スラブ研究センターニュース 季刊 2008 年秋号 No.115 index

研究の最前線


国際ワークショップ
「人文学的アプローチによるポーランド 地域主義研究:言語・文化・芸術を通して考えるポーランドの周縁地域」

2008 年度の地域研究コンソーシアムの公募「次世代ワークショップ」に、上記のワーク ショップ企画が採用されました。

この企画は、ポーランドの文化的中心であるワルシャワやクラクフではなく、クレスィ、 シロンスク、カシュブといった周縁地域に焦点を絞り、ポーランド研究の新たな展開の可能 性を提示するものです。隣接地域の文化に直接的に晒されてきた、こうした「周縁」におけ る地域主義について、特にこれまで手薄になっている人文学的視点から考察を加えていきま す。

このワークショップは、岩下明裕センター長をアドバイザーに迎え、ポーランド文学研究 の小椋彩氏(早稲田大)と野町素己(センター)が中心になって企画されました。

目下、最終プログラムを作成中ですが、ワークショップは研究者9名の報告による3セッショ ン(文学、芸術、言語)から構成され、うち、ポーランドからはカシュブ語研究者であり社 会活動家としても著名なJerzy Treder 氏と、ウェムコ言語文化教育者Mirosława Chomiak 氏 をお招きする予定です。この他に、ゲストスピーカーとして沼野充義氏(東京大学)をお迎 えする予定です。

ワークショップの開催日は、2009 年1 月10 日(土)、開催場所は東京大学本郷キャンパス となっています。ワークショップのプログラムは、近日中に本企画共催のスラブ研究センター のHP に掲載いたします。

[野町]

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