スラブ研究センターニュース 季刊 2004年 冬号 No.96
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研究の最前線

◆ 2004年度21世紀COE研究員募集 ◆

 この募集は文部科学省21世紀COE研究教育拠点形成事業計画によって2003年度に採択された「スラブ・ユーラシア学の構築:中域圏の形成と地球化」プログラムの一環としておこなうものです。応募の要領は下記の通りです。
[編集部]

[1]応募要件: 以下の要件をいずれも満たす者

 a)人文・社会科学及び学際的な諸分野でスラブ・ユーラシア地域を研究する者
 b)原則として、2004年4月1日時点において35歳未満である者
 c)博士の学位を取得した者、またはそれに相当する能力を有すると認められる者
d)正規の勤務先を持つ者は応募できない。但し、2003年3月31日時点において勤務契約が終了予定の場合はこの限りでない。また、大学院生、研究生等の学籍を有する者は応募資格を有するが、採用前に退学の手続きをおこなうことが必要である

[2]勤務条件

a)主たる職務内容:共同研究の遂行とその補助的業務
b)COE研究員勤務形態及び待遇:国家公務員教育職に準ずる
c)雇用期間:2005年3月末までの1年。ただし、2004年4月に新規採用の者については2005年度の再応募による再任が可能である

[3]募集人数: 若干名
[4]応募期間:2004年1月5日~30日(必着)
[5]選考結果通知:2004年3月中旬(予定)
[6]採用予定年月日:2004年4月1日



◆ 21世紀COE「スラブ・ユーラシア学の構築」短期外国人フェロー決定 ◆

21世紀COE「スラブ・ユーラシア学の構築」の短期外国人フェロー(2003年度)の公募が11月から12月にかけておこなわれました。13名の応募者の中から選抜がおこなわれ、次の研究者が選ばれました。

タマラ・フンドロヴァ(Hundorova, Tamara Ivanivna)
ウクライナ科学アカデミーウクライナ文学研究所文学理論学部長 
滞在:1月20日~4月18日
スタニスラフ・ラコバ(Lakoba, Stanislav Zosimovich)
アブハジア大学考古・民族学部教授 
滞在:1月22日~4月20日
ユリア・ノヴィク(Novik, Yulia Olegovna)
カムチャッカ教育大学人文学部助教授 
滞在:2月12日~4月15日
レオニード・タイマーソフ(Taimasov, Leonid Aleksandrovich)
チュワシ大学歴史学部助教授 
滞在:1月12日~2月10日

 2004年度については、いまのところ、レオニード・ゴリゾントフ・ロシア科学アカデミースラブ学研究所研究員が秋に3ヵ月滞在することのみが決まっており、すでに追加募集がおこなわれています(http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/fvf21coe/fvf21coe.html)。

 21世紀COEの外国人フェローシップは、従来のセンターの長期・短期のフェローシップとは、性格がやや異なります。選抜されるために高い水準の能力と業績が要求されるのは従来と同じですが、研究または教育面で「スラブ・ユーラシア学の構築」に具体的に貢献する研究者であることが要求されます。

 上記の研究者について言えば、まず、フンドロヴァさんは、日本にウクライナ文学研究の種をまくいわば宣教師として選ばれたのであり、3月ごろにウクライナ近現代文学に関するセミナーを開催することに同意して下さいました(別項参照)。ラコバ氏は、今後、センターとしても日本全体としても盛り上げてゆくべきコーカサス研究への橋頭堡であり、また、非承認国家の代表であるという点でも重要です。滞在中に、アブハジアの歴史と現状を多面的に分析する本を上梓することを約束して下さっています。タイマーソフ氏は、国際シンポジウムで報告することを前提にして招かれ、日本における水準がすでにかなり高いヴォルガ・ウラル地域研究への援軍であると言えます。民族中心史学ではなく空間的アプローチを提唱するユニークな研究者であり、同時に小民族の代表ということで、タタールやバシキールのような大民族史観に偏りがちな傾向も是正してくれるでしょう。ラコバ氏、タイマーソフ氏の選抜に当たっては、過去の研究協力実績も評価されました。

 ノヴィクさんの選抜は、シベリア極東中域圏研究を推進する決意と、カムチャッカのような厳しい環境で不屈に研究を続ける研究者と交流することの重要性が認識されたことの結果です。ゴリゾントフ氏は、ロシア帝国への空間的アプローチを提唱する国際的にも有名な研究者であり、昨年秋の来日時における八面六臂の活躍は、私たちの記憶に新しいところです。また、秋に、ロシア帝国論をテーマとした院生向けセミナーをおこなうことを約束してくれています。以上のように、従来の、ややお客さんのような外国人フェローのあり方とは異なって、日本の研究への具体的な貢献が確保されている点が、21世紀COEフェローの特徴なのです。
[松里]


