1999年度点検評価報告書 外部評価委員会報告

4. 後継者の養成


 わが国におけるスラブ研究の持続的発展にとりセンターに求められている役割は大きい。COE非常勤研究員制度鈴川基金奨励研究員制度が部分的であ れ、後継者養成の役割を果たし てきた ことは評価されよう。

 従来、センターは教育活動に直接かかわらなかった。センターは研究組織であり、教育を本来的な目的とはしてこなかったからである。しかし、アン ケートでは、今後、組織的に教育活動に関与することを望む声が強く、研究者養成だけでなく、社会人や実務家にたいする大学院教育を求める人も多い(参考文献6)。センターは次年度から大学院文学研究科歴史地域文化学専攻に協 力講座として参加する 予定で あり、そこで実施されるはずの学際的なスラブ地域研究指導に期待したい。

 念のためにいえば、センターの専任研究員は自前で養成しなければならないということにはならない。(参考文献3)などに示された若手教官の養成・ 確保の方策は公募制の導入などをも含めて複合的多面的に考えられるべきであろう。