スラブ研究センターニュース 季刊 2007年 春号 No.109 index


研究の最前線




◆岩下氏の授賞式および祝賀会◆

1月29日 受賞記念スピーチ
1月29日 受賞記念スピーチ

前号でお伝えしたとおり、岩下 明裕教授が第6回大佛次郎論壇賞 を受賞しました。その贈呈式が1 月29 日に帝国ホテルでおこなわれ ました。センターからも同僚2名 が出席する予定でしたが、当日の 大雪による千歳空港閉鎖でかない ませんでした。

去る3月10 日、岩下明裕教授の 大佛次郎論壇賞受賞を祝賀する会 が、札幌アスペンホテルでおこな われました。受賞理由となった中 公新書『北方領土問題:4でも0 でも、2でもなく』の反響や、岩 下氏の活躍ぶりを反映して、会場 には学術のみならず、道庁、海上保安庁、北太平洋地域研究センターなど様々な分野を代表 する方々がつめかけました。特に、祝福のスピーチを、吉田浩正氏(北海道新聞根室支局長)、 水間松美氏(北方領土復帰期成同盟副会長)、荒又重雄氏、秋月俊幸氏などからいただきまし た。また、長谷川俊輔根室市長からの祝電も披露されました。

スラブ・ユーラシアを個別的に見ていても理解できない、それはあくまで隣接世界との連 関性の中で見なければならないという主張が、岩下氏の基本的な立場ですが、今回の受賞は、 それが社会的な評価を受けたものとも言えるでしょう。岩下氏は、来るべきグローバルCOE においても、スラブ研究センターの研究活動を牽引するでしょう。

[松里]


◆夏期国際シンポジウムの予告◆

今年度のセンターの夏期国際シンポジウムは、「スラブ・ユーラシアと隣接世界におけるエ ネルギーと環境の問題」をテーマとして7月4~6日に開催されます。近年、スラブ・ユーラ シア地域、あるいはスラブ・ユーラシア地域とその隣接地域との間で、エネルギーと環境をめ ぐる問題が噴出しています。空前の原油高のなかで、エネルギー大国としてのロシアの地位が 上がっていること、中国をはじめとする近隣諸国においてエネルギー需要が増していることな どが背景となっています。これに、エネルギー輸送の中心的手段であるパイプラインの通過国 の利害が絡んで、紛争の火種がそこら中に見られます。他方、エネルギー開発やその輸送につ いては、常に環境との関係が問題とされてきました。今年のシンポジウムでは、このエネルギー と環境の問題を、地理的にも多方面から、また、いつも以上に学際的に議論したいと考えてい ます。

ロシアのエネルギー問題については、世界的な権威であるマシュー・セガーズ氏とマーシャ ル・ゴールドマン氏を招聘します。ロシアとアジアとの間、ロシアとヨーロッパとの間のパイ プライン問題を扱うセッションや、エネルギー帝国ロシアを議論するセッションが設けられま す。これらのセッションでも環境問題が議論されますが、極東と中央アジアの環境問題を扱う セッションが別に設けられます。さらに、ソ連時代の環境問題を扱うセッションや国際関係の 観点からエネルギー問題等を扱うセッションが設定されています。

このシンポジウムは、最終年度となる21 世紀COE プログラムの一環として開かれますが、 スラブ・ユーラシアの隣接世界を強く意識するという意味では、次のグローバルCOE の企画 を先取りしたものでもあり、また、地域大国ロシアの分析を掲げた申請中の特定領域研究の企 画を先取りするものでもあります。さらに、今年度から本学の低温科学研究所との共同で特別 教育研究経費プロジェクト「環オホーツク環境研究ネットワークの構築」が5年間の予定で開 始されますが、今回のシンポジウムの一部のセッション(セッション1と5)はこの研究の遂 行のために組織されたものです。また、中央アジアの環境に関するセッション4は総合地球環 境学研究所との共同企画です。

プログラムは以下のとおりですが、今後若干の変更も予想されますので、センターのサイト でお確かめください。報告はすべて英語またはロシア語でおこなわれ、英露同時通訳が付けら れます。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

[田畑]
7 月4日(水)


15:30-15:50
開会  

15:50-18:00
セッ ション 1: ロ シアとアジアの間の石油・ガスパイプライン

マシュー・セガーズ(ケンブリッジ・エネルギー研究所、米国)

ロシアの石油・ガスパイプライン戦略とアジアへの新パイプライン

イワン・アルザマスツェフ(太平洋地理学研究所、ウラジオストク)

東シベリア・太平洋石油パイプライン建設における環境問題

伊藤庄一(環日本海経済研究所) 

ロシアはアジア太平洋地域に受け入れられるのか?-エネルギー大国の現実と空虚な野望
討論者:
本村真澄(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)
司会:
田畑伸一郎(SRC)

18:00-
ビール・パーティ(420号室)