◆ タマラ・フンドロヴァさんのウクライナ近現代文学セミナー ◆

 「21世紀COE短期外国人フェロー決定」の欄でお知らせしましたように、ウクライナ科学アカデミーウクライナ文学研究所研究員で、ウクライナ科学アカデミー会員・通信員でもあるタマラ・フンドロヴァさんが、センター滞在中の3月、ウクライナ近現代文学をテーマとしたセミナーをおこなってくださいます。具体的な内容、期日などは、彼女の来日後に決められますが、このセミナーが全国的な規模のものとして成功するよう、何らかの奨励措置をとることも検討中です。当面、「そのようなセミナーならぜひ出てみたい」と考える人の数を知る必要がありますので、希望者はスラブ研究センター、望月(tetsuo@slav.hokudai.ac.jp)または大須賀(mika@slav.hokudai.ac.jp) までご連絡ください。
[松里]


◆ 2004年度COE=鈴川基金奨学研究員募集(予告) ◆

 鈴川正久氏のご寄付により1987年に発足した鈴川基金の奨励研究員制度を利用して、これまでに多くの大学院生がセンターに滞在し、センターおよび北大附属図書館の文献資料の利用、センターで開催されるシンポジウム・研究会への参加、センターのスタッフとの意見交換をおこない、実りのある成果を挙げてきました。本年度に21世紀COEプロジェクトが発足したのにともない、来年度から2007年度までの間は、新たに「COE=鈴川基金奨励研究員」という名称で奨学研究員の募集をおこないます。プログラムの内容はこれまでと大きな変更はありませんが、待遇面での充実をはかることになります。

 募集は若干名とし、助成対象者は原則として博士課程後期以上の大学院生です。助成期間は1週間以上3週間以内です。募集の開始は2月中旬頃、締め切りは4月末を予定しています。募集要項・応募用紙をご希望の方はセンターまでご連絡ください。なお、募集要項・応募用紙はセンターのホームページでも参照およびダウンロードできます。
[原]


◆ 専任研究員セミナー ◆

 2003年11月と12月に次の4回の専任研究員セミナーが開かれました。
11月13日 村上隆「北樺太石油会社の事業展開」、「トラスト・サハリンネフチによる石油開発」
討論者:上垣彰(西南学院大学)
12月17日 宇山智彦「中央アジア諸国の政治制度と政治体制:大統領制と権威主義」
討論者:田口晃(北大法学部)
12月22日 田畑伸一郎、塩原俊彦「ロシア:石油・ガスに依存する粗野な資本主義」
討論者:西村可明(一橋大学)
12月22日 原暉之「俘虜は博愛の心を以て之を取扱ふべし:樺太の戦場から100年前の戦争を考える」
討論者:横手慎二(慶応大学)

  村上研究員は、執筆中の著作『北樺太石油コンセッション 1925-1944』のなかの二つの章を提出しました。この著作は本人が全精力を傾けて書いているもので、それだけにコメントする側にもいつも以上に気合が入ったように感じられました。折しも、この日はセンターの専任研究員が全員顔を揃えるという、ここ数年なかったような事態が実現された日でした。また、報告者は入院中だったため、このセミナーのために病院を抜け出して来ていて、まだ今年度の専任研究員セミナーを終えていない者にとっては、頭の上がらない一日でした

 宇山研究員の提出ペーパーは、『現代中央アジア論:変貌する政治・経済の深層』と題する共著の概説書のために執筆したもので、整理のうまさと叙述の平明さという点でも強く印象付けられるものでした。行き違いで予定の討論者が現われないという専任研究員セミナー史上初めてのハプニングもありましたが、中央アジアの政治制度、政治体制の特徴付けなどをめぐって、活発に意見が交わされました。

 田畑研究員の提出ペーパーは、日本国際問題研究所『ロシア研究』の特集号『ロシア・東欧の市場経済の到達点』のために書かれたもので、おそらく専任研究員セミナー史上初めての共同執筆のペーパーでした。共著者の塩原俊彦氏(高知大学)も友情出演(?)しました。コメンテータは同特集号の編者であり、その的を射たコメントにより、原稿の大幅な書き直しを余儀なくされたようです。

