スラブ研究センターニュース 季刊 2004 年秋号 No.99

ウェブサイト情報

 2004年6月から9月までの2ヵ月間における、センターのホームページへのアクセス数(但し、gif・jpg 等の画像形式ファイルを除く)を統計しました。

[山下]


全アクセス数
(1日平均)
うち、
邦語表紙
アクセス数
(1日平均)
うち、
英語表紙
アクセス数
(1日平均)
国内からの
アクセス数
(%)
国外からの
アクセス数
(%)
不明
(%)
6月 263,052
(8,768)
13,735
(458)
2,255
(75)
96,319
(36.6%)
125,462
(47.7%)
41,271
(15.7%)
7月 281,995
(9,097)
13,642
(440)
2,250
(73)
120,861
(42.86%)
98,218
(34.83%)
62,916
(22.31%)
8月 318,720
(10,281)
11,109
(358)
3,308
(107)
102,126
(32%)
134,502
(42%)
82,092
(26%)
9月 285,718
(9,217)
12,285
(396)
3,182
(103)
96,306
(33.7%)
96,702
(33.85%)
92,710
(32.45%)



編集室だより


スラヴ研究

 和文レフェリーズ・ジャーナル『スラヴ研究』第52号への投稿は8月末で締め切られました。14件の応募があり、2005年4月の発行を目指して 現在審査をおこなっています。

[宇山]



ACTA SLAVICA IAPONICA

 第22号はレフェリーによる審査がほぼ終わり、現在編集作業中です。今年度末の刊行をめざしています。

[松里/大須賀]

Slavic Eurasian Studies 3号の刊行

岩下明裕『中・ロ国境 4000キロ』(角川選書、2003年3月刊行)の英語版が、Slavic Eurasian Studiesの一環として、2004年9月に刊行されました。本書の構成は海外仕様に変更され、図版なども大幅にリニューアルされています。また収録内 容も一部、加筆・修正が施されており、読者は日本語版とはまた異なる知見を得ることができるかもしれません。本書は基本的に海外の研究者に発送されており ますが、下記のページを通じて、ダウンロードなどの申し込みが可能です。

[編集部]
http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/coe21/publish/no3_ses/webtop.html

21世紀COE研究報告集 3号の刊行

 『ロシアの中 のアジア/アジアの中のロシア (I)』が21世紀COE研究報告集No.3として7月に発行されました。内容は以下の通り。
[原]
イルクーツク商人とキャフタ貿易:1792~1830年
森永 貴子
クルバンガリー追尋:もう一つの「自治」を求めて 西山 克典
ハルビンのロシア人教育:高等教育を中心に 中嶋 毅
北洋とは何か 再構築された漁業史と対露観 神長 英輔

21世紀COE研究報告集 4号の刊行

 『現代文芸研 究のフロンティアVI』 が、21世紀COE研究報告集No.4として8月に発行されました。科学研究費研究『転換期ロシアの文芸における時 空間イメージの総合的研究』(望月哲男代表)と関連したもので、内容は以下の通り。
[望月]
ジェンダー研究におけるロシアの現在、または、ロシアにおけるジェン ダー研究の現在:
  -イリーナ・ジェレプキナ『熱情』、『ジェンダー的90年代』を読む-
貝澤 哉
プラトーノフについての回想をどう読むか 野中 進
現実と幻想と空虚:ペレーヴィンをめぐる試論 岩本 和久
脱出、空虚、ロシア:ペレーヴィン文学の時空間 中村 唯史
エレーナ・ファナイローヴァについて 鈴木正美




会 議(2004年7月–9月)