7 月5日(木)
9:30-12:00
セッ ション2: ロ シアとヨーロッパの間の石油・ガスパイプライン

ジェルジ・ノヴァコフスキ(ワルシャワ大学、ポーランド)

エネルギー市場の独占に基づくロシアの中東欧への影響

ゲディミナス・ヴィトクス(ビリニュス大学、リトアニア)

ロシアのパイプライン外交:リトアニアの見方

マルガリータ・バルマセーダ(ハーバード大学、米国)

汚職、仲介会社、エネルギー安全保障:ロシアのアクターによる政策と利益のためのエネルギー利用についての 『裏返し』の見方

藤森信吉(SRC)

ウクライナ外交とエネルギーパイプライン
討論者:
ヴィタリー・メルクシェフ(ユーラシア政治研究ネットワーク、モスクワ)
司会:
松里公孝(SRC)

13:30-15:40
セッ ション 3: エ ネルギー帝国としてのロシア

マーシャル・ゴールドマン(ハーバード大学、米国)

ロシアの石油寡占

塩原俊彦(高知大学)

パイプラインの政治経済学

ジェシカ・アリーナ=ピサーノ(オタワ大学、カナダ)

石油・土地関係:ロシアにおける土地の私有化とエネルギー資源の再国有化
討論者:
上垣彰(西南学院大学)
司会:
袴田茂樹(青山学院大学)

16:00-18:10  
セッ ション 4: 中 央アジアの環境史と生態系

ウラジミル・アイゼン(アイダホ大学、米国)

中央アジアの気候および水資源の変化と予想される影響

藤田耕史(名古屋大学)

アイスコアから読み解く気候変動と人間生活へのインパクト

森本幸裕(京都大学) 

中央アジア乾燥地生態系の指標種としてのペリカンの生息地について
討論者:
窪田順平(総合地球環境学研究所)
司会:
宇山智彦(SRC)

18:40- 
懇親会(アスペン・ホテル)

7 月6日(金)
9:30-12:00
セッ ション 5: 東 北アジアの環境問題

ビクトル・クリュコフ(アムール川流域における持続可能な発展調整委員会、ハバロ フスク)

アムール川流域におけるエコロジーの観点からの持続可能な発展の可能性(ロシア語)

セルゲイ・マスレンニコフ(海洋生物学研究所、ウラジオストク)

極東沿岸の海洋生物資源:エコロジーと経済の観点から見たその合理的な利用(ロシア語)

三寺史夫(北海道大学低温科学研究所)

オホーツク海の環境問題

片山博文(桜美林大学)

東北アジアにおけるエコロジー的近代化
討論者:
荒井信雄(SRC)
司会:
堀江典生(富山大学)

13:30-15:40
セッ ション6: ソ 連における環境汚染と環境意識の向上

ドン・フィルツァー(イースト・ロンドン大学、英国) 

汚染されるプロレタリアート:スターリン時代後期(1945~1953年)のロシア工業地域における都市の 水供給と河川の汚染

ゼーエフ・ウォルフソン(ヘブライ大学、イスラエル) 

バイカル湖問題からチェルノブイリ事故まで:1960年代から1980年代までのソ連の環境問題

今中哲二(京都大学) 

チェルノブイリ事故による放射能汚染と社会的影響
討論者:
マーシャル・ゴールドマン(ハーバード大学、米国)
司会:
デイビッド・ウルフ(SRC)

16:00-18:10
セッ ション 7: ユー ラシアにおける海と陸の安全保障

佐藤考一(桜美林大学)

中国と海洋紛争

G.V.C.ナイドゥ(防衛研究所、インド)

ユーラシア安全保障の趨勢とインドにとってのその含意

モハメド・ハニ(イマム・サディグ大学、イラン)

ユーラシアにおけるエネルギーと安全保障の枠組み:イランの見方
討論者:
マーク・キャッツ(ジョージメイソン大学、米国)
司会:
岩下明裕(SRC)





◆日韓セミナー◆

 センターに滞在中の韓国外交通商部外交安保研究院(IFANS)のキム・トクジュ准教授 を通じて提案があり、同研究院とセンターの共催で、「東北アジアの地域協力:ロシアとエネ ルギー要因」と題するセミナーを5月9日(水)にセンターで開くことになりました。セミナー は3つのセッションから成り、東北アジアの国際関係、エネルギー問題、経済問題がそれぞ れのテーマとなります。セミナーはすべて英語でおこなわれます。プログラムは次のとおり です。

[田畑]
「東北アジアの地域協力:ロシアとエネルギー要因」
韓国外交通商部外交安保研究院=北海道大学スラブ研究センター共同セミナー
(21世紀COE プログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」共催 )
会場: 北海道大学スラブ研究センター大会議室(423号室)

5月9日
9:30-10:00
開会式

  • 松里公孝(スラブ研究センター・センター長)挨拶
  • イ・ジュフム(外交安保研究院・院長)挨拶
10:00-12:00
セッション1:ロシアと東北アジアの地域協力