 原研究員の提出ペーパーは、「捕虜の町・国際都市マツヤマ:ロシア兵捕虜収容所開設100年を前にして」という催し(松山大学)での報告が基になっていました。テーマは樺太での日本軍によるロシア軍将兵捕虜殺害事件という大変重いものですが、いつもながらの読者を惹き込むようなスタイルでコンパクトにまとめられていて、読んだ者に深い感銘を与えるペーパーでした。センターには、サハリンについては一言も二言もある者が複数いるので、討論は地図や地名などの細かな点にまで及びました。
[田畑]


◆ 研究会活動 ◆

 ニュース95号以降の北海道スラブ研究会およびセンター研究会の活動は以下の通りです。
[大須賀]

10月 30日 L.ゴリゾントフ(ロシア科学アカデミースラヴ学研究所)「内地ロシアと19世紀から20世紀初頭にかけてのロシアの社会意識におけるその象徴的形象(露語)」(SES-COE研究会)
11月7日 「ロシア極東の現在」研究会 B.アフォニン(ロシア科学アカデミー極東支部歴史・考古・民族学研究所)「ロシア極東の発展のための地政学的・経済的要因(露語)」;
V.コジェヴニコフ(新潟産業大)「議会選挙直前の沿海地方における政治情勢(露語)」
11月26日 パネル・ディスカッション・「中域圏」概念をめぐって 
パネリスト:佐々木隆生(北大・経済)、家田修(センター)、松里公孝(センター)(SES-COE研究会)
12月10日 B.ダラーゴ(トレント大、イタリア) "Small and Medium Enterprise in Transitional Economies: Achievements, Problems, and Cases of Russia and Hungary"  (SES-COE研究会)
12月15日 R.アリモフ(ウズベキスタン大統領付属戦略・地域研究所) "Creation of New Security Environment in Central Asia: A View from Uzbekistan"(SES-COE研究会)
 


学界短信

◆ 米国スラブ研究促進学会(AAASS)第35回全国大会 ◆

 AAASSの2003年の全国大会が11月20~23日にカナダのトロントで開催された。米国の学会がカナダで開かれるのは一見奇妙ではあるが、その他のいろいろな分野と同様に、米国とカナダの区別はとくにないようである。関係者の話では今年の参加者は1,600人で、昨年(ピッツバーグ)より若干増えたとのことである。日本人の参加者は私の確認できた限り9人で、昨年(5人くらいか?)よりも増えたようである。

 今年は、一橋大学経済研究所の特定領域研究を意識して、久保庭真彰、上垣彰、ピーター・ラトランドの各氏や、世界銀行からユニセフに移ったチモシー・ヘレニャク氏らとともに、「ロシアにおける世代間利害調整」と題するパネルを組織し、私はロシアの年金改革に関する報告をおこなった。毎年、ロシアの政治・経済・国際関係のパネルのなかではもっとも多くの聴衆を集めるエド・ヒューエット記念ラウンドテーブル(Post-Soviet Affairs誌に要旨が掲載される)と同じ時間帯に設定されたので、我々のパネルには聴衆がほとんど来ないのではと恐れていたが、義理堅いフィリップ・ハンソン氏や、ロシアの銀行研究の専門家で、最近OECDに移ったウイリアム・トンプソン氏、センサス研究で活躍中のドミニク・アレル氏を含めて、20人近い聴衆が集まり、こうしたテーマに対する関心の高さを実感することができた。

 最近数年の傾向でもあるが、ロシア経済関係のパネルでは、アメリカ人以外の報告者やパネリストが今年も多く、ほとんど国際学会の様相を呈している。たとえば、ジュリアン・クーパー、シルヴァナ・マレ、デイヴィッド・レーン、ステファン・ヘッドルンドの各氏らが登壇した。アメリカ人経済学者では、新著を出したばかりのマーシャル・ゴールドマン氏の元気な姿が久しぶりに見られた。

 2004年の大会は、12月4~7日にボストンで開催される。

[田畑]


◆ 欧州比較経済体制学会(EACES)の新しいオンライン・ジャーナルの投稿募集 ◆

 欧州比較経済体制学会がインターネット上で無料で公開される雑誌The European Journal of Comparative Economics (EJCE)を新たに刊行することとなった。1年に2回発行される。これに際して、同学会は広く投稿を呼びかけている。関心のある方は、http://eaces.liuc.it 参照。
[田畑]



◆ 学会カレンダー ◆

2004年 1月26日
-2月6日
「ロシア外交の特性」短期特別コース 於ロシア外務省外交アカデミー
問い合わせは:galina-101@yandex.ru/ksushasineva@yandex.ru 

1月28-31日 スラブ研究センター冬期国際シンポジウム "Emerging Meso-Areas in the Former Socialist Countries: Histories Revived or Improvised?" 及び若手研究者国際ワークショップ(記事参照)