センター協議員会

2004年度 第1回 7月16日
議   題 1.スラブ研究センターの研究活動及び運営について

2.その他
報告事項 1.2004年度科学研究費補助金について

2.2004年度客員教授について

3. 2004年度外国人研究員着任状況について

4. 2005年度外国人研究員候補者について

5. 2004年度公開講座について

6. 2004年度鈴川基金奨励研究員の決定について

7.その他


2004年度 第4回 7月7日
議   題 1.2003年度歳出予算決算について

2.2004年度歳出予算(案)について

3.2005年度外国人研究員候補者の選考について

4.2005年度外国人研究員候補者に対する客員教授及び客員助教授の称号付与について

5.北海道大学スラブ研究センター教員選考内規の一部改正(案)について

6.北海道大学スラブ研究センターリサーチアシスタントの選考基準等に関する申し合わせ(案)について

7.その他
報告事項 1.2004年度夏期国際シンポジウムについて

2.教員の海外渡航について

3.2004年度外国人研究員の着任状況について

4.その他


みせらねあ

◆久保庭真彰氏に、レオンチェフ賞授与◆

久保庭真彰教授(一橋大学経済研究所、センター共同研究員)が2004年6月、ロシア自然科学アカデミーからレオンチェフ賞を授与されました。同賞 は、産業連関分析の創始者で、1973年ノーベル経済学賞受賞者のワシリー・レオンチェフ(1906年ロシア生まれ、後に米国に移住、1999年没)の功 績を記念して設けられた賞で、経済理論の発展および市場関係発展理論の創出に著しい貢献をなした学者などに贈られるものです(http://www.wassily.leontief.net/14.htm)。 第1回の昨年は、アンドレイ・イラリオノフ(ロシア大統領顧問)、エフゲニー・ガブリレンコフ(トロイカ・ディアローグ主任研究員)など4氏が受賞し、第 2回の今年は、久保庭氏を含めて、アベル・アガンベギヤン(ロシア科学アカデミー会員)など5氏が受賞しました。サンクト・ペテルブルグの国際社会経済研 究センター(レオンチェフ・センター)は、外国人として初めて受賞した久保庭氏の受賞理由として、とくに産業連関表を用いたソ連・ロシア経済分析を挙げて います。

[編集部]



◆岩﨑一郎・宇山智彦・小松久男編著『現代中央アジア論』の刊行◆

現代中央アジア論

 岩﨑一郎・宇山智彦・小松久男編著『現代中央アジア論:変貌する政治・経済の深層』(日本評論社、2004年)が刊行さ れました。歴史(特にソ連時代) の理解を重視したうえで、現在の中央アジア5ヵ国の政治体制、民族問題、宗教、国際関係・安全保障、市場経済移行、農業改革、環境問題、貿易・天然資源と いったテーマを論じています。政治学・経済学の教科書のスタイルを意識した構成で、5ヵ国を縦横に比較しながら、各分野の理論や先行研究に読者を導くよう に書かれています。豊富な図表と充実した付録も特徴です。カザフスタンの画家に特注した魅力的な絵が表紙を飾っています。



[編集部]




人物往来

 ニュース98号以降のセンター訪問者(道内を除く)は以下の通りです(敬称略)。

[田畑]

7月 1日
ヴァシ リューク(Svetlana Vassiliouk)(法政大院)
7月 9日
キム (Kim, Namsub)(ソウル大/韓国)、ハン(Hahn, Jeong-Sook)(同)
7月12日
平松潤 奈(東京大院)
7月13日
井上ま どか(東京大院)
7月14日
     -19日
ベロフ (Andrei Belov)(福井県立大)、チョン・ジェホ(Chung, Jae Ho)(ソウル大/韓国)、ダーキン(Andrew Durkin)(インディアナ大/米国)、長谷川毅(カリフォルニア大/米国)、カラシニコフ(Viktor Kalashinikov)(経済研究所/ロシア)、クレショフ(Varely Kuleshov)(経済産業生産組織研究所/ロシア)、マンドリク(Anatolii Mandrik)(歴史・考古学・民族学研究所/ロシア)、ミヘーエヴァ(Nadezhda Mikheeva)(一橋大)、ナィデェン(Svetlana Nayden)(経済研究所/ロシア)、倪孝銓(Ni, Xiaoquan)(中国社会科学院ロシア東欧中央アジア研究所)、ペク・クヌク(Paik, Keun-Wook)(英国王立研究所)、ローズマン(Gilbert Rozman)(プリンストン大/米国)、ラトランド(Peter Rutland)(上智大)、シルベルストフ(Vyacheslav Seliverstov)(経済産業生産組織研究所/ロシア)、セヴァスチヤノフ(Sergey Sevastyanov)(国立経済大/ロシア)、ツペンコワ(Inga Tsupenkova)(A.P.チェーホフ「サハリン島」博物館/ロシア)、ヴィソコフ(Mikhail Vysokov)(サハリン国立大/ロシア)、楊心宇(Yang, Xinyu)(復旦大/中国)、殷剣平(Yin, Jianping)(中国黒龍江省社会科学院シベリア研究所)、鐘亜平(Zhong, Yaping)(関西学院大)、安野正士(上智大)、飯島康夫(聖学院大)、飯田次郎(JICA)、石井明(東京大)、石川健(島根大)、石川登(京都 大)、井手康仁(慶応大院)、伊藤庄一(環日本海経済研究所)、岩田賢司(広島大)、宇多文雄(上智大)、大津定美(大阪産業大)、小澤治子(新潟国際情 報大)、押川文子(国立民族学博物館)、小野寺三寛(法務省)、神長英輔(東京大)、川原田抄苗(日本エネルギー経済研究所)、川村力(中東経済研究 所)、木村崇(京都大)、木村汎(拓殖大)、久保庭真彰(一橋大)、隈部兼作(国際協力銀行)、呉人徳司(東京外国語大)、小軽米燿子、小林香織(笹川平 和財団)、小森吾一(日本エネルギー経済研究所)、金野雄五(みずほ総合研究所)、権平恒志(NHK)、斉藤久美子(和歌山大)、坂口昭彦(法務省)、左 近幸村(大阪大院)、佐藤浩文(法務省)、佐藤友紀(時事ジャーナル)、渋谷星光(法務省)、下里俊行(上越教育大)、下斗米伸夫(法政大)、白石英才 (グロニンゲン大/オランダ)、杉本侃(経団連)、鈴木大輔(法務省)、栖原学(日本大)、瀬川明成(NHK)、高橋浩(ロシア東欧貿易会)、楯岡求美 (神戸大)、田村愛火(極東大)、十市勉(日本エネルギー経済研究所)、富山栄子(新潟青陵短期大)、中野潤三(鈴鹿国際大)、中村靖(横浜国立大)、中 本信幸(神奈川大名誉教授)、西村可明(一橋大)、西山克典(静岡県立大)、野村允(環日本海貿易交流センター)、長谷川健二(三重大)、服部倫卓(ロシ ア東欧貿易会)、浜桜子(エムオーツーリスト)、濱由樹子(津田塾大)、廣瀬陽子(慶応義塾大)、藤本和貴夫(大阪経済法科大)、堀江典生(富山大)、松 本かおり(大阪大院)、南塚信吾(法政大)、宮川絹代(東京大院)、百済勇(駒澤大)、山口佳美(京都大)、山下亮(在ユジノサハリンスク日本総領事 館)、山本耕三(熊本大)、湯浅剛(防衛研究所)、横手慎二(慶応大)、吉川英寿(法務省)、吉田進(環日本海経済研究所)、李燦雨(笹川平和財団)、渡 邊日日(東京大)
7月29日
神長英 輔(東京大)、麓慎一(新潟大)、三木理史(奈良大)
8月3日
ラモッ テ(Olivier Lamotte)(パリ大、フランス)
8月9日
田中和 夫(NHK)
8月16日
パク (Park, Hyun-Seop)(ソウル大/韓国)
8月23日
カルポ フ(Viktor Karpov)(ウクライナ軍中央博物館)、長縄宣博(東京大院)
8月31日
左近幸 村(大阪大・院)、広川佐保(日本学術振興会特別研究員)
9月 22日
石井正 子(国立民族学博物館)、木谷公哉(京都大)、黒木英充(東京外国語大)、豊島正之(同)、西村淳一(九州大)、真下裕之(京都大)
9月 30日
チュダ コーフ(Aleksandr Chudakov)(ロシア科学アカデミー世界文学研究所)
10月 6日
コラド (Sharyl Corrado)(イリノイ大院、米国)
10月 7日
福間加 容(千葉大院)
10月 8日
パワシ =ルトコフスカ(Ewa Paウasz-Rutkowska)(ワルシャワ大、ポーランド)、エセンベル(Selcuk Esenbel)(ボガジチ大、トルコ)、ガリャーモフ(R. Galliamov)(バシコルトスタン農業大、ロシア)、稲葉千晴(名城大)、北川誠一(東北大)