    カン・ソンジュ(外交安保研究院)「東北アジアにおける地域協力の展望と必要条件」
  • ウルフ,デイヴィッド(スラブ研究センター)「ロシアは朝鮮半島問題の解決を促すことができる か」
討論者:
岩下明裕(スラブ研究センター)
チェ・ ウォンギ(外交安保研究院)
司会:
イ・ソハン(外交安保研究院)

12:00-13:30
昼食

13:30-15:30
セッション2:東北アジアにおけるエネルギー協力

  • コ・ジェナム(外交安保研究院)「ロシアのエネルギー外交と東北アジアのエネルギー協力にとっ てのその含意」
  • 本村真澄(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)「ロシアのエネルギー見通しとその東アジアへの影 響」
討論者:
荒井信雄(スラブ研究センター)
カン・ソンジュ(外交安保研究院)
司会:
田畑伸一郎(スラブ研究センター)

15:50-17:50
セッション3:東北アジアにおける地域経済協力

    チェ・ウォンギ(外交安保研究院)「韓日自由貿易協定と東アジア経済協力」
  • 堀江典生(富山大学)「ロシアの労働移住管理と東北アジア」
討論者:
須賀宣仁(北海道大学)
キム・トクジュ (外交安保研究院)
司会:
山村理人(スラブ研究センター)






◆国際ワークショップ「地域大国ロシア: その国際的地位と2007-08 年選挙サイクル」を開催◆
(サハリン国立大学と学術交流協定締結)

2月22-23 日(木、金)、スラブ研究センターにて、国際ワークショップ「地域大国ロシア: その国際的地位と2007-08 年選挙サイクル」が開催されました。センターは2007 年度科学研 究費補助金・特定領域研究に、「地域大国ロシア:旧帝国空間の再編」をテーマとして応募し ていますが、本ワークショップは、その準備企画として組織されたものです。この特定領域 研究は、これまでセンターが世界的に主導してきたスラブ・ユーラシア研究の知的蓄積を活 用して、再び世界政治の台風の目となりつつあるロシアを広い視野から再考察することを意 図しております。北海道大学は、このイニシアチブを高く評価し、重点配分経費が支給され ました。この予算を用いることによって、ロシア、アメリカ、イギリス、ドイツから新進気 鋭の研究者を、本ワークショップに招聘することができました。

今回のワークショップは、日本人も外国人も主に30 歳台半ばの若い研究者を報告者として おこなわれました。第1セッションでは政党制、利益集団の政治が議論され、続いて第2セッ ションでは、ロシアの連邦制・地方政治が議論されました。第3セッションではロシア経済に おける資源部門の検討を通して、その重要性が明らかにされました。第4セッションでは日露 関係を歴史的に展望し、第5セッションではロシア近隣諸国の政治に関して活発な議論がおこ なわれました。各セッションには独立したテーマがありましたが、他方で、それぞれは深く関 連しており、参加者はセッションの枠を横断して大変活発な議論をおこないました。例えば、 第1・第2・第3セッションでは、ロシアのクライエンテリズム(恩顧主義)政治の特質が、 政党制、利益集団(巨大企業)と政治の関係、地方政治を通して明らかにされました。

総じて、報告と討論のレベルは非常に高く、ワークショップ後、海外からの参加者からは「素 晴らしい!(excellent!)」「尋常でなく興味深いもの(extraordinary engaging)」「驚くほど勉 強になる経験(tremendous learning experience)」といった声が電子メールで寄せられました。 海外からを含め50 名以上という参加者の数にも、関心の高さが表れています。

日本側参加者にとっても、若くして英語で報告し、討論する経験が得られたことは有益で した。これまでセンターは、国際研究集会の成果として、欧文で報告集を出してきましたが、 今回のワークショップではあえてその方針をとらず、若手日本人研究者の海外の査読雑誌へ の投稿を促進する新方針がとられました。近年、論文集に発表された論文は、査読雑誌に発 表された論文よりもかなり低く評価される傾向がありますから、この新方針はこうした状況 に対応したものです。

ワークショップの結果、「地域大国ロシア」の全体像を考察するための、素晴らしいスター トが切れたものと考えます。折しも、今年末から来年初頭にかけて、ロシアでは議会選挙、 大統領選挙がおこなわれる予定になっており、プーチン後のロシア政治・経済・国際関係を考 察する上でも貴重な機会となりました。

[大串・松里]




◆合同研究会「文化研究と越境:19 世紀ロシアを中心に」 開かれる ◆

3月3- 4日にセンターで研究会「文化研究と越境:19 世紀ロシアを中心に」がおこなわ れました。科研費研究「スラブ・ユーラシアにおける東西文化の対話と対抗のパラダイム」、「19 世紀研究会」、日本学術振興会研究プロジェクト「越境と多文化」の3チームの協力でロシア を中心にした比較文化研究を目指したものです。結果的に時代的には18 世紀から20 世紀まで、 地域的にはロシアの南北からヨーロッパ諸国、エジプトや日本までを視野に入れた多彩な報 告会になりました。大学院生諸君を主体とした企画・進行も大変効果的で、今後も人文系を中 心に試みを続けていきたいと思っています。報告者は以下のとおり。

