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シリーズ・ユーラシア地域大国論 6

ユーラシア地域大国の文化表象

著者 望月 哲男編著
シリーズ シリーズ・ユーラシア地域大国論 6
出版年月日 2014年3月20日
ISBN 9784623070312
判型・ページ数 A5・274ページ
発行元 ミネルヴァ書房

目   次


刊行にあたって

刊行にあたって
序 章  ロシア・中国・インド――比較の意味とその背景(望月哲男)
 1 文明圏の交わるところ
 2 ロシアと中国
 3 ロシアとインド
 4 アジア的文化空間――本書の構成

第I部  アジアにおける文化表象の諸相
第1章 キリスト教音楽の受容と土着化:ロシア、中国、インドの比較(井上貴子)
 1 音楽文化を比較するための新たな理論的視座
 2 ロシアにおけるキリスト教音楽の受容と土着化
 3 中国におけるキリスト教音楽の受容と土着化
 4 ロシア、中国、インドのキリスト教音楽――比較の視点
 5 インドにおけるキリスト教の教派形成史
 6 独立インドのキリスト教音楽の展開
 7 ロシア、中国、インドのキリスト教音楽――比較の有効性

 

第2章 ステレオタイプの後に来るものとは――インド映画におけるアジア・イメージ (S.V. シュリーニヴァース)
 1 初期のインド映画におけるアジア・イメージ
 2 戦争と平和のイメージ
 3 想像上の愛の街
 4 1970年代――湾岸移住とニューマネー
 5 香港映画による媒介――借用と再現
 6 グローバル化への憧れと「新しい映画狂」
 7 ステレオタイプの後に


第3章 地域大国の世界遺産――宗教と文化をめぐるポリティクス・記憶・表象(高橋沙奈美・前島訓子・小林宏至)
 1 周縁から見るユネスコ世界遺産
 2 インド:ブッダガヤーにおける仏教遺跡の世界遺産登録と交錯する思惑
 3 中国:「福建土楼」の世界文化遺産登録にみる表象のポリティクス
 4 ロシア:世界遺産の意義と宗教文化財の運命――ソロフキ諸島のケース
 5 誰の/何のための遺産か――開かれた議論に向けて

第II部  中国とロシア――相互認識と相互表象
第4章 非対称な隣国:近代中国の自己像におけるロシア・ファクター(村田雄二郎)
 1 中露関係の非対称性
 2 オロス館と北京伝道団
 3 ジュンガル問題と中露関係
 4 近代の中露関係
 5 露清密約と李鴻章

第5章 よい熊さん わるい熊さん――中華人民共和国の連環画・ポスター・映画に見えるロシア・ソ連イメージ(武田雅哉)
 1 中華人民共和国とロシア・ソ連の政治的からみのおさらい
 2 ある〈敵〉の描きかた
 3〈よい熊さん〉の描かれかた
 4〈わるい熊さん〉の描かれかた
 5 愛憎は河の流れのごとく

第6章 幻想と鏡像――現代ロシア文学における中国のイメージ(越野剛)
 1 帝政ロシアの中国イメージ
 2 ソ連の中国イメージ
 3 現代ロシアの中国イメージ

III部  インドとロシア――境界を越える思想
第7章 周縁からの統合イデオロギー:マダム・ブラヴァツキーと南アジア・ナショナリズム(杉本良男)
 1 神秘主義とナショナリズム
 2 マダム・ブラヴァツキーと神秘主義
 3 神智協会と南アジアのナショナリズム
 4 周縁からの統合イデオロギー

第8章 マイトレーヤとレーニンのアジア――無国籍者レーリヒの世界図(中村唯史)
 1 レーリヒの軌跡
 2 インドへの道
 3 ソ連への道
 4 レーリヒのシャンバラ
 5 普遍とルーシのあいだ

第9章 帝国の暴力と身体――トルストイとガンディーのアジア(望月哲男)
 1 20世紀初めの風景
 2 1905年の衝撃――ロシア・日本・インド
 3 トルストイからのメッセージ――「インド人への手紙」
 4 帝国空間と暴力
 5 アジアの精神と身体
 6 試練としての思想

終章  ユーラシア諸国の自己表象――ロシア・中国・インドの比較から(望月哲男)
 1「外来」文化への対応から
 2 中露関係史から
 3 ロシア・インド関係からみるアジア像
 4 ユーラシア文化比較の旅へ



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