4月7-11日 国際会議 "Siberia and the Russian Far East: Past, Present, and Future"  於テキサス州ヒューストン
連絡先:Victor Mote, vmote@earthlink.net 

6月4-5日 比較経済体制学会第44回全国大会 於大阪経済大学

7月14-16日 スラブ研究センター夏期国際シンポジウム

9月23-25日 欧州比較経済体制学会(EACES)第8回隔年大会。テーマは「EU拡大:2004年以降に何が来るか?」於ベオグラード

10月2-3日 日本ロシア文学会研究発表会・総会 於稚内北星学園大学

12月4-7日 米国スラブ研究促進学会(AAASS)年次大会 於ボストン
2005年 7月25-30日 ICCEES(中東欧研究国際評議会)第7回世界会議 於ベルリン
詳しい情報は:http://www.rusin.fi/iccees/
センターのホームページにはこの他にも多くの海外情報が掲載されています。
[大須賀]



図書室だより

◆ ボリス・ニ コラエフスキー・コレクションを補充 ◆

 1993年から94年度にかけてスラブ研究センターは、ロシア革命・社会主義運動に関する重要史料である米国スタンフォードのフーヴァー研究所文書館が所蔵するボリス・ニコラエフスキー・コレクションのマイクロフィルムのUnit 1から11までを購入している(センターニュースno. 58(1994.7)を参照)。しかし、その後、Unit 12以下が製作されたとの情報に接していたが、残念ながら長いこと追加補充ができずにいた。2003年度において、センターの21世紀COEプロジェクトが採択されたことから、このほどUnit 12-14を補充することができたので、お知らせしたい。Unit 12は41リール、Unit 13は35リール、Unit 14は41リールの計117リールから成る。まだ残りのUnitがあるが、遠からず完結させることができるものと期待している。
[兎内]


ウェブサイト情報

 2003年9月から11月までの3ヵ月間における、センターのホームページへのアクセス数(但し、gif・jpg等の画像形式ファイルを除く)を統計しました。
[山下]
  全アクセス数
(1日平均)
うち、
邦語表紙
アクセス数
(1日平均)
うち、
英語表紙
アクセス数
(1日平均)
国内からの
アクセス数(%)
国外からの
アクセス数(%)
不明(%)
9月 219,116 (7,303) 9,412 (314) 3,174 (106) 70,606 (32.2%) 114,813 (52.4%) 33,697 (15.4%)
10月 222,723 (7,346) 10,999 (355) 2,810 (91) 85,252 (37.44%) 105,968 (46.53%) 34,503 (16.03%)
11月 251,336 (8,378) 11,596 (386) 2,609 (87) 88,796 (35%) 132,323 (53%) 30,217 (12%)


編集室だより

◆ 2002年度夏期国際シンポジウム報告集 ◆

book
 2002年7月に開催された夏期国際シンポジウム「スラブ・ユーラシアにおける国民史の構築と脱構築 The Construction and Deconstruction of National Histories in Slavic Eurasia」の英文報告集が2003年11月に刊行されました。当初はシンポジウム終了から1年以内の刊行を目指していましたが、編集者の不手際から実際の刊行はかなり遅れてしまいました。とくに原稿を早い段階でお送り頂いた執筆者の皆様にお詫び申し上げます。内容は、スラブ・ユーラシア地域の「国民/民族史」に関わる力作が並んでいます。なお、収録論文はセンターのホームページ上でも読むことができます。報告集自体をご希望の方は林までご連絡ください。
[林]



◆ スラブ・ユーラシア研究者名簿 第7版 ◆

 3年毎に改訂されている研究者名簿の第7版がタイトルを『スラブ・東欧研究者名簿』から『スラブ・ユーラシア研究者名簿』と改められ2003年11月に発行されました(従来のタイトルでは旧ソ連の中央アジア研究者がカバーされないためです)。前回より早い発行を目指したのですが、個人情報を扱う仕事は手間を省くことが難しく、結局前回と同じ月の発行となってしまいました。この名簿がスラブ・東欧研究の活性化の一助となれば幸いです。掲載にご協力くださった方には一冊お送りしましたが、ご希望の方はご一報ください。また記載の誤りに気づかれた方もご一報下さい。
[大須賀]