[望月]

3月3日(土)

特別講演(英語)
マルケータ・タインハルト(パリ第4大学)
「19世紀における中欧の芸術:ナショナリズム、スラヴィズム、コスモポリティズムの狭間で」(英語)

セクション1 文学の間テクスト性

近藤大介(一橋大学・院生) 「ロシア・フォルマリズムと19世紀ロシア文学」

梅村博昭(東京農業大学) 「間テクスト性と偶察 ブルガーコフ『犬の心臓』をめぐって」

前田和泉(立教大学) 「リルケとツヴェターエワ:言葉の境界線を越えて」

セクション2 文化のネイション・ビルディング

高橋沙奈美(北海道大学・院生)「ロシア的記憶の貯蔵庫としての博物館」

貝澤哉(早稲田大学)「19世紀後半のロシアにおける文学教育・読書教育の展開――学校教育と民衆読書」
3月4日(日)

セクション3 文学の中のプラクティ ス

大川良輔(北海道大学・院生) 「トルストイ『幼年時代』におけるcomme il fautの概念」

桜井厚二(早稲田大学) 「ロシア小説における悪漢探偵像の伝統」

ヨコタ村上孝之(大阪大学) 「色男の日露比較文学」

セクション4 「帝国」ロシアとその 「辺境」

花田智之(北海道大学・院生) 「ヴォロンツォフ家とクリミア―新ロシア総督M.S.ヴォロンツォフの 啓蒙主義―」

志田恭子(スラブ研究センター) 「「純ロシア」化の拠点?:アブハジアにおける新アトス修道院の役 割」

セクション5 文化表象の政治学

佐光伸一(北海道教育大学)「19世紀ロシア文学におけるモスクワ表象」

鳥山祐介(日本学術振興会特別研究員)「エカテリーナ二世期のロシア国家の表象」

越野剛 (日本学術振興会特別研究員)「ナポレオン戦争におけるロシアの民衆(ナロード)とモスクワ総督ロストプチン」

杉本淑彦(京都大学)「エジプト遠征の奇妙な記憶――オリエント服のナポレオン」




◆大阪大学COE との合同研究会 「近代東北アジアにおける国際秩序と地域的特性の形成」開かれる◆

第3セッションのようす
第3セッションのようす

3月9-10 日にセンター大会議 室で、「近代東北アジアにおける 国際秩序と地域的特性の形成」と 題する研究会が開かれました。大 阪大学COE「インターフェイス の人文学」との共催で、地域研究 コンソーシアムからの後援を受け ました。研究会の趣旨は、前号の センター・ニュースでお伝えした とおりです。

今回の研究会の特徴は、第一に 院生主導という点です。今回のプ ログラムは、かつての原ゼミのメ ンバーが原名誉教授のもとに集まって意見を出しあい、作成したものです。

第二に、スラブ・ユーラシア地域を専門としていない歴史研究の専門家を、大勢招聘した ことです。全部で15 本の報告がおこなわれましたが、そのうち「ロシア史」を専攻している 人の報告は6本に過ぎず、センターに初めて来られた方の報告が6本ありました。しかしそ のことにより、ロシア極東と隣接地域の繋がりを、様々な側面から検証することが可能になっ たのだと思われます。2日間、各々の専門に基づいた鋭い率直な意見の交換がおこなわれ、 議論は非常に白熱したものとなりました。

研究会が成功裏に終わったことを受け、事前に提出していただいた報告原稿をもとに単行本 を作成し、スラブ・ユーラシア叢書の1冊として年内に出版する予定です。東北アジア地域史 のあり方、ひいては地域研究のあり方を問い直す1 冊になることが期待されます。

[左近・松里]

スラブ研究センター・大阪大学両 21世紀COEプログラム合同研究会
「近代東北アジアにおける国際秩 序と地域的特性の形成」
3月9日(金)

両大学のCOE代表の挨拶・趣旨 説明
家田修(センター)、桃木至朗(大阪大学)、松里公孝(センター)

《オープニングセッション》

  • 原暉之(北海道情報大学)
     「ロシアの『入亜』、ロシアの『脱亜』(1871-1914)」
司会者:
桃木至朗(大阪大)
討論者:
脇村孝平(大阪市立大学)


第一セッション:東北アジア交易圏における「管理」と「自 由」

    左近幸村(北海道大学大学院博士課程)
    「帝政ロシアの保護貿易主義再考―ロシア極東史の観点から―」
  • 岡本隆司(京都府立大学)
    「19世紀中国における自由貿易と保護関税」(仮)

  • 矢後和彦(首都大学東京)
    「露清銀行(1896-1910年)―ロシア・アジア関係への金融史的接近―」
司会者:
荒井信雄(センター)
討論者:
秋田茂(大阪大学)


