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[スラブ・ユーラシア叢書 15]

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  北東アジアの地政治
――米中日ロのパワーゲームを超えて

 
「スラブ・ユーラシア叢書」第15巻の刊行


編著:岩下明裕
2021年11月, 310頁
北海道大学出版会 (出版社のページへ)
ISBN 978-4-8329-6875-2
定価 3,500円+税

目   次


     
序章 変貌の30年・なぜいま北東アジアなのか? 岩下明裕 1
  はじめに――「北東アジア」という名の挫折   1
1 変貌の30年   3
2 本書の構成とアプローチ   10
       
第1部 地域の力学・域外のまなざし
       
第1章 朝鮮民主主義人民共和国の「安全保障」と非核化 福原裕二 19
  はじめに――「北朝鮮の核問題」とは何か   19
1 北朝鮮はなぜ核兵器開発を進めるのか   24
2 北朝鮮にとっての「安全保障」   34
3 非核化に対する北朝鮮体制の耐久性   38
  おわりに   43
       
第2章 韓国にとっての北東アジア 三村光弘 47
  はじめに   47
1 韓国にとっての北東アジアの位置   49
2 日韓両国における北東アジアの重要性比較   67
  おわりに   72
       
第3章 トランプ外交と流動化する北東アジア地域秩序 泉川泰博 77

 

はじめに 77
1 トランプ元大統領の世界観――三つの一貫性 78
2 トランプ政権の北東アジア政策――「相対的安定」からトランプ流外交へ 79
3 北東アジアへの影響 87
4 今後の行方 89
     
第4章 ロシアからみた安全保障アーキテクチャ 加藤美保子 97
  はじめに   97
1 アジア・太平洋地域でのロシアの目的――アーキテクチャを論じる意義   99
2 2010年代におけるロシアの秩序観の変容   105
3 対立後の世界の展望――ロシア流「多国間主義」   109
4 アジアの安全保障アーキテクチャ   111
  おわりに   115
       
第2部 世界化する中国
       
第5章 中国の漁業改革と揺らぐ海洋レジーム 益尾知佐子 125
  はじめに 125
1 中国海洋漁業の概況と行政上の問題点 127
2 習近平の漁業改革 139
  おわりに――海洋レジームへのインプリケーション 147
       
第6章 「一帯一路」構想の経済学――グローバル化する地域 舛田佳弘 155
  はじめに 155
1 「一帯一路」構想の概要 157
2 開発の経済思想 159
3 新構造経済学の骨子 161
4 新構造経済学に対する疑問点 167
5 経済理論としての意義 173
  おわりに 176
       
第3部 動く境界・変わる意識
       
第7章 再領域化される地域――ハイブリッドな未来を見つめて 岩下明裕 187
  はじめに 187
1 ボーダースタディーズの手法 189
2 エリアとしての特性 192
3 拡大する主権と空間のズレ 197

4

ボーダースタディーズが描く北東アジアの未来 204

 

おわりに――ハイブリッドな共同体を目指して 209
       
第8章 四つの門と六つの要塞――海峡をめぐる日本とロシア 井澗 裕 213
  はじめに 213
1 間宮海峡(韃靼海峡)――ニコラエフスクとアレクサンドロフスク 215
2 宗谷海峡(ラ・ペルーズ海峡)――クシュンコタン―大泊―コルサコフ 221
3 四つの門の外を求めて――箱館・対馬・長崎・旅順とロシア海軍 229
4 六つの要塞――「日本海を閉塞する」ということ 236
  おわりに 240
       
第9章 島を規律する――境界をめぐる地政治 天野尚樹 245
  はじめに 245
1 ボーダーアイランドを規律する 246
2 サハリン州をめぐる地政治 251
3 沖縄県をめぐる地政治 259
  おわりに 266
       
第10章 領土問題と非政府主体――「民族意識」を疑う ブフ,アレクサンダー 271
  はじめに 271
1 創られる「領土」意識――日本のケースを前提に 273
2 韓国・「独島守護」運動 276
3 台湾・「保釣運動」の起源 283
  おわりに 287
       
       
あとがき 293
索引 297
執筆者紹介 300
       

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