このたび19世紀研究の国際的なネットワークであるCNCSIの日本拠点（CNCSI-Japan）を設立することになりましたので、ご案内させていただきます。CNCSI（Centre for Nineteenth-Century Studies International）は、大学、GLAM（美術館Galleries・図書館Libraries・アーカイブArchives・博物館Museums）、学会といった学術関連の3分野を結ぶ、MoU（以下「協定」）に署名した組織からなる団体です。現在は30以上の団体が加盟して、研究research、交流exchange、育成trainingを三本の柱として活動しています。

　CNCSIの詳細は以下のホームページをご覧ください。
https://cn-csi.com/
5月1日に開催されたオンラインワークショップを含む直近の主催イベントは以下からご覧いただけます。
https://cn-csi.com/events/list/
以下（5頁）では日本語での簡単な紹介文をお読みいただけます。
https://src-h.slav.hokudai.ac.jp/jp/news/167/CNews167.pdf

　CNCSI-Japanは、日本とCNCSIをつなぐ試みで、通常よりも簡単な手続きでCNCSIの会員になっていただけます。CNCSI の会員には以下の種類があり、CNCSI-Japanにご参加いただくことで、協定への署名なしで「ハブ会員」となります。会費は無料で有効期間は3年間、更新可能です。 CNCSI-Japan の会員は、CNCSIの目的と趣旨についてご賛同いただくとともに、CNCSIのアドバイザリー・ボードおよび関連する各種委員会のすべての会議への参加資格があります。

　CNCSIは、19 世紀研究の国際学会であるINCSA（International Nineteenth-Century Studies Association）の姉妹団体でもあります。INCSAは、国際性international、学際性 interdisciplinary、時代横断性intertemporalをキーワードに、19世紀に対する私たちの理解や関係性を今日の状況の中で再考することを目的としています。隔年で国際大会を主催しており、第1回大会が昨年2024年にイギリス・ダラムで開かれました。次回2026年はアメリカ・ワシントンでの開催が決まっていて、すでに報告募集も始まっています。
https://in-csa.com/2026-call-for-papers-in-english/

　2028年には大会を日本で実施する計画があり、今回のCNCSI-Japanの設立は、日本大会がより内容豊かに、円滑に実施されるようサポートすることを目的の一つとしています。またINCSA2028大会の組織運営に携わっていただける方も随時お待ちしております。

　INCSAの詳細は、以下のホームページをご覧ください。
https://in-csa.com/

第一回大会の様子の報告文は以下でご覧いただけます。
https://src-h.slav.hokudai.ac.jp/center/essay/20240730_j.html

　ご案内させていただいたCNCSI-Japanへの参加やINCSA日本大会の組織・運営にご関心があれば、以下の簡単なアンケートからご意見をお寄せいただけますと幸いです。
https://forms.gle/4yeF5ZmdLfKj2jEC8
メール（adaisuke@slav.hokudai.ac.jp）で直接お問い合わせくださるのも大歓迎です。

　ご不明な点や疑問点、ご意見等がございましたらぜひご教示ください。19世紀研究の国際的なネットワークづくりの取り組みにご賛同いただける方からのご連絡をお待ちしております。何卒ご検討いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

CNCSI-Japan設立準備委員会
代表　安達大輔

安達大輔
北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター准教授
CNCSI Steering Committee Member
INCSA Advisory Board Member
https://researchmap.jp/read0123346/
adaisuke@slav.hokudai.ac.jp