第二セッション:山東と遼東:「半島空間」の近代

  • 麻田雅文(北海道大学大学院博士課程)
    「ロシアの満洲進出と華商紀鳳台」

  • 浅田進史(千葉大学)
    「ドイツ統治下の膠州湾租借地経済と山東鉄道(1897-1914)」

  • 荒武達朗(徳島大学)
    「1900-1920年代山東半島における満洲移民と農村経済」
司会者:
荒井幸康(センター)
討論者:
塚瀬進(長野大学)

3月10日(土)

第三セッション:帝国辺境の開発と防衛:交差する内政と外 交

  • 松里公孝(スラブ研究センター)
    「アジア・ロシアの形成とプリアムール総督府の導入(1884)」

  • オイドフ・バトバヤル(北海道大学大学院博士課程)
    「ロシア帝国の東方辺境地域における国境事務官制度の比較 ―ウシンスク・ウリャンハイ地域を中心に―」

  • 杉山清彦(駒澤大学)
    「大清帝国の支配構造とマンチュリア・モンゴリア―八旗制と盟旗制―」

  • 塚瀬進(長野大学)
    「清末、中国東北における旗民制の変容過程」
司会者:
秋田茂(大阪大)
討論者:
山下範久(北海道大学)
荒井幸康(スラブ研 究センター)


第四セッション:北太平洋交易圏と東北アジア交易圏

  • 天野尚樹(北海道大学大学院博士課程)
     「帝政期サハリンの石炭戦略:アジア域内交易への参入?」

  • 麓慎一(新潟大学(スラブ研究センター客員))
    「日本開国期におけるロシアのサハリン島政策 ―ロシア海軍文書館所蔵Ф. 410. Оп. 2. Д. 2784.を中心に―」

  • 吉嶺茂樹(当別高校)
    「ボンブランスから見えるもの―宗谷場所史料にみえる捕鯨銃―」
司会者:
今西一(小樽商科大)
討論者:
岸甫一(上磯高校)


《クロージングセッション》

  • 桃木至朗(大阪大学)
    「地域研究・海域史・近代東北アジア」
司会者:
原暉之(北海道情報大)
討論者:
家田修(スラブ研究センター) 




◆センター共同研究員◆

2007-08 年度のセンターの共同研究員の委嘱が、下記の148 名の方々になされました。(敬 称略、五十音順)

[松里]

1.特別共同研究員 24 名
荒又重雄(北大名誉教授)、伊東孝之(早稲田大)、井上紘一(関西外国語大)、岩田昌征(東 京国際大)、宇多文雄(上智大)、加藤九祚(国立民族学博物館名誉教授)、川端香男里(川村 学園女子大)、木村崇(京都大)、木村汎(拓殖大)、佐藤經明(横浜市立大名誉教授)、高田 和夫(九州大)、竹田正直(北大名誉教授)、中村喜和(一橋大名誉教授)、西村可明(一橋大)、 長谷川毅(カリフォルニア大)、原暉之(北海道情報大)、平井友義(大阪市立大)、松田潤(札 幌大)、皆川修吾(愛知淑徳大)、南塚信吾(法政大)、望月喜市(北大名誉教授)、百瀬宏(津 田塾大・広島市立大名誉教授)、安井亮平(早稲田大名誉教授)、和田春樹(東京大名誉教授)

2.学内共同研究員 27 名
天野哲也(総合博物館)、安藤厚(文学研究科)、池田透(文学研究科)、煎本孝(文学研究 科)、宇佐見森吉(メディア・コミュニケーション研究院)、浦井康男(文学研究科)、江淵直 人(低温科学研究所)、遠藤乾(公共政策学連携研究部)、大西郁夫(文学研究科)、長南史男(農 学研究院)、小野有五(地球環境科学研究院)、柿澤宏昭(農学研究院)、加藤博文(文学研究 科)、栗生澤猛夫(文学研究科)、佐々木亨(文学研究科)、佐々木隆生(公共政策学連携研究 部)、杉浦秀一(メディア・コミュニケーション研究院)、高幣秀知(文学研究科)、津曲敏郎 (文学研究科)、所伸一(教育学研究科)、中村研一(公共政策学連携研究部)、橋本聡(メディア・ コミュニケーション研究院)、望月恒子(文学研究科)、山田吉二郎(メディア・コミュニケー ション研究院)、吉田文和(公共政策学連携研究部)、吉野悦雄(経済学研究科)、若土正暁(低 温科学研究所)

