スラブ研究センターニュース 季刊 2010 年秋号 No.123 index

グローバルCOE


GCOE 編集『境界研究』刊行

北大GCOE プログラム「境界研究の拠点形成」が編集した学術誌「境界研究」が発行され ました。今年5 月に共催したアジア政経学会東日本大会の共通論題「中国と『辺疆』:隣国と の間」で報告されたペーパーを中心に、これに投稿論文や書評を加えた盛りだくさんな内容 です。はからずも特集「中国をめぐる境界」に集められた4論文は、尖閣問題や漁船衝突事 故等で、昨今注目される中国を考えるうえで格好の材料となるものです。GCOE プロジェク トは社会還元を目的の一つに掲げており、真価を問われているところでもあります。本特集 を読むことで、中国がなぜあのような行動をとるのか、その理屈や考え方を理解するてがか りになれば幸いです。なお、学術誌『境界研究』は第二号刊行に向け論文を広く募集してお ります。

『境界研究』

投稿規定 http://borderstudies.jp/file/toko.pdf

執筆要綱 http://borderstudies.jp/file/shippitsu.pdf

以下のような書評をいただきました。

ボーダースタディーズなる耳新しい研究領域。国際政治は 旧来の国家間関係からトランスナショナルな関係に変化してき た、と言われつづけ四半世紀。動きが加速するグローバルな21 世紀だからこそ、国境という古典的な境界への国民的執着が始 まっている。魅力的なフォーラムの場が誕生したことを喜びた い。(竹中千春・立教大学教授)
ボーダー・リテラシィ(境界を理解すること)の欠如。「固 有の領土」「不法占拠」など激しいスローガンが飛び交う昨今。 だが、言葉の中身を説明できる人は少ない。国境とは何か、複 数の学界にまたがる専門家群が越境しつつ、リテラシィの涵養 を促す。(木村崇・京都大学名誉教授)
[藤森]

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