スラブ研究センターニュース 季刊 2008 年春号 No.113 index
洞爺湖サミットに向けた諸企画 のひとつとして、日露青年交流セ ンターは、ロシアの若手新聞記者 11 名を招きました。4 月19 日(土)、 根室を訪れる途上、一行は札幌に 立ち寄り、センターから松里、荒井、 長縄、越野が、低温研から大島慶 一郎教授が出席して、昼食を共に しました。
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北大総合博物館を見学する一行
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ロシア側は、ロシア新聞、コメ ルサント、独立新聞、ニュースの 時間、論拠と事実、イズヴェスチ ヤ、RBK デイリー(ロスビジネス コンサルティング)、イタル・タス、 インターファクス、リア・ノーヴォ スチ、プローフィリの記者たち。若手とは聞いていましたが本当に若く、平均年齢は20 代半 ばだったのではないでしょうか。懇談はまず、スラブ研究センターが政府とは独立の機関で あることを確認してから、日本人のロシアに対する関心の持ち方の変化、領土問題、科学者 の頭脳流出、最近おこなわれた議会と大統領選挙に及びました。とくに、ロシアに対する関 心が低い一方で、モスクワやペテルブルグにとどまらない様々な地域に、文系だけでなく理 系の日本人研究者が着実に入り込んでいる状況に関心を寄せていたようでした。また、越野 氏が日本の漫画におけるロシア文化・政治論を展開すると、漫画は日本政治のバロメーター でもあるのか、と興味津々でした。懇談は、日本側とロシア側が対面して着席するという形 式的な形でしたが、個人的には、台所で椅子を並べて語り合う形でもよかったと思いました。