3.学外共同研究員 90 名
秋月俊幸、五十嵐徳子(天理大)、井桁貞義(早稲田大)、池田嘉郎(新潟国際情報大)、池 本修一(日本大)、諫早勇一(同志社大)、石井明、石田紀郎(京都学園大)、石田信一(跡見 学園女子大)、伊東一郎(早稲田大)、岩崎一郎(一橋大)、岩田賢司(広島大)、上垣彰(西 南学院大)、上野俊彦(上智大)、大津定美(大阪産業大)、岡奈津子(アジア経済研究所)、 小澤治子(新潟国際情報大)、小田福男(小樽商科大)、帯谷知可(京都大)、貝澤哉(早稲田 大)、亀山郁夫(東京外国語大)、川口琢司(北海学園大)、川島真(東京大)、北川誠一(東 北大)、久保庭真彰(一橋大)、栗原成郎(東京大)、小松久男(東京大)、小森田秋夫(東京 大)、坂井弘紀(和光大)、佐々木史郎(国立民族学博物館)、佐原徹哉(明治大)、澤田和彦(埼 玉大)、塩川伸明(東京大)、塩原俊彦(高知大)、篠原琢(東京外国語大)、柴宜弘(東京大)、 志摩園子(昭和女子大)、下斗米伸夫(法政大)、新免康(中央大)、菅原淳子(二松学舎大)、 鈴木淳一(札幌大)、栖原学(日本大)、仙石学(西南学院大)、高尾千津子(早稲田大)、高 倉浩樹(東北大)、田口晃(北海学園大)、田畑朋子、塚崎今日子(札幌大)、月村太郎(神戸大)、 寺山恭輔(東北大)、富田武(成蹊大)、豊川浩一(明治大)、中井和夫(東京大)、中澤敦夫(富 山大)、中澤達哉(福井大)、中島崇文(学習院女子大)、中野潤三(鈴鹿国際大)、中見立夫 (東京外国語大)、中村靖(横浜国立大)、中村唯史(山形大)、長與進(早稲田大)、西山克典 (静岡県立大)、沼野充義(東京大)、根村亮(新潟工科大)、野田仁(学振特別研究員)、袴田 茂樹(青山学院大)、橋本伸也(関西学院大)、濱本真実(学振特別研究員)、平田武(東北大)、 廣瀬陽子(東京外国語大)、藤本和貴夫(大阪経済法科大)、ベロフ・ アンドレイ(福井県立大)、 本村真澄(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)、松井弘明(大東文化大)、松井憲明(釧路公 立大)、松井康浩(九州大)、松戸清裕(北海学園大)、松村岳志(ノースアジア大)、三谷惠 子(京都大)、六鹿茂夫(静岡県立大)、森本一夫(東京大)、山下範久(立命館大)、湯浅剛(防 衛研究所)、横手慎二(慶応義塾大)、吉岡潤(津田塾大)、吉田世津子(四国学院大)、吉村 貴之(東京外国語大)、輪島実樹(ロシアNIS 貿易会)、渡邊昭子(大阪教育大)、渡邊日日(東 京大)

4.COE共同研究員 7 名
荒井幸康、飯尾唯紀、井澗裕、大野成樹、後藤正憲、永山ゆかり、藤森信吉





◆公開講座《拡大する東欧》の予告◆

今年度も恒例の公開講座が下記の日程で開催されます。今年は東欧を主たる題材として取 り上げ、タイトルは「拡大する東欧」です。東欧は社会主義体制そしてソ連の崩壊とともに 消滅したという見方もあります。確かに「ソ連東欧圏」としての東欧はもはや過去の存在で すが、では「東欧」はEU 加盟によって西欧と同化したのかと問えば、答えはそう簡単では ありません。この講座では今一度過去に戻って東部ヨーロッパという空間を多面的に再点検 し、今そしてこれからの東欧を展望したいと考えています。講師陣には若い世代を担う研究 者に入ってもらい、今後の東欧研究をも合わせて展望できるよう工夫しました。

[家田]

公開講座日程(毎週月・金曜日 午後6時30 分~8時30 分)

日  程 講 義 題 目 講   師
第1回 5月14日(月)
「東欧」への眼差し-戦略としての 地域
林忠行(センター)
第2回 5月18日(金)
ディアスポラの聖地:
ウクライナで復活したユダヤ人巡礼から見えてくるもの
赤尾光春(センター)
第3回 5月21日(月)
国家と宗教:旧ユーゴスラヴィアの 例
長島大輔 (東京大学・院生)
第4回 5月25日(金)
異国の中の祖国:
ブルゲンラント・クロアチア人の過去、現在、未来
三谷惠子 ( 京都大学)
第5回 5月28日(月)
戦争と原発事故とベラルーシ人の国 民形成
越野剛 (学振特別研究員)
第6回 6月 1日(金)
ヨーロッパの「一員」か「隣人 か」:
ウクライナ・アイデンティティの歴史的変遷
光吉淑江(明治大学)
第7回 6月 4日(月)
消滅、それとも拡大する東欧
家田修(センター)


