが推進する共同研究の 担い手となる。狭義の研究者としてだけではなく、研究企画・組織能力を身につける。それを通じてコミュニケーション能力も向上する。


この趣旨で、平成21年6月1日−平成22年3月31日派遣者を募集します。
待 遇:

  1. ハーヴァード大学デイヴィス・センター、ジョージ・ワシントン大学、オックスフォード大学聖アントニー校のいずれかを研修先とし て選ぶことができる。 応募に当たっては、第1希望だけでなく、第2希望も明記することが望ましい。

  2. 派遣者として選抜されてから派遣までの期間に、合宿・講習会などの形で、会議英語、英語論文執筆についての集中的なトレーニング を受けることができ る。

  3. 派遣先でのセミナーのカリキュラム化、優秀な英文編集者の発見、有力研究機関・研究者とのコンタクトなどの訓練基盤形成につき、 担当教員の個別具体的 援助を受けることができる。

  4. 10ヶ月間の旅費、滞在費として適切な額が支給される。また英文校閲・英語能力向上のための費用および企画費(AAASS、 ASN、CESS、ICCEESなど有力国際学会の大会でのパネル組織やパートナー機関と協力しての中小規模のイベントの組織)が支給される。

  5. 帰国後も事業期間中は、有力国際学会でパネルを組織し、ペーパーを発表し、欧米での一流査読誌に投稿するために、資金・内容面で 援助を受けることがで きる。

応 募資格:次の1から3の条件を全て満たしていること

  1. スラブ・ユーラシア地域(旧ソ連・東欧)またはその隣接地域を専門とする研究者で、常勤(テニュア)の職を有していないか、 助教以下の身分の者。
  2. 博士号取得から原則として5年以内の者、もしくは博士論文審査中の者。
  3. すでに外国語での発表業績を有するか、国際的な研究集会で報告経験のある者。
以上に加え、派遣期間中に国際的な業績発表予定のある者(たとえば、AAASS、ASN、CESS、ICCEESなど有力国際学会の次回年次大会に向けて 既に報告登録している者)が優先的に選抜される。

派 遣者の義務、派遣者に望まれること:

  1. 派遣までに、スラブ研究センターから提供される会議英語、英語論文執筆についての訓練メニューをこなすこと。

  2. 派遣期間中に有力国際学会で報告し、欧米の査読誌に投稿すること。また派遣期間中に次年度の有力国際学会での報告を登録するこ と。

  3. 派遣期間中、スラブ研究センターとパートナー・受入先機関が展開する共同研究に積極的に参加すること。また受入先機関と協力し て、中小規模のセミナー、コ ンフェレンスを組織すること。

  4. 派遣中の活動につき、担当教員に適宜報告すること。帰国後、分析的な活動報告書を提出すること。

  5. 帰国後も事業期間中は、国際的な業績の発表、国際的な査読雑誌への投稿を積極的に行なうこと(年1回の国際研究集会での報告、年 1本は欧米査読誌への投稿 をめどとして校閲費、旅費などを援助する)。

応 募書類:

  1. 業績一覧(日本語以外での業績、国際的な研究発表経験を強調すること)

  2. 履歴書

  3. 研究計画(派遣先第2志望も明記し、第1、第2志望に応じた2種類の計画を提出するのが望ましい)

募 集締め切り:

平成21年2月10日必着(封 筒に「ITP応募書類在中」と明記すること)

選考結果は、2月末日までに通知する。大学等に勤務する者については、採択通知後、所属組織の長の派遣同意書を提出してもらう場合が ある。

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