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「北東アジア地域研究」中間評価結果:総合評価で「S」を獲得

 人間文化研究機構(NIHU)は、平成28年4月から6年間の計画で、ネットワーク型基幹研究プロジェクト地域研究推進事業「北東アジア地域研究」を発足させました。ネットワークに参加するのは、国立民族学博物館、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター、東北大学東北アジア研究センター、富山大学極東地域研究センター、島根県立大学北東アジア地域研究センター、早稲田大学総合研究機構現代中国研究所の6研究拠点です。ネットワーク全体の中心研究テーマとして、「北東アジアにおける地域構造の変容:越境から考察する共生への道」を掲げております。
 プロジェクトの前半に当たる平成30年度までの活動内容について中間評価が実施された結果、本事業は総合評価で最高の「S」評価を得ました。

 

出典: http://www.nihu.jp/ja/research/pj-ne-asia

 

 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター拠点(NoA-SRC)は、北東アジアにおける国際政治に関する研究拠点として、「地域フォーラムの軌跡と展望に関する研究」を推進してきました。この地域では地域統合はおろか地域を包摂するフォーラムさえ存在しません。当拠点は、この地域秩序の背景と将来の展望について、特定の国だけに注目せず、境界(ボーダー)地域で生起する現象や共生の実態に着目し、また欧州、中央アジア、東南アジア地域との比較の視点を取り入れながら研究活動を行ってきました。今回の中間評価では「2.総合所見および特記事項」で当拠点の「ボーダー・ツーリズム」の概念と社会的インパクトに言及されました。当拠点の研究活動の特色として、「境界地域」というコンセプトを軸に、国が違っても近接する空間で暮らす人々の営みや社会に着目して共同体の在り方を考えることが挙げられます。「ボーダー・ツーリズム」とその枠組みで実施してきたセミナーは研究活動と社会の連携を目指す取り組みでもあります。今後もこれらの取り組みに力を入れていきたいと考えております。 

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