スラブ研究センターニュース 季刊 2010 年夏号 No.122 index
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望月哲男
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数々の輝かしい足跡を残して7 月末に任期満了を迎え た岩下明裕元センター長の後を継いで、望月哲男がほぼ 15 年ぶり、2 度目のセンター長を務めさせていただきます。 働き盛りの世代にちょっとだけ息抜きをしてもらいなが ら、新世代のエースに引き継ぐまでの時間を稼ぐための、 旧世代人によるワンポイントリリーフという発想です。
このあわただしい時期にと危ぶまれるところも多いの ですが、幸い目下のセンターは、岩下教授をリーダーと するGCOE プログラム「境界研究の拠点形成」、田畑教 授がリードする新学術研究「ユーラシア地域大国の比較 研究」、松里教授・家田教授・ウルフ教授のインターナショ ナル・トレーニング・プログラム、さらに宇山教授がリー ドする大学院教育(スラブ社会文化論講座)と、取り組 むべき問題、進むべき方向性が決まっており、若手の同 僚や研究員諸氏も含めて、俊足の精鋭がそろっています。センター長はただ馬車が空中分解 しないように心がけながら、はるかスラブの草原でも思い浮かべていればよいでしょう。
とはいえ、われわれの小さな組織が共同利用・共同研究拠点としてそれなりに機能し、日 本と世界のスラブ・ユーラシア研究に貢献していくためには、周囲の皆さまのご支援、ご協 力が必須です。どうかこれからも、研究交流の場としてのセンターをご贔屓くださるよう、 よろしくお願い申し上げます。