◆2007年度科学研究費プロジェクト◆

2007 年度のセンター教員・研究員が代表を務める文部省科研費補助金による研究プロジェクトは次の通りです。

基盤研究(A) 林 忠行 旧ソ連・東欧地域における体制転換の総合的比較研究 2005-08 年度
望月 哲男 スラブ・ユーラシアにおける東西文化の対話と対抗のパラダイ ム
2005-08 年度
田畑 伸一郎 ロシア資本主義と資金循環
2005-08 年度
家田 修 東欧のコミュニティ形成と地域公論及び広域公共財
2006-08 年度
岩下 明裕 ユーラシア秩序の新形成:中国・ロシアとその隣接地域の相互作用 2006-09 年度
基盤研究(B) 松里 公孝 旧社会主義圏に生まれた非承認国家:多層的分析と相互比較 2005-07 年度
基盤研究(C) 荒井 信雄 北海道とサハリン州の相互理解に資するサハリンにおける地域変容の研究 2006-08 年度
宇山 智彦 地方史から見る近現代中央アジア:地域構造の再検討 2006-08 年度
若手研究(B) 前田 弘毅 16-18世紀コーカサスにおけるイランの強制移住政策に関する研究 2005-07 年度
藤森 信吉 ユーラシア地域におけるエネルギー・パイプライン政策の比較研究 2006-08 年度
長尾 広視 戦後のソ連社会とソヴィエト愛国主義の成立:「ユダヤ人問題」を切り口に 2006-08 年度
永山 ゆかり
アリュートル語音声資料によるテキスト資料データベース構築とそれに基づく 記述研究
2007-10 年度:新規
志田 恭子
ロシア帝国とギリシャ・近東正教聖地との関係の総合研究
2007-09 年度:新規
井澗 裕
近代サハリンにおける社会変動と市街地変容(ユジノ・サハリンスクを中心 に)
2007-08 年度:新規
[編集部]



◆2007年度21世紀COE外国人研究員決定◆

2007 年度の21 世紀COE プログラム外国人フェローには24 名の応募があり、厳正な審査を経て、以下の4名の方々を招聘することが決ま りました。

氏名 所属 研究テーマ
滞在予定
カッ ツ、マーク・ノーマン(KATZ, Mark Norman)
ジョージ・メイ ソン大学公共国際学部教授(アメリカ)
上海協 力機構に対するプーチンの政策
2007 年6月20 日~7月21 日
モン グーシュ、マリーナ(MONGUSH, Marina)
トゥワ人文学研 究所主任研究員(ロシア)
現代に おけるトゥワ民族のアイデンティティー
2007 年6月1日~9月1日
スモ ラーク、マレク・アダム(SMOLAK, Marek Adam)
アダム・ミツ ケーヴィチ大学法学部教授(ポーランド)
ポスト共産主義諸国における法的・政治的改革に対する EU およびNATO の影響
2007 年7月18 日~9月18 日
トゥイ レンピロフ(TSYREMPILOV, Nikolay)
ロシア科学アカ デミー・シベリア支部モンゴル・チベット・仏教研究所研究員(ロシア)
仏教と 帝政ロシア・ソ連・現代ロシア:相互関係と紛争の歴史
2007 年11 月20 日~ 2008 年2月20 日
[荒井]



◆キム・トクジュ氏、イアン・サッチャー氏の滞在◆

 近年、ご自身で財源を確保してセンターでの中長期の滞在を計画する海外の研究者が増え ています。センターも、一定の要件を満たした同僚であれば、研究環境や住宅の点で可能な 援助をすべく努力しています。現在、韓国から国際政治学者のキム・トクジュ氏、イギリス からソ連史家のイアン・サッチャー氏というゲストを迎えています。トクジュ氏は、2007 年 1月14 日から7月14 日までの、サッチャー氏は、4月2日から25 日までの滞在予定です。

キム・トクジュ(Kim Dok-Ju) 氏は、モスクワ大学で学位を取得、現在は韓国外交通商部外 交安保研究院准教授。韓国の外交政策にも影響力を持つ重要人物です。トクジュ氏が勤務す る韓国とスラブ研究センターとで、5月9日(水)、ユーラシア・東アジアの地域協力問題を テーマとした日韓セミナーが共催されます。

イアン・サッチャー(Ian Thatcher) 氏は、グラスゴー大学で学位を取得、現在ではブルー ネル大学で教鞭をとっています。4月18 日(水)に、革命期の社会団体であるメジュライオ ンカについて報告をおこないました。なお、この企画では、新潟国際情報大学の池田嘉郎氏 が討論者を務めました。

[松里]




◆専任研究員セミナー◆

2007 年1月以降、次の専任研究員セミナーが開かれました。

月日
発表者
報告
センター外コメンテーター
1 月17 日
田畑伸一 郎
「地球化 と地域経済統合:CIS を中心として」
上垣彰 (西南学院大)
1 月31 日
ウルフ、 デイビッド
Interkit and the Cold War’s Second Front
横手慎二 (慶応大)
2月26 日
望月哲男
「ロシア の空間イメージによせて」
三浦清美 (電気通信大)
2月26 日
家田修
「中域 圏:地球化時代の新しい地域研究」
立本成分 (中部大)
3月8日
宇山智彦
「タジキ スタン内戦と和平」