研究員消息

●家田修研究員は2004年7月18~24日の間、21世紀COEプログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」に関する国際会議出席と研究打ち合わせのた め、ポーランド、連合王国に出張。また9月11日~10月3日の間、科学研究費研究「東欧地域社会形成と拡大EUの相互的影響に関する研究」の成果報告、 国際会議出席、現地調査及び研究打ち合わせのため、連合王国、スロヴァキア、ルーマニア、ハンガリーに出張。

●松里公孝研究員は、7月26日~8月16日の間、科学研究費「ロシアにおけるイスラームと政治:多層的・比較的アプローチ」の推進及び21世紀COEプ ログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」の一環としてのリトアニア準大統領制の調査、現代ロシア・イスラムの調査のため、ロシア、リトアニアに出張。また 8月31日~9月17日の間、21世紀COEプログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」の一環としてポーランド科学アカデミーが主催する国際学会における リトアニアの準大統領制についての報告及び科学研究費「ロシアにおけるイスラームと政治:多層的・比較的アプローチ」を推進するための現地調査のため、 ポーランド、ロシアに出張。

●田畑伸一郎研究員は、8月6~13日の間、科学研究費「ロシアの世界経済との統合に関する総合的研究」に関する学術調査のため、ロシアに出張。

●山村理人研究員は、8月15~22日の間、科学研究費「旧ソ連諸国における農業インテグレーションの展開とその多面的影響」に関する国際ワークショップ での報告、現地調査、研究打ち合わせのため、中国に出張。

●岩下明裕研究員は、9月6~22日の間、日ロ学術報道会議出席及び「中欧と東アジアにおける統合過程:地域挑戦」会議出席及び科学研究費「東欧の地域社 会形成と拡大EUの相互的影響に関する研究」に関する意見交換、資料収集のため、ロシア、オーストリア、ハンガリー、スロヴァキア、チェコに出張。

●原暉之研究員は、9月9日~10月3日の間、科学研究費「日露戦争期の東北アジア国際関係:未公刊文書史料を中心とする研究基盤の形成」に関する史料調 査のため、ロシアに出張。

●林忠行研究員は、9月14~22日の間、科学研究費「東欧地域社会形成と拡大EUの相互的影響」に関する「中欧と東アジアにおける統合過程:地域的、地 球的挑戦」会議打ち合わせ、レセプション出席、意見交換、及び資料収集のため、スロヴァキア、チェコに出張。



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