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シリーズ・ユーラシア地域大国論 5

越境者たちのユーラシア

著者  山根 聡 編著  長縄 宣博 編著
シリーズ  シリーズ・ユーラシア地域大国論 5
出版年月日  2015年12月
ISBN  9784623074532
判型・ページ数  A5・248ページ
発行元  ミネルヴァ書房

目   次


刊行にあたって

 序 章 国家の輪郭と越境(山根 聡) 
  1. 新たな世界秩序と非対称な存在
  2.  
  3. 人の移動が紡ぐ大国の輪郭
 第Ⅰ部 越境と回帰
 第1章 地域大国に生きるムスリム(山根 聡)
    ——近代化に揺れる新興知識層 
  1. 地域大国に生きるムスリム
  2.  
  3. 居住地をイスラーム的文脈で判断する
  4.  
  5. インド・ムスリムの聖遷運動
  6.  
  7. ロシア・ムスリムによる国家像
  8.  
  9. 中国ムスリムの「愛国愛教」
  10.  
  11. ムスリムのネットワークで拡散する汎イスラーム主義
  12.  
  13. 地域大国で台頭するムスリム知識層
 第2章 イスラーム大国としてのロシア(長縄宣博)
    ——メッカ巡礼に見る国家権力とムスリムの相互関係 
  1. ウンマの中のロシア
  2.  
  3. 帝国の時代のメッカ巡礼
  4.  
  5. メッカ巡礼と反帝国主義
  6.  
  7. 冷戦の中で
  8.  
  9. イスラーム大国へ——ロシア連邦と中華人民共和国
  10.  
  11. 試練と可能性の間で
 第Ⅱ部 周縁からの戦略
 第3章 周縁から見るイランの輪郭形成と越境(山口昭彦)
    ——あるクルド系名家の軌跡 
  1. 周縁在地勢力から見る地域大国の形成
  2.  
  3. クルディスターンの辺境化とアルダラーン一族
  4.  
  5. 群雄割拠時代
  6.  
  7. カージャール朝支配の浸透
  8.  
  9. 輪郭形成と越境

 第4章 2つの帝国とアルメニア人(吉村貴之)
    ——民族運動に及ぼす地域大国の磁場 
  1. 帝国と民族運動
  2.  
  3. 19世紀のアルメニア社会をめぐる政治経済的状況109
  4.  
  5. 2つの帝国で形成されたアルメニア人知識人の系譜
  6.  
  7. 2つの帝国を越境したアルメニア民族政党
  8.  
  9. 2つの帝国の戦争に翻弄されたアルメニア人たち
  10.  
  11. 国民と離散民の二極構造へ

 第Ⅲ部 地域大国を語る
 第5章 「帰還民」へのまなざし(岡奈津子)     
    ——カザフスタンの在外カザフ人呼び寄せ政策と現地社会 
  1. カザフスタン独立と在外カザフ人
  2.  
  3. 同胞呼び寄せ政策の変遷
  4.  
  5. 現地住民とカザフ人移民
  6.  
  7. 同胞呼び寄せ政策のジレンマ

 第6章 口承史に映る国の輪郭(シンジルト)
    ——新疆ウールド地域における人・地・病 
  1. 牧畜民にとっての歴史
  2.  
  3. 変わりゆく人と人との関係
  4.  
  5. 土地をめぐる人々の軋轢
  6.  
  7. 病が結びあわす過去と現在
  8.  
  9. 口承史に映る国の輪郭

 第7章 輪郭を描き出す(小松久恵)
    ——英国南アジア系移民文学に見るインドの姿 
  1. 「移民文学」に表れる帰属意識の変容
  2.  
  3. 英文学界におけるブリティッシュ・エイジアン文学
  4.  
  5. 移民第2世代以降の変わりゆく意識——反発から受容そして自負へ
  6.  
  7. 想像のホームランドあるいは「私のインド」
  8.  
  9. 作者の帰属意識——英国人かインド人か
  10.  
  11. 「移民文学」の再考

 終 章 地域大国と向き合う個人(長縄宣博) 
  1. オサマ・ビンラディンの死
  2.  
  3. 権力の媒介者
  4.  
  5. 中核の価値を担う周縁の人々
  6.  
  7. 思想の循環、交錯、そして境界の消失?
  8.  
  9. 越境する方法としての伝記

 人名索引/事項索引

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