みせらねあ

◆ 人物往来 ◆

 ニュース95号以降のセンター訪問者(道内を除く)は以下の通りです(敬称略)。
[家田]
10月30日 ゴリゾントフ(Leonid Gorizontov)(ロシア科学アカデミースラヴ学研究所)
11月7日 アフォニン(Boris Afonin)(ロシア科学アカデミー極東支部歴史・考古・民族学研究所)、コジェヴニコフ(Vladimir Kozhevnikov)(新潟産業大)
11月13日 上垣彰(西南学院大)
12月10日 ダラーゴ(Bruno Dallago)(トレント大、イタリア)
12月15日 アリモフ(Ravshan M. Alimov)(ウズベキスタン大統領付属戦略・地域研究所)
12月22日 西村可明(一橋大)、横手慎二(慶応大)、塩原俊彦(高知大)



◆ 研究員消息 ◆

 原暉之研究員は2003年9月21~28日の間、科学研究費「中国東北(満州)をめぐる日本・中国・ロシア関係のロシア未公開史料の調査研究」に関する資料収集のためロシアに出張。
  岩下明裕研究員は10月1~14日の間、ロシア外交の資料収集、ロシア、タジキスタン関係の資料収集のためロシア、タジキスタンに出張。また10月19~23日の間、21世紀COE「スラブ・ユーラシア学の構築」に関する国際会議出席のため中国に出張。また11月29日~12月6日の間、「ロシア・極東ロシアにおける多国間安全保障と地域協力」に関する学会出席及び情報収集のため米国に出張。また12月8~19日の間、科学研究費「ロシアの世界経済との統合に関する総合的研究」に関する資料収集、現地調査及び「ポスト冷戦時代のロシア・中国関係とそのアジア諸地域への影響」に関する資料収集のためキルギス、トルクメニスタン、ロシアに出張。また2004年1月11~23日の間、科学研究費「ポスト冷戦時代のロシア・中国関係とそのアジア諸地域への影響」に関する現地調査のためインド、パキスタンに出張。
  宇山智彦研究員は10月2~7日の間、科学研究費「東欧・中央ユーラシアの近代とネイション」の研究成果の中央ユーラシア学会年次大会における発表のため米国に出張。
  山村理人研究員は10月6~21日の間、21世紀COE「スラブ・ユーラシア学の構築」のカザフスタンにおける農業構造変動と環境問題に関する現地調査のためカザフスタンに出張。また11月30日~2004年1月26日の間、21世紀COE「スラブ・ユーラシア学の構築」に関する「スラブ・ユーラシア地域における農村経済・社会構造の変動」の調査及び情報収集のためロシア、カザフスタン、ウクライナに出張。
  松里公孝研究員は10月7~24日の間、研究打合せ及び調査のためロシア、アルメニア、ウクライナ、モルドワに出張。
  家田修研究員は10月16~26日の間、科学研究費「東欧地域社会形成と拡大EUの相互的影響に関する研究」に関する国際会議出席、研究調査面接と資料収集のためハンガリー、イタリア、英国に出張。また12月4~9日の間、21世紀COE「スラブ・ユーラシア学の構築」に係わる研究報告書の出版についての編集打合せ及び資料収集のため英国に出張。また12月27日~2004年1月4日の間、21世紀COE「スラブ・ユーラシア学の構築」関連の研究成果出版に関する研究打合せと資料収集のため英国に出張。
  田畑伸一郎研究員は11月19~24日の間、米国スラヴ学会での報告のためカナダに出張。また2004年1月15~22日の間、科学研究費「移行経済における世代間の利害調整」に関するロシア経済の調査・資料収集のためロシアに出張。
  望月哲男研究員は11月19~25日の間、科学研究費「転換期ロシアの文芸における時空間イメージの総合的研究」に関する全米スラブ学振興学会参加及び報告のためカナダに出張。また12月21~29日の間、21世紀COE「スラブ・ユーラシア学の構築」に関して、ロシア文芸の時空間に関する資料収集のためロシアに出張。
 荒井信雄研究員は11月19~28日の間、科学研究費「ポスト冷戦時代のロシア・中国関係とそのアジア諸地域への影響」に関する2004年夏期国際シンポジウムに関わる協議、資料調査、学術会議に関する打合せ及び国際学術会議にて報告のためロシアに出張。また12月8~17日の間、サハリン日本センターでの講義及び資料収集のためロシアに出張。
 林忠行研究員は11月24日~12月7日の間、科学研究費「東欧・中央ユーラシアの近代とネイション」に関する資料収集のためスロヴァキア、ハンガリー、チェコに出張。

2004 年1月28日発行
編集責任 大須賀みか
編集協力 原  暉之
発行者 家田  修
発行所 北海道大学スラブ研究センター
060-0809  札幌市北区北9条西7丁目
Tel. 011-706-3156, 706-2388
Fax. 011-706-4952
インターネットホームページ:
http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/

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