スラブ研究センターニュース 季刊 2010 年夏号 No.122 index

新学術領域研究


全体集会開かれる

7 月7 ~ 9 日の国際シンポジウ ムに引き続き、7 月10 日(土)に 新学術領域研究の全体集会がセン ターで開催されました。今回の全 体集会は、8 ~ 9 月に本領域研究 に対する中間評価がおこなわれる ことから、「これまでの研究の集約 と今後の研究の方向性」をテーマ としました。プログラムは下記の とおりで、基本的に各計画研究班 の代表がこれまでの各班の研究成 果と今後の研究の方向性について 報告しました。討論者は、岡部達 味氏(東京都立大学名誉教授)と 小長谷有紀氏(国立民族学博物館)にお願いしました。痛いところも沢山突かれましたが、本 領域研究の今後の発展につながるコメントをいただけたと思っています。また、人文科学系 の研究と社会科学系の研究を今後統合していくために何をしなければならないかという大き な課題の展望も見えてきたように思います。この全体集会の内容は、『地域大国論集』第4 号 として刊行される予定です。

全体集会のようす
全体集会のようす

日時:7 月10 日(土)14:30 ~ 17:45
司会:西山克典(静岡県立大)
・第1 部 14:30 ~ 16:00
田畑伸一郎(北海道大)「ロシア、中国、インドの経済発展モデルの比較」
唐亮(早稲田大)「体制移行戦略に関する中露の比較研究」
岩下明裕(北海道大)「ユーラシア大国の関係分析と行動比較」
討論者:岡部達味(東京都立大名誉教授)
・第2 部 16:15 ~ 17:45
宇山智彦(北海道大)「帝国史の比較:構造・認識・関係性・変化」
山根聡(大阪大)「越境者たちの故国への再還元と輪郭の再形成にみる地域大国の比較研究」
望月哲男(北海道大)「ユーラシア諸国の文化的相互認識:見えるものと見えないもの」
討論者:小長谷有紀(国立民族博物館)
[田畑]

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