『Acta Slavica Iaponica』執筆要領

●『ActaSlavicaIaponica』執筆要領(2008.8.20)

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●『ActaSlavicaIaponica』ほかセンター欧文出版物の引用注の 様式 (2004.2.12 update)

1. ラテン文字使用言語文献およびラテン文字化されたその他の言語の様式
1-1. 雑誌論文
初出:
著者の名(またはそのイニシャル)/ミドルネイムイニシャル/姓/カンマ/ダブルコーテイション/論文名/カン マ/ダブルコーテイション閉じる/誌名イタリック/巻(vol.はつけない)/コロン/号(no.はつけない)/丸括弧/ 出版年(出版年の前に出版月または季を入れるかどうかは著者の判断に任す。)/丸括弧閉じ る/カンマ/p.ま たはpp.つきで頁 数(終頁につき、十桁・百桁・千桁の省略は認めない)/ピリオド

例:    Nancy M. Wingfield, "The Politics of Memory: Constructing National Identity in the Czech Lands, 1945 to 1948," East European Politics and Societies 14:2 (2000), pp. 246-247.

共著論文の場合は以下の通り。

例:    Ke-Young Chu and Sanjeev Gupta, "Protecting the Poor: Social Safety Nets During Transition," Finance and Development 30 (1993), pp. 24-27.

中国人、韓国人、ハンガリー人のように、国際的にも姓/名の順で記することが慣例として定着している場合、しかも執筆者がその慣例に従いたいと希望する場 合は、先記した姓の後にカンマをうつこと。
上の例を再度用いれば、
例:    Chu, Ke-Young and Sanjeev Gupta, "Protecting the Poor: Social Safety Nets During Transition,"  Finance and Development 30 (1993), pp. 24-27.

また、初出の際に「本稿においては何々人については姓・名の順で記す」と断ることが望ましい。

2度目からの言及:
①奨励される様式:
(筆頭)著者の姓/カンマ/ダブルコーテイション/論文名の最初の2・3語/カンマ/ダブル コーテイション閉じる/ p. またはpp.で頁数 (終 頁につき、十桁・百桁・千桁の省略は認めない)/ピリオド

上の例を用いれば、Wingfield, "The Politics of Memory," p. 246;  Chu et al., "Protecting the Poor," p. 25.

この様式は、通常、同一(筆頭)著者による二つ以上の著作への言及がなされる場合に限り用いられる。しかし、センター出版物では、一般的にこの様式を推奨 する。

②許容される様式:(筆頭)著者の姓/カンマ/op.cit.(イタリックに しない)/カンマ/p.ま たはpp.で頁数 (終頁につき、十桁・百桁・千桁の省略は認めない)/ピリオド

上の例を用いれば、Wingfield, op. cit., p. 246.  Chu et al., op. cit., p. 25.

ただし、執筆者が杜撰な場合、同一著者の二つ以上の著作を上に引用しておきながら、op. cit.を用いる(つまり、読者はどちらのことだかわからない)ミスがままあり、編集者は苦しめられる。したがって、自分の緻密さに自信の ない執筆者はop. cit.を使わないこと。

③許容されない様式:ラテン文字でtam zheと書くようなことはしないこと。ラテン文字以外を使用する言語をラテン文字化した場合、上記の英語式をとること。

ラテン文字使用言語についても、様式の統一を妨げる「原語主義」(たとえば、同じ論文の中で、英語文献についてはop. cit.を用い、ドイツ語文献についてはa.a.O.を用いる、英語文 献についてはp.を 用い、ドイツ語文献についてはS.を 使うなど)はとらず。英語式 を選択せよ。

ただし、「トレースする上で有益な原語主義」は認める。例えば、アーカイヴの表示、またロシア語をラテン文字化した場合のchast'vyp.seriia などを 英語に「翻訳」するとトレースが困難になる。こうした場合には、原語を翻字するのみとする。

