会　議（2005年11月−2006年1月）

センター運営委員会

2005年度　第2回　12月16日
議　　題	1．スラブ研究センターの研究活動及び運営について
	2．その他
報告事項	1．特別教育研究経費の申請について
	2． COEの今年度の活動実績と来年度の予定について
	3． 2006年度科学研究費補助金の申請状況について
	4．その他

センター協議員会

2005年度　第9回　1月18日
議　　題	1．北海道大学スラブ研究センター長候補者の選考について
	2．北海道大学名誉教授称号授与候補者の選考について
	3．その他
報告事項	1．その他

みせらねあ

◆『北方領土問題：４でも０でも、２でもなく』刊行◆

岩下明裕著『北方領土問題：４でも０でも、２でもなく』（中公新書、2005年）が刊行されました。
「北方領土問題」は、根室沖からオホーツク海と太平洋の間に連なる歯舞群島、色丹、国後、択捉のいわゆる四島についての日ロ間の領有権をめぐる問題ですが、日本とソ連の戦後処理をめぐる交渉のプロセスのなかで生まれ、1956年の日ソ交渉において解決を見ることができず今に至っています。本書の特徴は中ロの国境問題の専門家としての視点から「北方領土」問題を論じていることですが、「北方領土問題」の入門書としても手ごろです。
中国とロシアの間では、長年の国境問題に終止符が打たれました。その視点から、本書では、この係争地を「勝ち負けをつける」決着のやり方ではなく、互いに「分け合う」という政治的妥協に至る道筋が検討され、日ロ間への具体的な応用が模索されています。双方が問題解決を試みた日ソ交渉からちょうど50年目の 2006年にあたる今年、本書が一般読者の手に取られることは、時宜にかなっているといえましょう。

［編集部］

人物往来

　ニュース103号以降のセンター訪問者（道内を除く）は以下の通りです（敬称略）。

［田畑／大須賀］

11月11日	本村真澄（石油天然ガス・金属鉱物資源機構）、塩原俊彦（高知大）
11月21日	ルキン（Alexander Lukin）（モスクワ国際関係大／ロシア）、デニソフ（Valery Denisov）（ロシア連邦元北朝鮮大使）、竹村珠恵（法政大））
11月24日	山崎佳代子（ベオグラード大）
12月3日	塩出浩之（法政大）
12月9日	張（Zhang, Qingsong）（中国社会科学院）、李（Li, Fuchuan）（同）、張（Zhang, Shuhua）（同）
12月14-17日	ベルグ (Eiki Berg）（タルトゥ大、エストニア）、ホモラーチ（Ji Homor礪）（東京外国語大）、ヨエンニエミ(Pertti Joenniemi）（デンマーク国際学研究所）、リアコス（Antonis Liakos）（アテネ大、ギリシャ）、プルフラ(Jacek Purchla）（クラクフ国際文化センター、ポーランド）、セルグニン（Alexander Sergunin）（ニジニノヴゴロド国立言語大、ロシア）、ソコロヴィチ(D枡mal Sokolovi諱j（ベルゲン大、ノルウェー）、ヴォイチェフ(Daniel Vojt・h）（チェコ文学研究所）、ヴィコウカル(Ji Vykoukal）（カレル大、チェコ）、石井明（東京大）、伊藤庄一（環日本海経済研究所）、伊東孝之（早稲田大）、井上徹（千葉大）、岩田賢司（広島大）、上垣彰（西南学院大）、宇多文雄（上智大）、大島美穂（津田塾大）、大津定美（大阪産業大）、大野典宏、小澤治子（新潟国際情報大）、片桐俊浩（法政大院）、川端香男里（川村学園女子大）、木村崇（京都大）、久野康彦（放送大）、雲和弘（一橋大）、黒岩幸子、小森吾一（日本エネルギー経済研究所）、小山哲（京都大）、金野雄五（みずほ総合研究所）、塩原俊彦（高知大）、篠原琢（東京外国語大）、杉本侃（経団連）、鈴木博信（桃山学院大）、鈴木広和（大阪外国語大）、関口時正（東京外国語大）、相馬保夫（東京外国語大）、高尾千津子（中央大）、楯岡求美（神戸大）、田中義具（元ハンガリー大使）、月村太郎（神戸大）、中澤達哉（福井大）、中野潤三（鈴鹿国際大）、中村唯史（山形大）、長與進（早稲田大）、沼野充義（東京大）、野田仁（東京大院）、袴田茂樹（青山学院大）、服部倫卓（ロシア東欧貿易会）、浜由樹子（津田塾大）、兵頭慎治（防衛研究所）、古谷大輔（大阪外国語大）、堀江則雄（ユーラシア研究所）、三井光夫（世界政経調査会）、三谷惠子（京都大）、南塚信吾（法政大）、宮風耕治、本村真澄（石油天然ガス金属鉱物資源機構）、百瀬宏（津田塾大名誉教授）、吉岡潤（津田塾大）、吉田修（広島大）、渡辺政弥（上智大院）、割田聖史（学振研究員）
1月24日	コサルス（Leon Kosals）（国立経済大学／ロシア）、杉浦史和（一橋大）
1月30日	羽田正（東京大)

研究員消息

岩下明裕研究員は2005年10月31日～11月8日の間、科学研究費「旧社会主義圏に生まれた非承認国家：多層的分析と相互比較」に関する資料収集及び米国スラヴ研究促進学会（AAASS）年次大会での成果報告のため、米国に出張。　
原暉之研究員は10月31日～11月7日の間、重点配分研究プロジェクト「北海道とサハリン州」に関するセミナー開催並びに今後の協力に関するサハリン側歴史研究者との協議、資料収集等のため、ロシアに出張。
荒井信雄研究員は10月31日～11月7日の間、重点配分研究プロジェクト「北海道とサハリン州」に関するセミナー開催並びに今後の協力に関するサハリン側歴史研究者との協議、資料収集等のため、ロシアに出張。
松里公孝研究員は11月2～8日の間、米国スラヴ研究促進学会（AAASS）年次大会での21世紀COEプログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」に関する成果報告と司会のため、米国に出張。また12月17日～2006年1月12日の間、科学研究費「ロシアにおけるイスラームと政治：多層的・比較的アプローチ」に関するウクライナのクリミア・タタール政策調査及びロシアのムスリム現状調査のため、ロシア、ウクライナに出張。
田畑伸一郎研究員は11月3～8日の間、米国スラヴ研究促進学会（AAASS）年次大会での21世紀COEプログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」に関する成果報告のため、米国に出張。
宇山智彦研究員は11月3～8日の間、米国スラヴ研究促進学会（AAASS）年次大会での21世紀COEプログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」に関する成果報告（討論）のため、米国に出張。
家田修研究員は12月7～13日の間、21世紀COEプログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」に関する研究打合せ、資料収集及び成果刊行打合せのため、イタリア、ハンガリー、英国に出張。
山村理人研究員は12月18～30日の間、科学研究費「旧ソ連諸国における農業インテグレーションの展開とその多面的影響」に関する調査のため、カザフスタン、ロシアに出張。