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スラブ言語学の研究会発足のご案内

2020年の部局間交流協定更新に際して、スラブ・ユーラシア研究センター(以降SRC)とロシア学士院付属スラブ学研究所 (Institute of Slavic Studies of the Russian Academy of Sciences。以降ISSRAS)は、オンライン・プラットフォームの設立、とりわけスラブ諸語研究の諸問題を扱う共同研究会『スラブ言語学の潮流』(Current Trends in Slavic Linguistic/Sovremennye tendencii v slavjanskom jazykoznanii)の立ち上げに合意しました。このプラットフォーム立ち上げの目的は以下の通りです。

  1. 研究者の発表や討論を通じて、専門的意見、出版情報、現地調査資料などの交換を行う。
  2. スラブ言語学の発展、とりわけ新たな学際的アプローチを用いた研究の新展開を目指す。
  3. 言語学およびその下位領域における一般理論の新展開を踏まえたうえでスラブ諸語の分析を通じて、新たな知見をもたらす。
  4. 言語に影響を与える技術革新の潮流、世界レベルでの様々な挑戦の中でのスラブ言語学の動態を討論する。
  5. 意見交換、ブレーンストーミング的な討論を通じ、双方の研究機関所属(および関連)する研究者が参画できるプロジェクトの設立を目指す。

 

この枠組みの中で、SRCとISSRASは毎年1回の講義および共通題目を掲げたワークショップを組織する予定です。これに加え、不定期のシンポジウムや特別講義などの様々なイベントも組織されます。このプラットフォーム自体は双方の研究機関によって運営されますが、全てのイベントは原則公開で行われ、運営研究機関以外の所属の研究者も参加することができます。このプラットフォームが、世界中のスラブ語研究者が参加可能な媒体となり、スラブ言語学および関連領域の発展に資することを期待しています。将来コロナ禍が解決した時には、対面式研究会の組織も検討しています。
私たちのオンライン・イベントで多くのスラブ語研究者と出会えること、また近い将来実際対面でお目にかかれるのを心待ちにしています。


2020年12月9日 
野町 素己(SRC)
イリーナ・セダコワ(ISSRAS)
グレープ・ピリペンコ(ISSRAS)

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