スラブ研究センターニュース 季刊 2010 年冬号 No.120 index
グローバルCOE の立ち上げにともない、池炫周直美(CHI Hyunjoo Naomi)さんが特任助教として採用されました。
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池炫周直美さん
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池さんは1976 年生まれ。カナダバンクーバーのブリティッシュ・ コロンビア州立大学(University of British Columbia)を卒業後、 1999 年北海道大学大学院法学研究科の修士課程に留学し、政治学 を専攻しました。2001 年に博士課程に進学、ソウル大学国際研究 大学院 (Graduate School of International Studies)への留学を経て、 2006 年6 月に川島真教授の指導下で博士号を取得しました。同年7 月から同研究科助教を務め、2009 年10 月にセンターの特任助教と して就任しました。
研究分野は韓国現代政治で、主な関心は韓国における民主化運動、貧困運動や落選運動な どといった民主化以降の社会・政治運動、市民社会と市民団体、民主主義の定着、社会政策、 そして近年ではワーク・ライフ・バランス(生活と仕事の調和)イニシアティブなどで多岐にわたっていて、特に1970 年代韓国におけるカトリック団体の民主化運動、金大中政権そし て盧武鉉政権におけるジェンダー・福祉政策の発展に関する論文を発表しています。センター では、ワーク・ライフ・バランスイニシアティブをめぐる言説やアジェンダ・セッティング の日韓比較や、進歩対保守又は北朝鮮問題といった韓国に内在する様々な「境界(ボーダー)」 についての研究を進めていくようです。