1-2. 論文集の論文
初出:
著者の名(またはそのイニシャル)/ミドルネイムイニシャル/姓/カンマ/ダブルコーテイション/論文名/ダブル コーテイション閉じる/ in編者名<名・姓の順で>/カンマ/ed. または eds./カンマ /書名イタリック/丸括弧/出版地/コロン/出版社/カンマ/出版年/丸括弧閉じる/カンマ /ch.章 数、またはp.また はpp.半角スペー スつきで頁数(終頁につき、十桁・百桁・千桁の省略は認めない)/ピリオド

例:     Margaret R. Somers, "Where Is Sociology after the Historic Turn?" in Terrence J. McDonald, ed., The Historic Turn in the Human Sciences (Ann Arbor: University of Michigan Press, 1996), pp. 55-78.

出版社名は原則として不要。ただし、トレース上必要と著者が考える場合のみ、出版地の後にコロンを挿んで表記する。

2度目からの言及:1-1のルールに倣う。
上の例を用いれば、Somers, "Where Is Sociology," p. 62. が奨励される。

1-3. 本
初出:
著者名(またはそのイニシャル)/ミドルネイムイニシャル/姓/カンマ/書名イタリック/丸括弧/出版地/カンマ/出版年/丸括弧閉じる/カンマ/ch.章数、またはp.またはpp.つきで頁数 (終頁につき、十桁・百桁・千桁の省略は認めない)/ピリオド

例:     Andrew Wilson, Ukrainian Nationalism in the 1990s: A Minority Faith (Cambridge: Cambridge University Press, 1997), p. 145.

共著書・共編論文集の場合は、次の通り。

例:     Priit Jarve, Katrin Toomel, and Linnar Viik, eds., Estonian Human Development Report, 1996 (UNDP, 1996), pp. 43-46.

2度目からの言及:1-1のルールに倣う。
単著について、上の例を用いれば、Wilson, Ukrainian Nationalism, p. 145. が奨励される様式。共著について、上の例を用いれば、Jarve et al., Estonian Human Development Report, pp. 45. が奨励され る様式。

1-4. 学位論文
初出:
著者名(またはそのイニシャル)/ミドルネイムイニシャル/姓/カンマ/ダブルコーテイション/論文名/ピリオ ド/ダブルコーテイション閉じる/Ph.D. dissertation in.../丸括弧/大学名/カンマ/論文審査年/丸括弧閉じる/カンマ/ch.章数、またはp.またはpp.つき で頁数(終頁につき、十桁・百桁・千桁の省略は認めない)/ピリオド

注意事項:①旧共産圏の学位論文については、Dissertatsiia dlia soiskaniia...などの形で原語をそのまま翻字する。doctoral dissertationdoctoral candidate dissertationなどに翻訳しない。大学・研究機関名も翻訳せず、翻字のみとする。
②旧ソ連圏の場合、著者の所属大学・機関と審査大学・機関は必ず異なるが、所属を記す。
例:
John F. Young, "Local Government and the Russian State: The Quest for Local Self-Government." Unpublished Ph.D. dissertation in political science (University of Toronto, 1997), ch. 4.

N.O. Shcherbak, "Natsional'na polityka tsaryzmu u pravoberezhnii Ukraini v kintsi XIX P pochatku XX st. Za materialamy zvitiv mistsevykh derzhavnykh ustanov." Dysertatsiia na zdobuttia naukovoho stupenia kandydata istorychnykh nauk (Kyivs'kyi universytet, 1995), p. 189.


2度目からの言及:1-1のルールに倣う。
上の例を用いれば、奨励されるのは、Young, "Local Government,"ch. 4;  Shcherbak, "Natsional'na polityka," p. 189.

1-5. ワーキング・ペーパー
初出:
書名(1-3)に準ずる。ただし、出版社の後にコロンを挿んで出版主体を書き、その後ろにWorking Papersな どを付す。

例:    Raomo Blom, ed., Expert Interviews from the Baltic States  (Tampere: Department of Sociology and Social Psychology, Working Papers, B:37, 1997), p. 9.