4月2日
山村理人
「スラ ブ・ユーラシアにおける農業問題と地球化:旧ソ連諸国のWTO加盟問題をめぐって」
中原准一 (酪農学園大)

このうち、田畑、望月、家田、山村の各研究員の提出論文は、現在センターが出版準備を 進めている「スラブ・ユーラシア学」講座3巻本の原稿でした。中域圏をめぐっては、これ までもセンターのなかで繰り返し議論されてきましたが、家田論文は第1巻の第1章となる、 この出版構想のなかで核となる原稿であるだけに、あらためて歯に衣着せぬ議論が交わされ たように思いました。

田畑論文も同じく第1巻の原稿で、経済の面から地域統合の問題を扱ったものでした。制 度的、形式的あるいは政治的な地域統合の問題と、経済の実態としての地域統合の問題をど のようにかみ合せて分析するのかという点が、中心的な議論となりました。

さらに、山村論文も第1巻の原稿で、旧ソ連諸国のWTO 加盟交渉における農業問題につ いて扱ったものでした。主として、講座のなかでの位置付けあるいは講座の原稿としての適 切性の観点から議論がなされました。

望月論文は、第3巻の原稿で、地理の観点、心象の観点、風景画の観点などから、ロシア のイメージについて考察したものでした。様々な観点やレベルの話が交錯しているだけに、 議論も多岐にわたったように思いました。

ウルフ論文は、ウルフ研究員が冷戦史研究の一環として進めてきたインターキット(中 ソ対立のなかで、中国に対抗するためにソ連とその友好国によって設けられた組織)に関す る研究をまとめたもので、これまで未利用のアーカイブ情報に基づく興味深い報告でした。 ウルフ研究員にとっては初めての専任研究員セミナーでしたが、多くの有益なコメントが得 られたようでした。

宇山論文は、タジキスタンで内戦が生じながら、それが比較的短期間に収束していった過 程を分析したものでした。非常に分かりやすくまとめたものでしたが、さらに詳しい説明を 求めるような質問も相次ぎました。コメンテーターに予定されていた中村友一氏(中部大)は、 タジキスタン出張直後に駆けつけてくださる予定でしたが、現地での飛行機の遅れのため間 に合わなくなるというハプニングがありました。

[田畑]




◆COE研究員セミナー◆

2月1日、今年度第2回目のCOE 研究員セミナーが開かれ、以下の4名の方々がさまざま な研究テーマについて発表しました。

発表者
報告
センター外コメンテーター
志田恭子
「帝政ロシアにおける『アトス問題』: クリミア、アブハジア、グルジアを事例に」
佐原徹哉 (明治大)
大串敦
“From an Ad Hoc Party of Power to a Government-Party Regime: United Russia in Perspective”
上野俊彦 (上智大)
長尾広視
「『コスモポリタン批判』問題再考: スターリン統治を貫く『思想』と経済制約との交錯」
上野俊彦 (上智大)
永山ゆかり
「アリュートル語の副詞をとりまく問題」 
津曲敏郎 (北大文学研究科)

[ウルフ]





◆研究会活動◆

ニュース108 号以降の北海道スラブ研究会、センターセミナー、及びSES-COE セミナーの 活動は以下の通りです。

2月 2日
D. フリストヴァ(シカゴ大、米国)


「キエフ・ルーシの最後の100 年:擁護者と破壊者(英語・通訳付き)」(北海道スラブ研究会)

チャン・ダクジュン(国民大、 韓国)


“Typologies of Modern Russian Political Culture”

リ・サンジュン(同)


“Russian Workers’ Attitude toward the Market Reform: Personal Values, Perception of Workplace, and Expected Return”(SES-COE セミナー)

2月21日
雲和広(一橋大)


「人口移動マトリックスから見たロシアの地域間移動:極東への視座」(センターセミナー)

3月6日
麓慎一(新潟大)「竹内使節団 の日露交渉とサハリン島問題」(センターセミナー)

兎内勇津流(センター)「ロシア国立極東歴史文書館 (РГИАДВ) を訪問して」(昼食懇談会)

3月17日
第12 回東欧中域圏研究会 


久保慶一(早稲田大)「旧ユーゴスラビア諸国の政党システム:専門家サーベイの方法と結果に関する考察」


高橋和(山形大)「東中欧におけるユーロリージョンとEU の地域政策」


仙石学(西南学院大)「ユーロリージョンの『限界』?:ポーランド西部国境領域を事例として」(SES- COE セミナー)

3月20日
G. エッカート(ハーヴァード大、米国)


“The Role of Civil Society in Democratic Transition and Consolidation: Lessons from Eastern and Central Europe”(SES-COE セミナー)

4月 18日
I. サッチャー(ブルーネル大、英国)


“The Mystery of the Mezhraionka”( センターセミナー)
[大須賀]

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スラブ研究センターニュース No.109 index