CONTENTS

研究員の仕事の前線

本田晃子さんが東京大学南原繁記念出版賞を受賞

宇山 智彦(SRC)


 2012年12月4日の東京大学出版会理事会において、本田晃子さん(センター非常勤研究員)の論文「天体建築論―イワン・レオニドフと紙上の建築プロジェクト」が、第3回東京大学南原繁記念出版賞を受賞することが決まりました。
 この論文は、本田さんが2011年に東京大学大学院総合文化研究科に提出した博士論文で、東京大学出版会から書籍として刊行される予定です。 レオニドフ肖像
 論文のテーマは、ロシア・アヴァンギャルド建築の代表的人物であるイワン・レオニドフの「紙上建築」です。 本田氏は、「紙上建築」は実際に建てられた建築作品に対する二次的なものではなく、 むしろ実現した建築物に対抗するもう一つのヴィジョンを提示する独創的な作品だと考えています。 講評では、「ロシア語の一次資料を渉猟し、アヴァンギャルドから社会主義リアリズムへという容易には説明しがたい複雑な流れに即した形でソ連の建築を包括的に論じたものは、 本論文が初めてでレーニン研究所模型あろう」とされ、またレオニドフの建築の展開を、閉ざされたものとしてではなく、写真、映画、演劇、博覧会といった媒体やジャンルとの緊密な関係のうちに描き出したことも高く評価されています。
マグニトゴルスク都市計画





詳しくは東京大学出版会のページをご覧ください。

第3回東京大学南原繁記念出版賞発表のお知らせ

ページの先頭へ