2度目からの言及:1-1のルールに倣う。
上の例を用いれば、Blom, Expert Interviews, p. 9.

1-6. アーカイヴ資料
初出:
文書館名/必要に応じて丸括弧内に略号/カンマ/...以下の表記法は現地主義、原語主義をとる。ロシア文書システムにおける「フォンド」に該当する単位 の後には、初出の際、直角括弧内にフォンド名を記す。

2.    露語文献 (Отечественная история 誌と同じとする)
基本的な考え方:巻号を表すТ.やページ数を表すС.は、文頭(ピリオドの次)にあれば大文字、文中(カンマの次)にあれば小文字。

2-1. 雑誌論文
初出:
著者姓/名と父称のイニシャル(以上イタリック)/論文名/ピリ オド無しでダブルスラッシュ/雑誌名/ピリオド/出版年/ピリオド/巻号/ピリオド/С.頁 数(終頁につき、十桁・百桁・千桁 の省略は認めない)/ピリオド

例: Черменский Е.Д. Земское либеральное движение накануне революции 1905-1907 гг. // История СССР. 1965. №5-6. С. 157.

2度目からの言及:
①奨励される様式:
(筆頭)著者の姓(イタリック)/ピリオド/論文名の最初の2・3語/ピリオド/ С.頁数(終頁につき、十桁・百桁・千桁の省略は認めない)/ピリオド

上の例を用いれば、Черменский. Земское либеральное движение. С. 157.

②許容される様式:
(筆頭)著者の姓(イタリック)/ピリオド/Указ. соч.//С. 頁数(終頁につき、十 桁・百桁・千桁の省略は認めない)/ピリオド

上の例を用いれば、Черменский. Указ. соч. С. 157.

2-2. 論文集の論文
初出:
著者姓/名と父称のイニシャル(以上イタリック)/論文名/ピリ オド無しでダブルスラッシュ/編者姓、名と 父称のイニシャル(イタリック)/(ред.) /論文集名/ピリオド/出版地(有名都市は略号可)/カンマ/出版年/ピリオド/С.頁数(終頁につき、十桁・百桁・千桁の省略は認めない)/ピリオド

例:  Боханов А.Н. Сергей Юрьевич Витте // Карелии А.П. (ред.) Российские реформаторы (XIX-начало XX в.). М., 1995. С. 125-127.

2度目からの言及:2-1のルールに倣う。
上の例を用いれば、望ましいのは Боханов. Сергей Юрьевич Витте. С. 125-127.
許容されるのは、Боханов. Указ. соч. С. 125-127.

2-3. 本
初出:
著者姓/名と父称のイニシャル(以上イタリック)/書名/ピリオド/出版地(有名都市は略号可)/カンマ/出版年 /ピリオド/С.頁数(終頁につき、十桁・百桁・千桁の省略は認めない)/ピリオド

例:   Дементьев А.Г. Статьи о советской литературе. М., 1983. С. 22.

2度目からの言及:2-1のルールに倣う。

2-4. 学位論文
初出:
著者姓/名と父称のイニシャル(以上イタリック)/論文表題/ピリオドなしでコロン/Автреф. дис... канд. ист. наук (このように略記可)/ピリオド/出版地(有名都市は略号可)/カンマ/出版年/ピリオド/С.頁数 (終頁につき、十桁・百桁・千桁の省略は認めない)/ピリオド

例:    ЮргановА.Л. Политическая борьбав годы правления Елены Глинской (1533-1538 гг.): Автореф, дис... канд. ист. наук. М., 1987. С. 18-19.
.
2度目からの言及:2-1のルールに倣う。

2-5. アーカイヴ資料については、初出の際に フォンド名を直角括弧内に示すこと。形式については以下の例を参照のこと。

例:    РГИА (Российский государственный исторический архив), ф. 1286 [Департамент полиции исполнительной], оп. 4, д. 285, л. 16..


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